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陽夜 さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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冬の結晶 第三話
「へくしゅん、あぁやばい 寒い」 ベランダからの景色に見惚れていたら、いつの間にか周りの寒さがさっきよりも増していた。 「そろそろ部屋に入るか」 そう囁きながら、優雅は窓を開けて部屋に足を踏み入れた。 部屋に入った時、優雅はふとある事に気がついた。 「……ちょっと散らかってるなぁ」 部屋全体をよく見ると、色んな物が辺りに散らばっていた。 そう言えば、最近掃除してなかったなぁ…… 「ん〜〜 仕方
陽夜 さん作 [226] -
冬の結晶 第二話
優雅が自分の住んでいるマンションに帰り着いた時には、もう空は赤くなっていた。 「ただいま〜」 そう言いながら、自分の部屋に帰って来た、が何も返事が無い。 それもそのはず、優雅は幼い頃に両親を失っており、小さい頃から一人で暮らしているのだ。 優雅は靴を脱ぎ捨てて、キッチンと合体した廊下に足を踏み入れる。そのまま、てくてくと歩き短い廊下を抜けて広い居間に着いた。 居間にはカーペットが敷かれて
陽夜 さん作 [234] -
冬の結晶 第一話
「あ〜。つまらないなぁ」 ある公園のベンチに十五、六歳ぐらいの少年が座っていた。 ふと前を見れば、楽しそうに歩いていく二人のエルフ族の女の子がいて、上を見れば、青い空がどこまでも広がっていた。 平和すぎる、平和すぎてつまらない。 もう一度前を見る。今度は三人の親子が通って行った。 男性の方は人間、女性の方はエルフ、そして二人の間に、人間とエルフのハーフの子が二人の親と手をつないで幸せそうにし
陽夜 さん作 [267] -
冬の結晶 プロローグ
あぁ、何を間違えたのだろう。 月島 優雅 (つきしま ゆうが) はあることで頭を悩ませていた。 手順はあっていた、呪文だって間違えてないのに、じゃあなんでっ、「どうしたの、優雅兄ちゃん?」 傍らから、幼い女の子の声が聞こえた。 振り向くとそこには幼い女の子が心配そうな顔でこっちを見ていた。「もしかして、どこか痛いの?」 「えっ、あぁ、大丈夫、どこも痛くないよ」 優雅が優しく女の子に言うと、女
陽夜 さん作 [271]
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