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さくら さんの投稿された作品が7件見つかりました。

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  • 君と彼女7

    冷たい風が頬をなでた…。窓に反射して写った彼女の顔は、どこか寂しそうだった…。外は雨が降っていた…。「喫茶 夢見の樹」と書かれた、真上にある看板から雫が落ちてきた…。下を見ると、コンクリートがまだ渇いている。『タイミング悪いなぁ。』独り言をぼやくと僕は、鞄を頭に乗せて、帰り道を走って帰るのだった…。冷たい風と雨が、僕に降りかかってくる…。雨にうたれながら、彼女の言葉を思い出していた…。『私…ピア
    さくら さん作 [118]
  • 君と彼女6

    『えぇー!?って事は26!?見えないけどなぁ〜…。もっと若いと思ってた。で、名前はなんて言うの?』また僕の肩に手をのせて、横から覗きこんでくる。『豊(ゆたか)だよ』諦めてマスターのいる方を向いてしゃべった。相変わらずカップを拭いて、微笑んでいるいるマスター。とても穏やかになれた…。そんな空間だった…。なんだかんだでたわいもない話を彼女としていたら、いつしか時計の針も19時を回っていた…。コーヒー
    さくら さん作 [161]
  • 君と彼女5

    『…ねぇねぇ。何かリクエストしてよ。』僕の気持ちなんか知るよしも無しに、無邪気な声で話し掛けてくる彼女。君と同じ声が、僕の隣で聞こえてくる。あの、楽しくて…幸せだった頃の思い出が…蘇る…。何とも言えない、妙な気分で頭がおかしくなりそうだった…。今にも、目の前の彼女を抱きしめたくてしょうがなかった…。衝動を抑えることで精一杯だった…。……“君”じゃないのに…。『俺…あまりピアノの曲とか知らないから
    さくら さん作 [110]
  • 君と彼女4

    『コーヒーお待たせしました。』カウンターから声がする。ハッとして我に返る…。…君がいるわけ…ないのに……。でも…確かに似ている…。君には、妹なんかいない…。夢でも見ているかのようだった…。胸の鼓動を抑え、彼女の質問に答えた。『あぁ…初めてだよ。ピアノの音色と、おいしそうなコーヒーの香りにつられてね…。』声が上擦っているのが自分でわかる。『…やっぱりね。このお店、ほんと常連さんしかこないから…。』
    さくら さん作 [123]
  • 君と彼女3

    数分経つと曲が終わり、彼女がイスから降りた音がした。…足音が、僕に近づいてきた。僕の席の後ろで、足音が止まる。『いらっしゃいませ…。初めてお会いしますよね?』後ろから聞こえたその声に、僕は息を呑んだ…。もう何年も聞いていない…。けど、絶対に忘れることの無い…懐かしい…その透き通った声…。まさかと思い、後ろを振り向いた。小さな照明にあてられたその女性は、君にそっくりだった…。華奢で小さな躰…。白の
    さくら さん作 [225]
  • 君と彼女2

    ドアを開けて入ると、コーヒーの甘い香りが鼻をくすぐった。どこか懐かしさを覚える、柔らかな雰囲気の喫茶店…。カウンターの横で、大きな黒いグランドピアノを弾く長い黒髪がとても印象的な、小さな女性がいた…。ドアに付いている鈴の音が鳴る。僕に気付いたのか、その女性はチラッと横眼で僕を見ると、軽く会釈をした…。『いらっしゃいませ…。』カウンターでカップを拭きながら、白髪の老人がニコッと微笑みかけてきた…。
    さくら さん作 [177]
  • 君と彼女

    ※「君」と「彼女」を意識して読んでくださると嬉しいです。少し喉も渇いたし、躰も冷えてきたからどこかで暖まっていこうと駅前をフラついていた時だった…。―雑踏の中―\r小さく聞こえる、懐かしいあのピアノの曲が聞こえてきた…。題名はわからないけど、君がよく弾いていたよね…。無意識のうちに、僕はその音色を追い求めていた…。まるで…君を見つけたかのように…。このうるさい雑踏の中、かすかに聞こえる、その小さ
    さくら さん作 [233]
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