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ヤルンヴィドの番犬 さんの投稿された作品が180件見つかりました。
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ディナーの晩餐 10月26日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。ここ最近、さも深い事を活字で紡いでいるかのようなディナーですが、実は結構キッダルト(大人みたいな子供)な面があります。トランスフォーマーにハマっていたり、食玩好きだったり、つまらないギャグを何回もかぶせたり。そんなお気楽な奴に、最近ようやくきちんとなれるようになりました。ディナーは穏やかな性格にもなりましたし、子供と大人が同居しているの
ディナー さん作 [354] -
神のパシリ 14
「血のつながらない…私の兄さん…」少女は、記憶を反芻し、小麦色の顔を紅潮させた。「…そうか」「…私には、優しくて憧れだったんだ…。フェルゼル兄は、悪い事をいっぱいした。でも、私には優しくて…私、それだけで嬉しかった…元々、私は両親の顔すら知らないの。フェルゼル兄だけが、この腐った街で私を見つけてくれた。それだけで嬉しかったの。フェルゼル兄はロロのアサシンだった。盗み…殺し…ロロのアサシンのギルド
ディナー さん作 [388] -
ディナーの晩餐 10月25日
皆さん、お疲れ様です。 徒然なる日々を綴るディナーの日記です。まずは宣伝(笑)ディナーの暗黒時代を脳裏の瓦礫場よりサルベージするエッセイ『ディナーの現実煉獄』始めました。かなり重い、ダークな仕上がりですので、気が向いたら見てやって下さい。昔は、本当に絶望期の自分など、振り返りたくなかったです。それが、今はあっさり活字にしている自分。変わったなあ、とつくづく感じます。きっと、今が幸せだからなんでし
ディナー さん作 [397] -
神のパシリ 13
「…主よ、何か知っているようで。そして…隠しているようで…」ゼルの口元が怪訝に歪んだが、死の神はまるで気にする様子もない。「そなたが知ったところで、どうなるものでもないわ」「では、教えて頂けるので?」「必要ない」死の神は少し欝陶しい感じで返す。「…して、今はいずこにおる?」「…わかりません。雨音がします。俺に関与した女から聞きましょう」「…よかろ。ゼル、詮索はそなたのためにはならんぞ。そなたはわ
ディナー さん作 [387] -
ディナーの晩餐 10月24日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。ディナーは、実は結構お調子者で、短絡的思考回路な人間です。ついに?(笑)、ディナーの暗黒時代を早くも綴る事になりました。は、早すぎ(笑)自身のトラウマとの静かな戦いが、ひっそり開幕したのです。何故、そんな展開になったのか…。出来心としてしまえばそれまでなのですが…。やはり、ディナーは顕示欲が人より強いのかも知れません。でも、もしもそれを
ディナー さん作 [402] -
神のパシリ 12
引き戻される感覚が、確かにあった。何かに、心を掴まれ、引き上げられるように、ゼルは、その眼を開いた。さぁぁ、と何かが流れるような音が、彼方でする。雨音だ。耳に心地いい。身体は、だるくもなければ重くもない、健常体だ。使いは、命の消える峠さえ越えれば、回復は早い。どうやら、ゼルは寝かされていたらしい。ゼルの身体には毛布のような物がかけられていて、その上から少女が、ゼルの腹部辺りに突っ伏している。フー
ディナー さん作 [393] -
ディナーの晩餐 10月23日
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴るディナーの日記です。先程、神のパシリ11を書いたのですが、今回はディナーの死生観がもろに出ていまして、興に乗じこちらにも少し。書いていて感じたのは、自分の死への考え方の変化です。元々人一倍多感だったディナーは、小学四年辺りで【死】に、異様なまでの恐怖を覚えました。いくら頑張っても、いずれ全て無に帰してしまう。ただ暗く、怖い、自らを否定する定義。ディナーは頑
ディナー さん作 [399] -
神のパシリ 11
停滞した刻。うつろわない景色。ただ、そこにある、此岸と彼岸。気がつくと、ゼルはそこにいた。彼方には、流れを知らぬ川と、浮かぶ一艘の小船。その傍らに立つ、フードを目深に被った人影が、少し驚いた様子で声をかけてくる。「…おや、小間使い殿。皮肉な再会ですな」渡し守なのだろう。手には櫂が握られている。「まさか、ここに来られてしまうとは」渡し守は、穏やかに笑っているようだった。「あなたが死者として渡られた
ディナー さん作 [409] -
ディナーの晩餐 10月22日分
皆さん、お疲れ様です。徒然なる日々を綴る日記、今日は仕事が早めに片付いたので少し繰り上げで。小説を書かせてもらうようになって、感想なんかも頂けるようになりました。ディナーは大変喜んでます。シャインさん揚羽さん佑久さんブランキーさんかんちぇさん朝霧結愛さんかざひさんキムさんまこさん他、読んで頂けた方、感想頂けた方々、ありがとうございます。小説は、ろくに芯もない駄作ですが、これからも楽しんで頂けると
ディナー さん作 [532] -
神のパシリ 10
「…おのれっ!どこまでも下劣なっ!」レミエルはもがくが、その腕にとっては、ただ赤子が暴れているに過ぎない。ゼルは脱力した四肢をふんばらせ、ようやく立ち上がると、渾身の力で槍を身体から引き抜いた。「……っぐあっ!」血が一気に噴き出し、地面に血だまりを作り出す。フードの少女が、ゼルに肩を借す。「しっかり…しっかりしてよ、フェルゼル兄」「…誰だ…」漏れる虫の吐息のようなゼルの問い返しには、二つの意味が
ディナー さん作 [448]