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もか さんの投稿された作品が177件見つかりました。
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執着心
三年間付き合った彼女と別れた。理由は彼女の異常なまでの束縛だ。やっと解放されたと思ったのに、最近長年の心労からか体調が優れない。別れても尚、俺を苦しめるなんて、本当とんでもない女だ。別れた当初はストーカーになるかと思ったが、意外とすんなりと別れを受け入れてくれた。4月の始め、俺は仕事中突然胸が苦しくなり、病院に運ばれた。これと言った異常は無く、原因不明。ストレスによるものだろうと、その日のうちに
もか さん作 [898] -
噂話し
あそこの雑貨屋の閉店SALE行った?マジありえない話し聞いたんだけどさ…何かあそこって元々雰囲気悪いし、置いてる物も微妙だったじゃん!私も店の中入った事無いんだけど、私の友達の友達がSALEに引かれて入ったらしいのね。で、店ん中見てると意外と掘り出し物とかあって、その子が前から超欲しかったウィッグ買ったんだって。しかも500円!超安くない?値段の割に髪質マジ良くて、人毛の高級品だったみたいなんだ
モカ さん作 [958] -
岩
小高い丘にポツリと岩がある。何の変哲もない普通の岩。大きさも、成人男性位で大きくない。なのに、岩の前にはしめ繩が絞められ、神として奉られている。参拝に訪れる人も居るし、別に変な、いわく付きでもない。なのに、そこに住む年配者達は口を揃えて言う。『あの岩には絶対に触るな』理由は分からない。けど触ってはいけないと、小さな頃から聞かされてきた者は誰一人、この教えを破る者はいなかった。ある日、この岩の噂を
モカ さん作 [804] -
君と私。
何となく虚しさを感じる。君の愛に偽りは無いだろう。本当に私を愛してくれているだろう。毎日囁く甘い言葉も優しく触れるその指も全てが愛しくて幸せを全身で感じる。だけどね、何故だか虚しいんだ。一緒にいてもキスしても抱き締められてもどこか違う気がする。この気持ちが何なのか分らない。君を好き過ぎて心が麻痺しちゃったかな?いつも感じる孤独感。変だよね…いつも隣りには君がいてくれるのに。『一人じゃないよ』そう
LEON さん作 [625] -
恋愛の事情 case1
怒鳴られて殴られて蹴られてグチャグチャになる。何が切っ掛けなんてその日のアノ人次第。機嫌の悪い時はどんな些細な事でさえ切っ掛けとなる。他人に言わせたら『そんな男』確かにそうなんだけど違うんだよ。弱い者に手を出すのはその人が本当は一番弱くて壊れやすい証拠なんだ。自分が傷付くのが怖いから.傷付けられる前に傷付ける。だから他人には『そんな男』でも.私にとっては『私じゃなきゃ駄目な男』なんだ。愛しくてた
LEON さん作 [494] -
覗き覗かれて
いけない事とは分っていた。でもやっぱり気になる。好きな人の私生活。俺は毎晩の様にあるアパートへ通っていた。1階の3番目の部屋。そこが彼女の部屋。音を立てない様に.気配を消して息を潜める。わずかな隙間から伺う。「今日はお気に入りのパジャマだね…」心でそう呟いて.君の愛しい姿を見つめ続けた。やがて灯が消えて.君は眠りにつく。僕はそれを見届けると.家路へ帰る。これが毎日の習慣。別に怖がらせたり.被害を
LEON さん作 [1,540] -
ネットショッピング
友達から聞いた今流行のWEB STORE格安で良い品が手に入ると聞いた。俺はある品を探していた。『枕』最近どうも寝付きが悪い。そろそろ枕も変え時だし.俺は『枕』と入力してみた。128アイテム hit「へ〜。意外とあるもんだな。」俺は適当な枕を次々にチェックしていった。『快眠!!夢見枕』俺は.この枕に惹かれた。何と言っても破格の値段“560円”これは買いだと即座に購入ボタンをクリックした。一週間後
LEON さん作 [1,216] -
give me…2
足の上には、金属の塊が乗っかっていて、隣りには冴えない男が俯せに倒れていて、私は頭がズキズキ痛んでいた。状況を把握する前に、隣りの男が慌てて飛起きて金属の塊をどけた。「すいません!!!大丈夫ですか?怪我ありませんか?」「痛い…」私はゆっくり起き上がった。「何処か怪我しました?何処痛いですか?」「あの…俺iPod聴きながらチャリ漕いでて…それでカラス凄い飛んでるな〜とか空見てたら…」男はかなりテン
LEON さん作 [441] -
give me…1
「お前はただの繋ぎなんだよ」目の奥がそう言っている。痛い…。心が痛い…。「紗英ちゃん、俺君が好きだよ。」「ありがとっ…」「だからさぁ…ダメ?」私の事が好きなんじゃない。それぐらい分ってる。けど、この駆引きしてる時間がたまらなく好き。この焦れったい感じ。「でも彼女怒るんじゃない?」「だからいないって〜(笑)」嘘つきだ。目が泳いでるし、さっきから携帯を気にしてる。別に構わない。人の物だろうが何だろう
LEON さん作 [464] -
君には追いつけないや。
幼稚園の頃、君は「海が見たい」と言った。僕の住む町から海は果てしなく遠い。僕も海を見た事が無かったから、絵本を広げて真似して海を描いた。君に渡そうと家へ向うと、君は鎌倉に旅行へ向った後だった。君は本当の海を僕より先に見たんだね。小学生の頃、君は「誰よりも早く走れる」と自慢していた。僕も走るのには自信があったから、どっちが早いか競争する事になった。ヨーイドンで駆出したけど、君は凄く早くまるで風の様
LEON さん作 [418]