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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<434>

    珍しく、クラス中シーンと静まり返り、みんな、渋川の一言一言を真剣に聞いていた。ユカが転校するコトは、合唱コンクールの前からクラスメイト達には知らされていたケド、渋川が、あたし達の卒業と同時に、この学校から離れるというコトは、今、初めて知らされたコトだった。ガラッ―ー‐その時、教室の扉が勢いよく開き、見ると、そこには聖人が立っていた。『‥‥ンだよ、みんなシケたツラしやがって。お通夜じゃねぇんだからよ
    麻呂さん作 [559]
  • 奈央と出会えたから。<433>

    * * * * * *冬休みが終わり、3月期が始まった。1月も半ば過ぎ。北海道では、一番寒い時期かも知れない。『出欠をとる。赤西―。相葉―。大野―。亀梨―。』渋川の顔を見るのも久しぶりだ。トレードマークだった銀縁眼鏡が、去年の暮れから、セルフレームに変わった。フレーム自体はオシャレなんだケド、渋川には、やはり銀縁眼鏡の方が、しっくりくる様な気がする。『北岡――北岡 聖人?!来てるかぁ?!』聖人。新
    麻呂さん作 [495]
  • 奈央と出会えたから。<432>

    涙が出そうになるのをごまかす様に、あたしはテーブルの上の年賀状に手を伸ばした。『あっ、聖人から来てる。去年は来なかったのに。』――あけましておめでとさん。モチ食い過ぎてハラこわすなよ。今年もよろしく!!――ぷぷっ。汚い字。『聖人君から年賀状届いてよかったわね。』母は、にこにこしながらあたしの顔を見る。『今年は年賀状ちょうだいねって言ってたの。あは‥‥本当に書いてくれたんだ‥‥。』嬉しかった。聖人っ
    麻呂さん作 [579]
  • 奈央と出会えたから。<431>

    * * * * * * お正月の朝は、あたしは結構好きだ。得に元旦の朝は。新しい年の始まりだから、新鮮な気持ちになれる。そんな気がして。『奈央。起きてるの?いつまで寝てるの、もうお昼よ。年賀状届いてるわよ。』階下で母の声がする。この声を聞いた途端、いつもと変わり無く、今年も繰り返される毎日に、ふと気付かされる。『はぁい。もう起きてるわよ。』本当は今起きたばかりだケド。階下を下りて行くトキ、ぷぅんと
    麻呂さん作 [497]
  • 奈央と出会えたから。<430>

    大丈夫。聖人になら――触れられても大丈夫――この人にならって――そう思ったんだ――『ずっと‥‥こうしていたい‥‥‥。』あたしの耳元で囁くように――言った聖人は、あたしを見つめ――頭を優しく撫でてくれた――『聖人‥‥?』もっと聖人に触れられたい――もっと聖人の事‥‥感じたい――もっともっと――『今は、ただ‥‥こうしていたいんだ‥‥‥。』触れてほしいのに――『あたし‥‥大丈夫だよ‥‥‥。』『‥‥俺が大
    麻呂さん作 [639]
  • 奈央と出会えたから。<429>

    『聖人♪プレゼント交換しよ♪』『はいはい。ちゃんとリクエストにお応えしました。』『あたしのは秘密だもんね。聖人がリクエストしてくれなかったから。』『楽しみ。奈央からのプレゼント♪』『メリークリスマス♪聖人。』『メリークリスマス♪奈央。』プレゼントを交換し終えると、後は、せーので中身を開けてみる事に。『いくよ。聖人。せーのッッ。』『じゃーんッッ!!』聖人からのプレゼントは、ずーっと前から欲しかったブ
    麻呂さん作 [561]
  • 奈央と出会えたから。<428>

    『うまい!!』ギュッッ―ー‐一言そう言ってから、聖人は、あたしを抱きしめた。ギュゥゥッッ―ー‐うわぁ。まだまだ序盤なのにっっ、こんなに盛り上がっちゃっていいの?!『‥‥‥う゛‥‥。』『どうした?!奈央?!』『ぷはぁ―――っっ。』『???』『ごめん!!緊張し過ぎて息するの忘れてたっっ。』『マジで?!』『はぁ‥はぁ‥はぁ‥‥ああ苦しかった!!』『ぷっ‥ハハハハハッッ!!』『そんな笑わなくたっていいじゃ
    麻呂さん作 [566]
  • 奈央と出会えたから。<427>

    聖人の家に行く途中も、雪は、しんしんと降り続け、特別な日の、この町並みを一層、クリスマス色に染め上げる。聖人の家に行くのは今日で3回目。去年の大みそかに、聖人のお父さんに会って以来。聖人と付き合って1年以上たつケド、よく考えてみると、あたし達って一緒にいるトキは、いつも外。一緒に帰ったり、デートのトキに街を歩いたり。聖人はサトル君とバイクで夜の街に繰り出すケド、あたしが一緒に連れて行ってもらったの
    麻呂さん作 [413]
  • 奈央と出会えたから。<426>

    『奈央。』あたしの名前を一言そう呼んでから、母は、じっとあたしを見つめ、こう言った。『好きよ。お母さんが、奈央の次に好きな人よ。』『お母さん‥‥。』ニコニコしながら言われると――そんな笑顔で言われると――『お母さんてば。なんか調子狂っちゃうよ。そんな言い方ずるいよ。』『どうして?お母さん、奈央に本当の気持ちを言ったわよ?!』『そう‥‥だけど‥‥‥。』納得がいかない顔のあたし。そんなあたしを見ると、
    麻呂さん作 [469]
  • 奈央と出会えたから。<425>

    クリスマスの日。あたしの願いも叶い、その日は、ちゃんとホワイトクリスマスになり――『奈央。鷄の唐揚げ、たくさん揚げたから、たくさん持って行ってあげなさい。』『うん。ありがとう。お母さん。』母は、今日は、お弁当屋さんのお仕事がお休みという事もあり、オードブル作りを手伝ってくれた。『揚げ物は、お母さんがいない時に、絶対しちゃダメよ。危ないからね。』『うん。』あたしが、クリスマスにオードブルを手作りする
    麻呂さん作 [460]
 
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