トップページ >> UYA さんの一覧
UYA さんの投稿された作品が17件見つかりました。
- 1
- 2
-
印?
2人は全く別々の世界にいました。共通点はなにもなかった。彼の世界は荒れていました。複雑な家庭環境悪い仲間喧嘩や事件。学校にも社会にもすべてに逆らって強がることでしか彼は自分の存在を保っていられませんでした。本当は優しくて実は弱くて誰よりも純粋であたたかい。ただ少し不器用なだけ。強がることでしか自分を表現できなかった。どうにもならない気持ちを抱えてなんとなく毎日を過ごしていました。そんな時彼は彼女
UYA さん作 [145] -
印?
彼は自分の左胸に彼女のイニシャルを刻みました。この先もずっと変わらずに愛していく。誰のものでもなく自分だけの大切な人。その印を自分のからだに刻みました。『これ、本当に消えねーから!!』嬉しそうに自慢する彼の目はキラキラしていて子どもみたいで彼女はそれをそっと撫でて呆れたように笑いました。あの時二人は永遠というものを確かに感じました。決して消えることない愛の約束が二人をずっと結びつけていてくれると
UYA さん作 [136] -
金曜の夜
金曜の夜は決まって電話をかけてくる。あたしがでないってわかってるくせに。本当はすぐにでもでて声を聞きたい。一週間仕事お疲れ様なんて言ってグチのひとつやふたつ聞いてあげたい。だけど出ないって決めた。それは自分で考えて自分で決めたこと。相手のためとかいいながら本当は自分のため。携帯を側に置いてずっと待ってる。いつでもでられるようにずっーと待ってる。出ないってきめたのに全然だめ。そのうちにかかってこな
HATO さん作 [168] -
大事な日に?
すたすたと歩きだすあいつ。ブーツのヒールが邪魔で、ひょこひょこしながら追いかけるあたし。「…ほれ。」突然、前をむいたままあいつがこっちに左手を伸ばした。「ん?…あぁ。」あたしが鞄を渡すと「なんでだよ。」って小さくつっこんでから、鞄を右手に持ち直して「…ほれ。」とまた手を伸ばした。素直に…素直に…呪文のように唱えていたのが効いたのかあたしの右手は自然と伸びてあいつの左手を握った。「冷てぇ手だな。」
HATO さん作 [191] -
大事な日に?
また会える…嬉しいのと不安なのとでそわそわしながら夜を待った。もちろん、式の後のクラス会も上の空だった。23時…あいつは5分遅れて迎えに来た。「おぅ。」「遅いっ!」「さっみぃ。」「寒くて死ぬかと思った。」…相変わらずの会話素直にならなきゃ。素直に…素直に…あたしは何度も自分に言い聞かせた。結局、時間も遅いしお酒も入ってたから、あいつの家まで歩くことにした。中学生の時一緒に帰った通学路を、また2人
HATO さん作 [192] -
大事な日に?
ちょうど去年の今頃。成人式で5年ぶりに会ったあたし達は、目が合った瞬間、あの時の2人に戻ってしまった。あいつはこっちにやってくるなり、あたしから携帯をとりあげた。そして、番号を登録しながら乱暴に言うと行ってしまった。『今日…夜あけとけよ。』『…はいはい。』あの頃のまんまだった。目を合わせないのも、乱暴に言うのも、強引なのも…全部照れ隠し。だからあたしもうまく言葉が出てこなくて、そっけない返事しか
HATO さん作 [410] -
眠れない夜に?
「うそでしょ…。」7クラスもあるのに…私とあいつは同じクラスになった。私は張り出された紙を何度も見直した。何回見ても同じ列にあいつと私の名前がある。またあいつに振り回されるんだろうか…。これからの一年がどうなるのか、戸惑いもあったけれどなぜか少し期待のような気持ちもあった。あいつは本当におしゃべりで、自己紹介の時なんか一人一人にコメントしてた。授業中も口ばかり動かして女の子からうるさいと言われて
HATO さん作 [247] -
言わない理由
『好きなら好きって言えよ強がってんじゃねぇ』夜中に送られてきた最後のメール。…やっぱり分かってない強がってるのは私じゃない。苦しいけど、私は好きだって言わない。このまま付き合ってもまた同じことになるからあの時もあの電話の時もどうして私が好きだって言わなかったのか、考えたことある?私はあなたが好きだから今までどんなに自分勝手にされても許せた。ほっとけなくて結局側にいることを選んだ。それが正しいこと
ツユ さん作 [318] -
欲張り
好きでいられればいいって思ってたあなたも私を好きでいてくれるから思い合っていられるだけで充実だって思ってただけどメールしたら声が聞きたくなって電話したら顔がみたくなって会ったらふれたくなって抱きしめたら離せなくなって私の全部をあげたくなるあなたの全部が欲しくなるどんどん欲張りになっていく膨らむ思いをもてあまして今日も携帯を気にしてしまう
ツユ さん作 [361] -
眠れない夜に?
あいつの攻撃はすごくてとにかく私の姿を見つけては声をかけてきた。「あんな恥ずかしげもなくよくできるね」とはじめは私を心配していた友達がいつの間にかあいつを応援するようになっていた。クラスは違ったから会うことは少なかったけど、登下校の途中や廊下で私を見つけると大きく手をふってバイバイした。「じゃぁなー!」「おはよー!」「久しぶりー!」その度みんなが振り返り私を見る。名前を言った覚えも話したこともな
HATO さん作 [460]
- 1
- 2