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もか さんの投稿された作品が177件見つかりました。

 
  • 過ちの記憶?

    男は驚いた様に私を見ていました。「あの〜、貴方誰ですか?美香は?」男はそう言うと家の中の様子を伺いました。何を言ってるんでしょう?私が美香なのに…。この男は何かおかしい…。「私、美香ですが、貴方こそ誰ですか?」私がこう言うと男はまた驚いた顔をして、私をジロジロ見ました。嫌だ嫌だ。その目嫌だ。そんな目で見るな見るな…。「あの〜、悪戯ですか?美香の友達?」男はそう言うと困った顔をしました。「違い
    レオン さん作 [509]
  • 過ちの記憶?

    個室の席に入ると、私は持っていた鞄の中身を全部その場にばらまきました。携帯、手帳、化粧ポーチ、財布、私宛の手紙…。私は私宛の手紙を手に取りました。差出人は「川上伸一」聞いた事がある名前の様な気がしましたが、顔が思い出せません。封の開いた封筒から手紙を取り出して文章を読みました。『美香へ━ 君が僕のプロポーズを受けてくれた事、心から嬉しいよ。君となら絶対に楽しい家庭を築けると思う。絶対幸
    レオン さん作 [488]
  • 過ちの記憶 ?

    あの日の事は良く覚えています…。いつもより早く目覚めた私は何故か自分が自分じゃない様な、住み慣れたこの部屋が初めて見る部屋の様な…そんな違和感を感じていました。でも、そんなのは時計の針が出勤時間に近くなると忘れていて、私は慌ただしく支度を済ませ、混雑する電車に飛び乗りました。会社までは電車で1時間かかります。電車で揺れるうちに、私は吊り革に掴まったままウトウトし始めました。何故だかすごく疲れてい
    レオン さん作 [505]
  • 8月の朝

    見つめ合うとすぐに私は彼と口付けを交わした。とても不思議な気分だ…。今、目の前で目をつぶる男の事なんて、何も知らないし、多分好きじゃない。それでも、夢中で唇を重ねる程に温かい物を感じて、体が熱くなる。コートのポケットに突っ込んだ携帯が私をしきりに呼んでいたけど、私はそんなの無視して、彼との時間を楽しんでいた。「まだ帰らなくても平気?」彼の言葉に、私は迷わず頷いた。少しだけ罪悪感を感じる。優しく
    レオン さん作 [463]
  • 伝えられない子2

    軽い登校拒否は小学校生活を終えるまで続いた…。両親は言った「いじめられてるの?」違う…。数少ない友達は言った「何で学校来ないの?」分らない…。学校の先生は言った「悩みがあるなら聞くよ?」悩みなんてない…。もし、アナタに子供が出来て登校拒否を起す様な事があったら、無闇に質問しないであげて下さい。だって質問されればされる程自分の中の答えが分からなくなるんです。考える暇を与えましょう!!私が"これ"を
    レオン さん作 [485]
  • 子供3

    南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。ずっと布団の中で目を閉じながら唱えていると、やがてあの子の声が聞えなくなりました。「いなくなった?」私が少し布団から顔を出すと「そんな南無阿弥陀仏で消えると思ったか…」あの子供が私を見下ろしていました。その顔は…。目が酷く歪んでいて、片方の目玉は少し飛び出ていました。頬は骸骨の様に痩せ、少し開いている口には歯が一本もなく、気持ち悪い液体をダラダラ垂らしていました。
    レオン さん作 [621]
  • 子供2

    家に着くと、私は家中の鍵を閉めて布団に潜りました。「もし、あの子がついて来ていたら…」こういう時に限って、両親は旅行中で、家の中には私一人。しばらくの間、怖くて寝付けずにいましたが、いつの間にか私はウトウトし始めました。カラカラカラ一階から音が聞え、私は目覚めました。その音は明らかに、玄関の引き戸を開ける音…。「さっき鍵を閉めたはず…。まさか泥棒?いや。もしかしたらあの子?」そう思っていると「ご
    レオン さん作 [610]
  • 伝えられない子1

    子供の頃から"変わり者"と呼ばれていた。他人とは違う感性を持ち他人と関わるのが苦手で私が自ら言葉を発する事はほとんど無かった。そのせいで、"何を考えてるか分らない""静かな子""不思議ちゃん"と誰しもが思っていた事は間違いないだろう。自分の気持ちを伝えられない私の扱いは難しく、実の親でさえ、てこずる程だった。そんな私だって自分の気持ちを他人に伝える時があった。ただその表現方法が『言葉』ではなく『
    レオン さん作 [465]
  • 春風

    流れに身を任せていた。ただ過ぎる時を遠くから眺めてるだけ。人の歩幅に合せて歩きなるべく他人と同じ物を持ちなるべく他人と同じ事をするそうする事で得られる安心感は、ちっぽけで虚しいだけ…。本当は自分がどうするべきなのか、進む道はどっちなのか、分かっている。それでも一歩踏み出す勇気がないからまた他人に嫉妬したり、劣等感に悩まされたり、未来がドンドン曇っていくんだ。もう空は春色…。優しい風が何だか背
    レオン さん作 [395]
  • 子供1

    私が学生の頃に体験したお話しをしましょう…。私の実家はだいぶ山奥にあります。そのせいか、実家のある地域は幽霊が出るとか呪いの神社があるとか、根も葉もない様な噂が広がっていました。私は18年間そこに住んでいるので、そんな噂信じていませんでしたが、アレを初めて見た時は、恐怖で引越しを考えた程です。ある冬の夜。私は近所に住む友達の家にいました。時計の針が深夜の1時を回った頃、私は明日提出の課題を思い出
    レオン さん作 [753]
 
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