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ヤルンヴィドの番犬 さんの投稿された作品が180件見つかりました。
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重武装会社員の休日
さる偉い心理学者様の話によると、黒い服は防御の心理なのだそうだ。また、アクセサリー類も、武装して守ろうとする心理なのだそうだ。となると、街は多分戦場なんだろう。視線は銃弾ってところか。ならば、僕は年中戦っているわけだ。久しぶりの休日。大っ嫌いなスーツと襟付きボタンシャツも、今日は着なくてもいい。休みの日くらい、好きな恰好がしたい。クローゼットという名の兵器庫と、しばらく睨み合う。街が戦場なら、今
晩餐者 さん作 [409] -
…クライアナノナカ………………六人目…………
うまくいった。いつもの古典的な手段だが、なかなかこれが成功率高いんだよなぁ。俺は、一人で歩けないほどに酔っ払った女を、街灯もろくにない通りの裏路地に連れ込む。俺も飲んでたけど、ありゃ烏龍ハイに見せかけた烏龍茶(笑)こんな可愛い顔で、ヤリ甲斐のあるカラダつき、俺がほっとく訳ねーし。こいつが悪ぃーんだよ。こんなエロいカッコしやがってさ。男なら誰でもこうするし。しねー奴は『付いて』ねーな、多分。んで、
ディナー さん作 [715] -
BREEEEEEEZE
たまには明るい内容を(笑)誰かが歌う。僕には別段気になる歌ではなかった。よくある明るいJ-POPのメロディに、軽やかに乗っている歌詞。そう、飽食気味のよくある歌。けれど、何かが心にかかったんだろう。自らの結婚式の一場面に使った。その歌をきっかけに、皆がグラスを鳴らした。始まりのメロディが、清々しかったから?懐かしいあの日。皆、確かに笑ってくれた。目まぐるしい毎日に、朧げにしか思い出せないけど。ど
晩餐者 さん作 [418] -
…クライアナノナカ………………五人目…………
それは、とても凄い確率。それは、とても神秘的。それは、命の命たる由縁。素敵だね。命の中の、新しいイノチ。掃いて捨てる程たくさんいる人間の中で男と女が出会い、妬みと嫉みにまみれた中で相手を勝ち取って、目に見えない曖昧な『愛』というモノを造りだし、それをお互いなすりつけあいながら、動物の本能である生殖活動を理性で抑制し、そしていつか我慢できなくなって、獣のように吠えながら汗まみれになってぶつかり合っ
ディナー さん作 [806] -
自らの心で薄汚れた、カナリヤのさえずり
ある人が言った。『19にもなったのに哀しみが欲しいのは何故』僕なんか、人生三分の一を過ぎたのに、まだまだ哀しみ足りない。まるで自分を虐めるかのように哀しみたくて、苦しい、悲しいニュースを探す。そしてそれを、さも自分の事のように哀れみ、人間に失望する。そこから何か学べるようにと自分に言い聞かせている。でも、実際学べてなんかいない。今の僕は不幸じゃないから。体感していないから。哀しみを自ら求めるほど
晩餐者 さん作 [414] -
人々の黄昏
危ない爆弾を持ってる奴。平和の式典で、戦争を正当化する奴。国民にへらへらしながら、平気で陰口を叩く奴。疲弊する民を差し置いて、ぶくぶく太って嘲笑う奴。平然とできもしない嘘をついて信頼を裏切る奴。他人の土地に踏み込んで、元々自分の物だと喚く奴。他人の土地から、勝手に採掘始める奴。赤子に煙草を吸わせる黒い奴。略奪を繰り返し、自分の事しか考えない黒い奴。自分の娘を犯して孕ませる黒い奴。自分の子供のため
晩餐者 さん作 [458] -
生命線上のARIA
誰かが言っていた。『時代は回転木馬』だって。きっと皆それに乗って、振り落とされそうな速度の中で、走馬灯のように巡る眼前の景色を必死に焼き付けようとしてるんだろう。振り落とされたら豆腐にぶつかって死んでしまうから、恐々と薄ら目で。『この空も暗闇も、心を写す鏡』分かってるよ。『ならば変えていける』僕にそんな強さがあるのかな。『いつだって、その心が世界だろ』そう思いたいし、感じたい。けど、やっぱり怖い
晩餐者 さん作 [523] -
L A M c Q が、ココロに 突き刺した ナニカ
始まれば、終わる。光れば、いつか消える。でも、自ら幕を引かないで欲しかった。僕はその光が消えてから初めて、その光に永遠を求めた。LEE ALEXANDER McQUEEN。ファッション界不世出の天才。英国の異端児にして革命児。彼を表現する、様々な形容詞たち。でもそれ以前に、彼は純粋無垢で繊細な、ただの一人の人間だった。皆、彼に哀悼の意を述べ、口々に賞賛する。僕は彼を知らない。会った事も話した事も
晩餐者 さん作 [484] -
ディナーの置き手紙
皆さん、お疲れ様です。新型インフルエンザ治療中(笑)のディナーの置き手紙です。神のパシリを完成させ、いい区切りができたので板を離れようと思います。最後にこれを書こうと思ったのは、引き止めて欲しい訳でもなく、お涙ちょうだいな訳でもないつもりです。ただ、ディナーが今まで書いてきたようにディナーなりの通したいものがあるから。蒸し返すようで目障りだったら、ごめんなさい。まず、お詫びを。散々言葉、活字の破
ディナー さん作 [726] -
神のパシリ 最終話
何もない一室。そこに、ただ、かけている二人。主と、パシリ。「…なるほどのぅ。ともあれ、大儀であったのぅ。とりあえず光の軍勢は去ったし、天秤は何も変わらなんだ。良くも悪くもな。だから、おぬしの今後も変わらずじゃ」「そうですか。結局、俺の入れ物、すなわち躯は『フェルゼル』には違いなかった。魂は、既に破壊の神と契約していて、主が拾うたのは、抜け殻たる躯だけ、だった訳ですな」「うむ。わらわは、ほんにただ
ディナー さん作 [553]