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ホリキコさんの投稿された作品が15件見つかりました。
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happy 9
ノートに手をかざし、黒板の内容をノートに浮かび上がらせている子。片山いわく“念写”というものらしい。当てられても席を立たずチョークを手を使わず自在に操り回答を黒板に書く子。“浮遊”という能力らしい。普通の光景ではなかった。テレビや漫画の世界の出来事が実際に起きていた。「ここがHAPIです。実際の社会で疎外されそうな思春期の少年少女に普通に教育を与える場所なのです。」片山は得意気に言った。「なるほど
ホリキコさん作 [343] -
happy 8
山梨県の隅、人っけのないところにそれは位置していた。政府機密施設HAPI。地獄のような三日間を乗りこえ、ようやくここに来れた北元と宮沢は感無量であった。施設の入り口では入念に持ち物検査され、携帯電話はもちろん、ネクタイ、スーツ、ベルトまで没収され、シャツにベルトのないズボンというおかしな格好にされた。施設では片山という男性が施設内の案内を担当することになった。まず案内されたのは“一般寮”。ここでは
ホリキコさん作 [349] -
happy 7
そう…父さんは俺が殺したんだ……「へぇ〜〜〜そりゃ幸せそうな家庭だなぁ〜〜」重は相変わらずニコニコしてヤマトを見つめる。ヤマトは下手くそな作り笑いをした。そしたらノック音の後に白衣を着た男性が病室に入ってきた。「萱島さん、もう一度その子診察しますので。」「あぁ!先生!お願いしますよ〜名前は一樹君言うそうだよぉ」重は座っていたパイプ椅子を譲った。「ありがと。じゃあ一樹君ちょっと頭触らしてもらうね……
ホリキコさん作 [345] -
happy 6
「ところで…おじさんの名前は…?」ヤマトと男性は一時間ほとなんでもない話をしていた。「あれぇ〜〜まだ言ってなかったか〜〜?おっちゃんの名前は萱島 重(カヤシマ シゲル)っちゅ〜だ。」「重おじさんか〜…あの…家族はいるんか?」ヤマトはすこしばかりうつむいた。「あぁもちろんさぁ。妻と息子とその嫁との四人で暮らしてるよぉ。息子と嫁はこんなじじいになったおっちゃん達を優しく一緒に住もう言ってくれてな〜も
ホリキコさん作 [342] -
happy 5
気がついた時、灰原は病院のベッドで寝ていた。まだ額のあたりが痛む。跳ねられた後の記憶はない。気を失ったのか。灰原は周りを見渡した。ベッドの横にはパイプ椅子が置かれ、さきまで誰かここにいたようだ。飲みさしの缶コーヒーがそばの机に置いてあった。「ここは…病院?ってとこか…?まさか施設に連れ戻されたのか…?」そこにふと白髪混じりの男性が現れた。「おっ!目が覚めたか!ごめんな〜まさかあんなとこから飛び出し
ホリキコさん作 [364] -
happy 4
灰原は公園で寝泊まりしていた。自分が追われている身だという自覚はあったが自分の身の上から警察は下手には動けないはずと考え、1週間ほどは余裕があると考えていた。午前9時頃、灰原は行くあてもなく歩き始めた。「てか警察の奴ら捜査できんのか?HAPI自体どこにあんのかわかんないだろうから俺が何県にいるのかさえわかんないはずだ。」「まぁいいか…」灰原は自分が何をしたいのかわからなかった。ただ空を見上げながら
ホリキコさん作 [362] -
happy 3
「宮沢さん、まずはHAPIに行くべきでは?」捜査は路頭に迷っていた。表沙汰に出来ないゆえに指名手配はもちろん目撃情報を集めることも下手にはできなかった。特別事件部はあくまで闇にまぎれて捜査にあたらなくてはいけないのだ。「ここの部署に来て20年これ以上に面倒な事件は山ほどあった…たが、今回のは訳が違う。相手が青年である点、HAPIという未知の機密施設…お前の言う通り一度お邪魔した方が良さそうだな…」
ホリキコさん作 [344] -
happy 2
まだ残暑がきつい9月。午後9時頃、人通りの少ない高架下で4人の青年がいた。3人は1人をカツアゲしているようだ。しかしいくら声を張り上げても、威嚇で殴ったりしてもその1人は一向に口を開かない。耐えかねた3人のうちの1人が胸ぐらを掴み、一触即発になった時、ようやく1人は口を開いた。「なぁ…HAPIって知ってるか?」青年はほのかに笑っていた。3人は何のことか分からずうろたえているように見えた。青年はその
ホリキコさん作 [286] -
happy
「灰原ヤマト…ですか?」特別事件部の新米刑事、北元 良(キタモト リョウ)は灰原ヤマト(カイバラ ヤマト)の名前と共に渡された写真を見た。歳は17歳前後の青年と思われ、肩にかかりそうな髪と光の無い目が印象的であった。「この青年が…一体何を?」北元は先輩刑事である宮沢 克(ミヤザワ スグル)に対し聞いた。「一昨日の正午、5人を金槌で撲殺。遺体は死んだ後も長く殴られていたようで、身元確認に時間が
ホリキコさん作 [302] -
学校の屋上の警察署 ‐終末4‐
「なんじゃ…こりゃ…」佐藤が言った。サトリの住みかに着いた佐藤達は“ソレ”を見た。真奈は見た後足早にサトリの住みかを出て嘔吐した。ぬらりひょんはサトリを天狐じいにしばらく起こすなと言い渡した。天狐じいは真奈とサトリを連れ川へと向かった。ソレは六つある目で佐藤達を見ていた。竹のような角が生えていた。目と同様腕も六つあり蜘蛛のように壁にぴたっとくっ付いていた。その腕の内、二つは人間の腕であと四つは獣
堀キコ さん作 [561]
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