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香焚炭 さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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ここは終点ではなくて
静岡には帰りません夢を叶えるためだものそう言って上京して1年もしないうちにあの時の夢は全部捨てて まっさらになった空っぽの私の部屋みたい東京は思ったよりあったかかった夢は思うように綺麗ではなかったのに街が冷たいとは思わなかった涙は流さずに夢を捨てられた東京を出る時近所の公園は桜が咲いてたコンビニで買ったサンドイッチ片手に桜の咲く公園を眺めていた電車は動き出した向かう先は新しい夢静岡には帰りません
香焚炭 さん作 [153] -
だいすきなきみに ?
バイトのシフトを思い切って週5回くらいに増やした。 働いている時は、仕事に集中できる。 しかし、仕事が終わった瞬間に、気持ちが不安定になった。 いつも同じ時間に上がる男の人は、今日も休憩室でリンゴジュースを飲んでいた。 私は、更衣室でケータイをいじっていた。 なるべく誰とも絡まないように帰りたくて、彼が先に帰るのを待っていたのだ。「七星ちゃん」 ドアの向こうからいきなり話しかけられた。「…はい
サンテンゴ さん作 [217] -
だいすきなきみに ?
目が覚めた時、君がそばにいないと、もうその日は一日中寂しくて、夜になれば、何度も何度も名前を呼んでしまう。 いつか君が永遠に離れていってしまいそうで、だから私は、何度も何度も繰り返す。「大好き」 君に出会った頃、私は上京してきたばかりだった。 君は週3回しか会うことがない、ただのバイトの先輩だった。 私には彼氏がいた。 彼が仕事の都合で東京へ行くことになり、その後を追ってきたのだ。 彼は仕事熱
サンテンゴ さん作 [249] -
ヨシノケ ラヴストーリー 1.雨の季節に
「私が好きになる人は、みんなどこか遠くに行っちゃうの。 もう、誰のことも好きになんてなりたくないよ」2008年6月末。牛丼なんて見たこともなかった私が、ヨシノケで働くことになった。派遣でこの店に来ることが決まったのだが、お洒落なカフェのキッチンを希望していたのでまさか牛丼屋になるとは思ってもみなかった。面接の日は雨で、気分は最悪だった。しかし、文句やワガママを言っていられる状況ではなかった。東京
ケイ さん作 [187]
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