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ヤルンヴィドの番犬 さんの投稿された作品が180件見つかりました。
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神のパシリ 21
「…貴様…何者だ」ゼルの前の優男は、問い掛けにも眉一つ動かさない。「…さぁね。君が全部話してくれたら言う…かもねぇ」「貴様が何者かはっきりしない限り、言うつもりはない」「…結構ガンコだなあ…そういうの、嫌いじゃないよ」キアは満足げに笑い、語り出した。「この街、力が全てなんだ。僕は強いから、みんなすぐに従属しちゃうんだよ…これ多分この街だけじゃない、人間自体の特徴なのかもね。人間は脆くて弱い生き物
ディナー さん作 [388] -
ツメタクナンカナイ
「…あ、やっと帰ってきた。今日も遅かったね。お仕事、大変なの?…あ、お酒クサ〜い。珍しいんじゃない?貴方がお酒なんて。私、貴方がお酒なんて買って来たの、見た事ないもの。誰かと飲んで来たんだ?もしかして、いい人できたの?私、知ってるのよ。あの女の人がこないだ買ってきた食材。…さては、肉じゃがでも作ってもらうつもりでしょ?…ははぁん、さてはその人と飲んできたのね?…え、一人だったの…?……やけ酒……
ディナー さん作 [428] -
ディナーの晩餐 11月3日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。今日は、弟に、ネットに繋いでいないPCを診断、調整してもらいました。ディナーはとてもアナログ人間なので、PCに弱く、自宅PCは仕事のみでネット非接続、もちろん自分のサイトなどもありません。だいたいの妄想で、ディナーステータスはこんな感じです。Level:30(多分人生経験そんなもん笑)HP:450(強くはない)MP:650+α(メンタル
ディナー さん作 [404] -
神のパシリ 20
余計な物など何もない、死の主の部屋を思わせる空間に、玉座が一つ。そこに、よこしまな黒蟻どもの頭がいる。風貌は、とても柔和で穏やかに見える。ただでさえ細い目は、二人を捉えてますます細まる。綺麗に切り揃えられた銀髪は、まるで貴族か小公子のようだ。細い躯を玉座から起こし、その青年はにこやかに微笑を浮かべた。「待ってたよ、レミーシュ。部下が不躾な事をしたらしいね。ごめんよ。大丈夫、殺しとくから」まるで見
ディナー さん作 [394] -
ディナーの晩餐 11月2日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。今日も神のパシリはお休みしました。今回は凡ミス…(汗)実はどこまで書いたか分からなくなったのです!リアルでの仕事が忙しくて…(笑)我ながらお恥ずかしい…。前も書きましたが、あの作品は結構いきあたりばったり。メモもろくに残さないのでちょっと気を抜くとこんな感じに(笑)気をつけないといけないなぁ。でも最近、ディナー作品においてたくさんの感想
ディナー さん作 [428] -
ディナーの晩餐 11月1日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。さて、ディナーはこう見えて結構移り気です(前歴アリ)最近、単発モノに憧れていました。だって、皆さん上手いんだもん(笑)…んで、やってみました。とりあえず、恋愛とホラーの両極端なカテゴリに単発モノを投稿してみたんですよ★続きモノは、どうしてもだらだらしてしまうパートがでてしまいがち。単発モノはそれと違い、一球入魂。よって、楽しくもあるので
ディナー さん作 [428] -
神のパシリ 19
人が作る建物は、どうしてこう、芸術性に欠くのだろう。木材のように、ただ突き立てられただけのビルを見上げるゼル。レミーシュが傘の花を畳み、二人はそこへ入った。渦巻いている、黒い感情と欲望たち。薄暗い空間に、いくつもあるのが分かる。まるで暗闇にたむろする黒兵隊蟻のように。「…おい、売女ッ」「きゃっ!?」不意に、レミーシュの豊かな胸が鷲掴みにされて潰れた。「…っく!」「フェルゼルの糸屑ズベ公が何しに来
ディナー さん作 [410] -
コイミガキ
「おはよ。ちょっと話があるの。だいたいさぁ、アンタ真面目に人を好きになった事あるワケ?…聞いたわよ。またフラれたらしいじゃない。てかさぁ、真面目に人を好きになる気があるなら、まず好きになってもらえる自分を作りなさいよ!アンタはね、磨きが足らないのよ!ただ見た目を良く見せたって、何の進歩にもならないんだからねっ!?ねぇ、知ってる…?清潔感も大事な恋愛要素なんだよ…?今や清潔感は一つのステータスで…
ディナー さん作 [507] -
メトロに導かれて(リズム重視)
ある晴れた日の 昼下がり僕はメトロに乗っていた流れ行く人 黒い景色ふとよぎるのはあの時の記憶僕はメトロに乗って一人黒に塗り潰されぬよう戦っていた 逃げ回ってた あの頃から随分たって僕は何か変わったのかな尖ったブーツの足先はあの日の記憶の街へと向かう過去の自分を確かめるため今の自分を確かめるためそしてアカルイミライの自分を心に思い描くために再び降り立つその街はどこも変わってなどなくてでも変わらぬ
ディナー さん作 [374] -
クライアナノナカ
僕は故郷に帰ってきた。変わらない景色が懐かしい。子供の頃よく遊んだ広場も、まるであの頃で時を止めたままの景色だ。ただ、僕の背丈ほどある伸びっぱなしの雑草だけが、粛々と時を進めていた。その広場の片端の丘には、深い横穴が開いている。子供の時は知らなかったが、それはかつて防空壕だったらしい。だからだろうか。今見ると、その穴の闇はより一層暗く、深く見える。僕は思い出した。昔よく隠れんぼして遊んだけど、こ
ディナー さん作 [964]