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ちこ さんの投稿された作品が33件見つかりました。
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となりのあいつ
アイツはしっかり者で真面目で、いっつも授業中寝てる俺なんかとは真逆の人間。そんな俺とアイツ。偶然なのか必然なのかよくわかんないけど、今は隣りにアイツ。授業中アイツの方に顔を向けて、寝たフリかましてしてチラ見。目が合いそうになるとまた寝たフリ。今日もそうだった。アイツを見ていたら、アイツが横を向いた。俺は急いで寝たフリをした。「…すき」すべてのものが一瞬止まったかように、アイツの声だけが聞こえた。
ちこ さん作 [120] -
となりのあなた
たった一言。どうしてつっかえてしまって、出てこないんだろう?あと少し、あと少しなのに...こんなわたしの気持ちも知らずに、隣りのあなたは寝ている。こっちに顔を向けているから、寝顔が丸見え。この瞬間。わたしはしあわせなの。だってあなたを独り占めできるから。「…すき」ありったけの勇気を振り絞って、小さく呟いた想いは、先生の声とチョークの音にかき消された。予想通り何も反応がない。安心した反面なんだかせ
ちこ さん作 [121] -
もしも
ばーか。そんな顔しないで。そんなこと言わないで。あほな私はまた期待しちゃうから。ねえ地球は破滅しなくていーから私のこの気持ちを破滅してよ。甘いはずのカクテルが少しだけしょっぱく、そして苦く感じた。
ちこ さん作 [210] -
もしも
「もしも世界が明日破滅したらどうする?」急に聡太が言う。「..は?」「だーかーら、もしも世界が明日破滅したらどうするのかって聞いてんの。」質問の意図がまったくわからない。コイツは酔っぱらってるの?「うーん。じゃあ美味しいもんをいっぱい食べる。」「やっぱりなあー。美歌は花より団子派だもんなー。」聡太は持っていたビールを飲んだ。「じゃあ聡太はどうするの?」なんかバカにされたのがムカついたから、聡太に
ちこ さん作 [192] -
こんなに
この気持ちを言葉に出来たなら、少しは楽になれたと思う。でも絶対に言ってはいけない。だってあなたはわたしの担任の先生。絶対叶わない恋。誰からも喜ばれない恋愛。何で好きになったんだろう?「佐久間ー」あなたがわたしを呼ぶ。それだけでわたしは舞い上がるの。「これ後でクラス全員の集めて、職員室持ってきてな。」ニコニコ笑うあなた。その笑顔を独り占めできたらいーのに..なんて思いながらあなたの背中を見つめてい
ちこ さん作 [235] -
いつわり
いつまで経っても、君は僕を見つめてはくれないんだね。「さち。」僕は愛しい君の名前を呼ぶ。君は相変わらず、ちょっと困ったような顔をして微笑むんだ。僕だってわかってる。君には僕より愛してる人がいることを。そしてそれが僕の親友だってことも。でも僕は気づかないフリをする。だって君が僕に気づかれてないって思ってるから。「アキラ?」君は微笑みかけてくれる。でもこの笑顔はほんとは僕に向けられたものではなく、僕
ちこ さん作 [166] -
へたくそ
「ねえーマコト」わたしは後ろから真人に抱きついた。「うぉッ!!」急に後ろから抱きつかれて驚いたのか,マコトは意味不明な声をあげた。「お前何してんねん」「ねえ,わたしのこと好きー?」マコトのツッコミを無視して,普段言わないような甘ったるい言葉を言ってみる。マコトはもわたしに「好きだよ」とか「愛してる」とか言ってくれないから。だから今日こそは言ってもらうのッ!!そう思っていても実際は「別にー」って返
ちこ さん作 [206] -
過去と今の間?
洋介と久しぶりに話したなあ-あたしは話に夢中で,杏子と結子に置いてかれたコトに気づいてなかった。「お前,もうそろそろ戻んね-とヤバくね?」洋介が時計を見ながら言う。あたしは時計を見る。「ほんとだあ!!ごはん始まっちゃうねえ。洋介,ありがとう。いろいろ話聞いてくれて。」「どういたしまして!!」そう言いながら,またあたしの頭をぐしゃぐしゃにした。部屋に戻ると,杏子と結子がいた。「お帰り,紗奈。」結子
暁 さん作 [156] -
過去と今の間?
あそこにいるのは,宇治原と...松山?あいつら仲よかったっけ?俺はそんなコトを思いながら,宇治原と松山の横を通っていった。俺が部屋に荷物を置きに行く途中,瀬上を見た。瀬上は宇治原を探してるのか,キョロキョロしてた。瀬上は宇治原を見つけて,近くにいこうとした。その瞬間,松山が宇治原の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。宇治原は相変わらずの笑顔で,松山に何かを言った。瀬上を見ると,悲しそうな悔しそうな複雑な顔
暁 さん作 [177] -
過去と今の間?
「じゃあうちは章吾のとこ行ってくるね-♪♪」そう言うと,千夏は荷物を置いて上の階へ行った。千夏,ラブラブじゃん!!うらやましいなあ..な-んて思ってたら「どうせこの階は先生達しかおらんし,うちらも上行こうよッ!!」と結子が言う。「うん(^_^)」せっかくだからうちら三人も行くことにした。階段を上がると,まだ半分も来てない感じだった。三人でブラブラしてると洋介がおった。洋介はあたしの幼なじみ。「お
暁 さん作 [216]