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ラク さんの投稿された作品が54件見つかりました。

 
  • 宝物20

    綾が帰った後、俺はベッドに横になり、タマを隣に寝かせ、真紀に拾ってもらったストラップの付いた携帯を上に掲げて、光に透かしながらそれを見ていた。そして俺はタマに話しかける。「ほら、これ、俺の大切なストラップなんだぜ。タマも見てごらん!」するとタマは俺の心が通じたのか、ストラップに目を向けた。俺が右に左にそれを動かすと、それに合わせてタマも瞳を動かす。俺は親近感を覚えた。俺とタマは心がひとつであるか
    ラク さん作 [142]
  • 宝物19

    「綾、綾が今その彼氏にしてあげられることは何かあるか?ちょっとしたことでもいい。何でもいいから出来ることをしてあげるんだよ!」綾の顔は涙ながらも少し笑った。「…ありがとう。優くんってホント優しいね。子供の頃からずっと」俺は驚いた。自分でも自分が優しい男だなんて気づかなかったし思いもしなかった。なのに綾は子供の頃の俺を、しかも今の俺も含めて、優しい人だと思っていたとは。ようやく綾の涙も止まり、綾は
    ラク さん作 [134]
  • 宝物18

    ピンポーン突然インターホンが家中に鳴り響いた。こんな遅くに一体誰だ。何時だと思ってるんだ。「タマ、ちょっと待ってろよ!」イライラしながら俺は玄関に向かいドアを開けた。するとそこには綾が立っていた。「優くん、こんな遅くにゴメンネ…。実はちょっと話があって…。いい?」綾の顔は曇っていた。その顔を見ると、見過ごすことはできなかった。俺は綾を部屋に入れた。綾が部屋に入った直後、綾がいきなり泣き出した。子
    ラク さん作 [151]
  • 宝物17

    ところがいつまで待っても真紀はやって来ない。結局、学食に真紀がやって来ることはなかった。どうして今日、真紀は来なかったんだ?もう俺に落とし物渡したからか?俺は一気にテンションが下がり、授業が終わっても下を向いて歩いていた。俯きながら家に帰ると、部屋で今朝の猫が鳴いていた。「ゴメンな、腹減ったよな。ちょっと待ってろ」俺は冷蔵庫から牛乳を持ってきて猫にあげた。猫は勢いよく飲み始めた。俺は無意識にその
    ラク さん作 [132]
  • 宝物16

    家に着いても俺の心の鼓動は鳴り止まない。真紀を最初は隣に座ってきた一人の女としか見ていなかったのに。やがて会話をすることで親近感を覚え、ついには俺の心は「恋」へと発展していった。あの笑顔が忘れられない。テレビを見ていても風呂に入っていても忘れられない。ベッドに横たわるといつの間にか眠っていた。次の日、家を出ると庭に例の猫がいた。昨日手当てした右足はどうなっているだろうか。目を転じるとその足は治っ
    ラク さん作 [385]
  • 宝物15

    「このナポリタンおいしい!」真紀が嬉しそうに微笑む。その笑顔は俺も幸せにさせる。俺の視界から真紀以外は完全に消えていた。「ごちそうさま!」真紀がそう言った時、ようやく他のものが視界に入ってきた。窓から外を見ると、暗くなっていた。ファミレスを出た俺達は駅に向かって歩き出した。俺は普段より少し遅く歩いた。小さな抵抗だった。今日という日がいつまでも続いてほしい。無情にも電車がやって来て、真紀がゆっくり
    ラク さん作 [148]
  • 宝物14

    二人の距離が少しずつ縮まるに連れて、ファミレスまでの道のりも近づいていった。最初彼女は静かな人だと思っていたが、徐々にファミレスに近づくに連れて自分から喋るようになり、お互いに緊張もなくなって、ますます親近感を覚えた。ファミレスに着いた俺達はどこにでもいる普通のカップルであるかのように席に座った。店員が来て注文を聞かれたので俺は、「じゃあ、ナポリタンで」と答えた。すると間髪いれず真紀が「じゃあ、
    ラク さん作 [140]
  • 宝物14

    二人の距離が少しずつ縮まるに連れて、ファミレスまでの道のりも近づいていった。最初彼女は静かな人だと思っていたが、徐々にファミレスに近づくに連れて自分から喋るようになり、お互いに緊張もなくなって、ますます親近感を覚えた。ファミレスに着いた俺達はどこにでもいる普通のカップルであるかのように席に座った。店員が来て注文を聞かれたので俺は、「じゃあ、ナポリタンで」と答えた。すると間髪いれず真紀が「じゃあ、
    ラク さん作 [122]
  • 宝物13

    俺達はファミレスに行くことにした。しかし彼女は全然喋らない。「元気ないけど、どうかした?」彼女はとても小さな声で答えた。「…私、男の人とあんまり喋ったことなくて、…緊張しちゃって。何話せばいいのかもわからなくて…、ごめんなさい…」それを聞いた時、俺はすごく親近感を覚えた。俺も女と喋るのはハッキリ言って苦手だ。でも彼女とはすごく気が合いそうな予感がする。彼女のことをもっと知りたい。俺は少し緊張しな
    ラク さん作 [147]
  • 宝物12

    突き出してきた開いた手を見るとそこには小さなストラップがひとつあった。「…これ、…前にあなたが落としたのを、私が拾って…」それは以前俺がなくした携帯に付けていたストラップだった。俺はすごく嬉しかった。俺にとってすごく大切なものだったから…「ありがとう、ホントにありがとう!マジで感謝するよ!」彼女はにこっと笑った。その顔は可愛かった。俺は何かお礼をせずにはいられない気持ちだった。「何かお礼させてよ
    ラク さん作 [154]
 
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