携帯小説!(PC版)

トップページ >> ピーチピンク さんの一覧

ピーチピンク さんの投稿された作品が30件見つかりました。

 
  • keep your smile 20

    拓人がゲーセンを後にし、自宅に戻ったのは9時過ぎだった。玄関のドアを開け、靴を脱いでると、リビングから継母が、お酒の入ったコップを手にして玄関の拓人のところに来た。「あら〜、今日はどちらで暇つぶし〜?」すでに泥酔になりかかっているのか口調が酔っ払いの口調だった。継母の口から発せられた酒臭い息が拓人の鼻を直撃し、拓人は嫌悪感で顔を歪めた。拓人は無視して、自室に行こうとするとヒステリックに引き留めた
    ピーチピンク さん作 [221]
  • keep your smile 19

    (あいつを見てるとホッとする…でも、今の俺じゃ…)拓人はゲームをしながら、美優の事を考えていた。なかなか素直に接する事の出来ない自分を歯がゆく思っていた。小学校の時から好きだった美優。まさか高校で再会するとは思ってなかった。美優から笑顔で声をかけられた時、懐かしさと同時に小学校の頃の美優のコロコロ変わる表情を思い出していた。いたずらすると顔を赤くしてムキになって怒ってきたり、授業で当てられ、答え
    ピーチピンク さん作 [178]
  • keep your smile 18

    美優は恐る恐る近付いて行った。「拓人君…」美優が斜め後ろから声をかけた。拓人が振り返ると美優と目が合った。「こんなところにいたんだ。昼間からいたの?」拓人は美優を見るなり、ハッとした表情になったが、すぐさま開き直った口調で言った。「んな訳ないだろー!朝、腹痛くなって近くの公園のベンチでずっと休んでて、さっきここに来たんだよ!」「え、じゃあ、さっきまで公園にいたの?」拓人は、またゲームを再開しなが
    ピーチピンク さん作 [222]
  • keep your smile 17

    「美優、一緒に帰ろう!」放課後になり、帰り支度をしていると佳奈が声をかけてきた。遂に、この日は拓人は学校へ来なかった。「拓人君、最近、遅刻したり、休んだりが多いけどどうしたんだろう?」「あ、気になってんだ…。うーん、そういえばこの前塾の帰り、駅前のゲーセンで拓人君見かけたなー」「ゲーセン!?」「うん、制服着てたから学校帰りだと思うけど…」なんとなく嫌な予感がした美優は、この日ゲーセンに寄ってみよ
    ピーチピンク さん作 [209]
  • keep your smile 16

    そんな事があって、美優は学校に行くのが楽しくなっていた。ただ、拓人との関係は依然として変わらず、あまり会話をしない日もあったり、何気ない会話を二言三言交わす日もあった。そんな拓人も、遅刻をしてきたり、休んだりする日もちょくちょくあった。2時間目の授業が始まったが今日も拓人が来ている様子がない。美優は拓人の空席の机を見ながら、今日は遅刻なのか、休みなのかどっちだろう、とぼんやり考えていた。拓人がい
    ピーチピンク さん作 [264]
  • keep your smile 15

    それから美優は、意図的に近付くと、なるべく笑顔で挨拶をかわすように した。拓人も挨拶には応えてくれるようになり、ちょっとした話題もかわすようになった。「あ、坂田、数学の宿題やってきた?」「うん、やってきたよ」美優は笑顔で応えた。「ちょっとノート見せて」「うん、いいよ」たわいもない交流だったが美優には嬉しかった。ある日、廊下ですれ違うと拓人に呼び止められた。「坂田…」「え、何?」いつものごとく天使
    ピーチピンク さん作 [295]
  • keep your smile 14

    美優は佳奈に言われた事で、再び彼への思いを奮い立たせていた。彼の太陽になろう…、小学校の時の恩返しをしよう…、と。美優は少し、恋仲になるのはあきらめていた。拓人が美優の存在によって、元気づけられればそれだけでも十分だと思った。ホッとできる存在であるならそれでいいと思った。拓人が転校していったあと、心にぽっかり穴があいたような寂しさがしばらくあった。なんとなく月日が経つうちに遠い過去の人になってし
    ピーチピンク さん作 [606]
  • keep your smile 13

    その日、いつものように佳奈ととりとめのない話をしながら下校していた。佳奈と昨日のテレビのお笑い芸人の話をしていたら、昼間の拓人の事も気が紛れた。突然、佳奈が思い出したように言った。「あ、そういえば、今日藤木君にお弁当作ってあげてたでしょ。藤木君なんか言ってた?」気にしてたことを唐突に聞かれ、ちょっと動揺しながら答えた。「あ、知ってたの?う〜ん、なんかメーワクだったのかな…って…」「メーワク?!」
    ピーチピンク さん作 [324]
  • keep your smile 12

    昼休みも終わりに差し掛かったころ、拓人が弁当箱を返しにきた。「ありがとう。うまかったよ」「え、本当に!!藤木君のお口に合うか心配だった」美優はほっとしながら嬉しそうに言った。「あのね、もしよかったら明日から毎日作ってきてもいいかな…?」拓人は一瞬戸惑いの表情を見せた。「悪いけど、そーゆーの迷惑なんだ」拓人はその一言を言い終えると去って言った。(メーワク!?)美優は呆然としながら、その言葉を反芻し
    ピーチピンク さん作 [306]
  • keep your smile 11

    「あ、あの、もしよかったらこれ味見してほしいんだけど…。いいかな?…」昼休みのチャイムがに鳴り、拓人が席を立たないうちに即行で拓人の席に行き、お弁当を差し出した…。「え、なんで?」「あたし、毎日自分でお弁当作ってて、今日ご飯多く炊いちゃって、おかずも多く作っちゃって、で藤木君、いつも買いに行ってるの思い出して2個作っちゃった…。で、感想聞かせてほしいんだけど…」必死になってお弁当を食べてもらう口
    ピーチピンク さん作 [555]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス