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もか さんの投稿された作品が177件見つかりました。

 
  • I'm Sorry?

    程無くして、料理とワインが運ばれて来た。彼とこうして食事するのも、これが最後かと思うと案外寂しく思えて来る。涙が落ちない様に慌てて、気を紛らわす為のワインを飲む。彼も黙ってワインを飲む。料理の味も分らない程、何だか気まずい空気の中で彼が何かをそっとテーブルの上に置いた。「本当は誕生日の日に渡すはずだったんだ…」私はゆっくり手を伸し、箱の中を確認して息を止めた。小さいけど、キラキラ光るダイヤの指輪
    花恋 さん作 [367]
  • I'm Sorry?

    彼が私を連れて来た場所は、いつかテレビで見たデートスポットの場所だった。辺りは平日という事もあり人は少ないものの、すれ違うのはカップルばかりで腕を組んで皆幸せそうだ。私達は少し距離を置いて歩いていた。何も話す事なくただ歩く。少しして彼が突然「この店入ろう」そう言って私を引っ張った。私は驚いた。普段なら彼が絶対に入りたがらないレディースの洋服屋。恥かしそうにズンズン進むと白いコートのMサイズを
    花恋 さん作 [375]
  • I'm Sorry?

    いつの間にか眠っていた様で、気が付くと朝だった。会社には昨日付での退職届を出してあるし、仕事へ行く事もしなくていい。私はとにかく全てから開放されたくて、リセットしたくて全ての事を捨てる覚悟でいた。起き出して、必要な物だけを鞄に詰め込んで、部屋の物を整理する。大半は昨日ゴミ袋に詰め込んでしまった。私の気配を感じて、ライがトコトコやって来る。クーンと鼻を鳴らしながら不思議そうに私を見つめる。何だか胸
    花恋 さん作 [343]
  • I'm Sorry?

    ゴミ袋に物を突込んでいると、彼が帰って来て驚いた顔で「何やってるの?」と。私は無言で、涙と鼻水を流しながらゴミ袋に物を詰め続ける。彼に「もう止めろよ」と強く言われた時に、何かがブツッッと音を立てて切れた。今まで言わないで、隠して来た言葉が小さく溢れた。「…れて」「何?聞えないよ」「別れて。もう全部嫌。」キャンキャン鳴くライをキッと睨む。何だか全て嫌になっていた。「何で?」怒りだろうか?驚きだろう
    花恋 さん作 [361]
  • I'm Sorry?

    ある雨の日、私は仕事が休みで彼も仕事が休みだった。彼は雨のせいか、家に籠りベットに寝たままダラダラと過ごしている。私は溜まりに溜まった洗濯物を洗濯機に入れ、掃除機をかけ、昨日使った茶碗を洗い、ライを散歩へ連れて行った。そして、休みなのにドット疲れてしまって、ソファーにゴロリと倒れ込んでいると、のそのそと起きて来た彼が私に一言「ったく…だらしねぇ」と。その言葉にカチンときた私は、干そうと思ってカゴ
    花恋 さん作 [338]
  • I'm Sorry?

    二人の間に会話がなくなった。一緒に居ても特に話す事はない。テレビをつけないでいるとキーンと耳鳴りがする程静かだ。そんな時に、街のペットショップで一匹のチワワに一目惚れした。この時ばかりは彼と意見が合った。それで数日後にこのチワワがやって来た。名前は彼が決めた。私は少し納得いかなかったが喧嘩するのも面倒で、チワワをその名前で呼ぶ事にした。「ライ」呼ぶと不思議そうな顔でこちらを見てトコトコと歩いて来
    花恋 さん作 [330]
  • I'm Sorry?

    8年間彼と付き合って来た中で、彼意外の人と関係を持ったのは2回。1回はバレて、あと1回はバレていない。それは夏だった。夏の暑さに浮かれていた訳ではないし、浮気する気も無かった。相手は彼よりも3つ年上で、考え方もちょっとした仕草も気遣いも大人だった。彼氏がいる事を承知の上で、私と友達になりたいと志願して来たのだ。その時の彼は下心何てこれっぽっちも見えなくて、何て真っ白な人なんだと感動すら覚えた。暫
    花恋 さん作 [333]
  • I'm Sorry?

    たまに休みが重なった時でも、私達は別々の事をした。彼は彼で友達と遊びに出掛けたり、パチンコへ出掛ける。私は私で普段出来ない家事をしたり、ショッピングへ出掛ける。寂しいと感じはしなかった。むしろ好き勝手に時間を過せるし、楽だと思っていた。それでも、たまにテレビでデートスポット何かの特集をやっていると「いいなぁ」何て思うもので、私は恥かしいのを隠す為にわざとこう言う。「誰かこんな所連れてってくれない
    花恋 さん作 [331]
  • I'm Sorry?

    私達の関係を友達は羨ましいがった。「いいなぁ。私何てすぐ終わっちゃうから…。結婚はいつするの?」ノウテンキに紅茶を啜る彼女が私は羨ましい。入口の開いた籠の中の鳥。私はこの生活での自分をそう例えている。別に結婚している訳ではないから、嫌になればすぐに終らせる事も出来る。空を自由に飛ぶ彼女の様に、私だって入口は開いているのだから、飛出していく事が出来るのだ。なのに、それをしないのは知っているからだ。
    花恋 さん作 [331]
  • I'm Sorry?

    どうでも良くなった。何がそこまで私をそうさせたのか…。今考えてみても分らない。あの日私は全てを捨てた。大切にしてきた鞄も買ったばかりの服も住み慣れた部屋も可愛いがっていた犬もやっと任された仕事もそして私を支えてくれた人も「何かが切れた」良く聞く言葉だけど私にもその音は聞えた。突然に前触れもなく。プツリと言うよりはブツッッとけたたましい音。その瞬間、全ての事がくだらなくてちっぽけで、もうどうでも良
    花恋 さん作 [388]
 
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