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柊 翔さんの投稿された作品が16件見つかりました。

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  • 闇の蝶「闇の蝶見参!」1

    いつの世も 晴らせぬ恨みは尽きぬもの あなたの恨み 晴らします…。 都内、雑居ビルの一室。札を数える中年の男。 「自分は楽をして金が儲かる仕事程、良い商売は無いなぁ…」゙ピンポーン゙「ん?誰だ、こんな時間に…」 男が、数えていた札を無造作に金庫に押し込んだ。「…誰だ…」 ドアを開けると見知らぬ女が立っていた。「何だ?お前は?」「夜分にすみません。実は、大学の占いサークルの実践中でして、是非協
    柊翔さん作 [558]
  • 青春群像「姫乃木高校演劇部〜夢咲く乙女達〜」2

    現・部長の葵も、茜と同じく宝塚歌劇に魅了されて演劇の世界に足を踏み入れた少女だった。娘役を目指している茜に対して、男役に憧れていた葵は、170センチの長身を生かし、毎回最高の男装を見事に演じていた。そんな葵のファンクラブも出来ている。「今回の衣装のデザイン出来たよ」 家庭科部と掛け持ちをしている衣装担当の今沢 真琴(いまざわ まこと)がスケッチブックを机の上に広げた。「今回は、戦争中の話だから、
    柊翔さん作 [637]
  • 夏の蛍・3

    光樹を見送った伸一が堤防を歩いていた。「…うわっ。何だこの吸い殻…」 見ると、川面にタバコの吸い殻が散乱していた。「川の水が汚れる訳だよなぁ…」 見かねた伸一が、同じように川面に浮いていた紙コップで吸い殻をすくい取った。「よし。これで少しはきれいになっただろう…ん?」 きれいになった川面に何かが浮いていた。「…何だ?」 浮いていた何かを葉っぱで取り上げた。「…さなぎ?蛍のさなぎじゃないか!」 図鑑
    柊翔さん作 [473]
  • 青春群像「姫乃木高校演劇部〜夢咲く乙女達〜」1

    郊外にある、姫乃木高等学校。校庭の木で、うるさい程セミが鳴いてる八月半ば。「あ・え・い・う・え・お・あ・お」 「か・け・き・く・け・こ・か・こ」 知る人ぞ知る、知らない人は知らない…。当たり前だが…。そんな発声練習が、校舎内に響く。「あめんぼ赤いな、あいうえお。浮きもに子海老も泳いでる」「柿の木栗の木、かきくけこ。梅の実落ちても見もしまい」 昔は(作者談・笑)僕もよくやりました。 演劇部は、女子
    柊翔さん作 [592]
  • 夏の蛍・2

    「…そうかぁ。宣伝でやってたのは、この登場人物の事やったんか…」 自分の世界に入っている光樹。「そんなに見たいんだったら、先に見てもいいよ」「マジでぇ!?ええのんか?」「今さら返してくれとも言えないし…。その代わり、2日以内で見てくれよ」 レンタルビデオの袋を手渡す伸一。「もちろん!今夜さっそく見るわ」「それと、貸す代わりに…」「なんや?金か?」「…いやいや…。お金じゃないけど。夏休みの自由研究
    柊翔さん作 [519]
  • 夏の蛍

    日射しが少し和らぐ日もある8月の終わり…。「あーっ!」 突然大声を出す男子高校生。「…!」 後ろで大声を出された伸一が、持っていたレンタルビデオの袋を落としそうになった。「伸一!そのDVD!」「何だ、光樹か。脅かすなよ」 振り向きながら話す男子高校生。永見 伸一(ながみ しんいち) 都内にある高校の2年生。「びっくりしたんはこっちやで…!」 暑い往来で騒いでる方の男子高校生は、中町 光樹(なか
    柊 翔さん作 [549]
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