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清太郎 さんの投稿された作品が2件見つかりました。

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  • 慟哭…(2)

    清志は隣の妻の目を盗んでケータイを開いた。“会いたい。でも…。もうどうしていいかわかんないの”勢いよくケータイを閉じる。もやっとした気持ちとむずがゆい気持ち。(ここはシカトだ。明日まで引っ張ろう)ケータイは充電器にセットされて、赤い点滅を見せている。「ねぇ…」いつの間にかテレビを見ていた妻が後ろに来ていた。「ん?!」「ん?!じゃないわよ。そろそろ来そうなの。その前に…」清志は最後まで言わせないよ
    清太郎 さん作 [131]
  • 慟哭…(1)

    美幸は口の中がジャリジャリして血の味がするので目が覚めた。ゆっくりと目を開ける。目尻に涙の乾いた後があるのかパリッとする。「いたっ…」いろんなとこが痛い。体中が痛いし違和感がある。耳の中が水っぽい。横になっているから、涙が耳まで届いていたみたいだ。ぼやけた月が木々の隙間から真上に見える。美幸ははっとしてまた目を閉じた。乾いた涙の跡をなぞるように新しい涙が流れていく。「ああ…」美幸は自分の腕を見た
    清太郎 さん作 [208]
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