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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<394>

    ゲスト控え室入口に着くと、『オラッ。森宮着いたゼ。ドアの向こうで、オマエの親父サンも、お待ちかねだゼ?!』京谷さんが、隣を歩かせていた、森宮 ヒロキの首元を、再び掴んでそう言った。
    麻呂 さん作 [429]
  • 奈央と出会えたから。<393>

    森宮 ヒロキは堪忍したのか、抵抗する事もなく、ぐったりと頭を垂れていた。『これで全員揃ったわね?!じゃあ早速、ゲストの控え室で待っている、ミズホと教育長サンの所へ行きましょうか。』アヤカさんの案内で、あたし達は、ゲストの控え室へ向かうコトにした。ドキドキドキドキ――き‥緊張するよぉ‥‥‥‥。あたし、ここにいていいのかな???『アヤカ。ゲストの控え室には、誰も近付かせない様に、うまくやったんだろう
    麻呂 さん作 [441]
  • チンゲンサイ。<26>

    『ユウ!!館内へ入るんだ!!入口は、すぐそこだ!!』『う‥うん!!』足は短く、学生時代も、運動神経が良くはなかった俺だが、ドッチボールだけは、最後まで生き残るタイプだった。ユウの手を引きゴールは目前!!それは、ダメオヤジとバカ息子が、初めて、息が合った瞬間だった――
    麻呂 さん作 [496]
  • チンゲンサイ。<25>

    『ヒャハハハハッッ!!オッサン、もしかして、さっきのクソガキを逃がそうと思ってる?!』見破られていた――俺にパンチを食らわせたその男に、見破られていた。チキショウ!!意識が朦朧としやがる!!『クソガキなら、ちゃ〜んとここに、いらっしゃいまぁ〜〜す♪キャハハハハッッ!!』残る2人の男が、ユウの腕を片方ずつ持ち上げ、その内の1人が、バカにした口調で言った。我ながら誤算だった。5人の若者を相手に、こん
    麻呂 さん作 [455]
  • チンゲンサイ。<24>

    思わず“ユウ”と叫びそうになったが、躊躇した。ここは、敵に親子だと知られない方が、やりやすいと考えたからだ。実はこの時、俺の脳裏に、ある名案が浮かんだのである。『カンパ?!何のカンパだい?!俺も困っている人を見ると、放っておけない性分でねぇ。』そう言いながら、胸ぐらを掴まれているユウに視線を向けると、ぐったりとうなだれていながらも、俺の存在に気付いている様子であった。『俺らのダチがバイクで事故っ
    麻呂 さん作 [462]
  • チンゲンサイ。<23>

    『ヒイィィィ―――ッッ!!だ、誰か‥たっ‥助けてッッ!!』悲痛な叫び声と共に聞こえて来たのは、聞くにたえない激しい罵声だった。『バーカ!!俺らから、そう簡単に逃げられるとでも思ってんのかヨ?!誰が逃がすか!!てめぇの様な聞き分けの悪いヤツは、俺らが、うんと可愛がってやるから、遠慮すんなヨ!!』ドカッッ―ー‐『ゲフッッ‥‥ガハッ‥‥‥。た‥たす‥‥けて‥‥‥。』“助けて”と言った少年の、その声に、
    麻呂 さん作 [446]
  • チンゲンサイ。<22>

    先に、さっきリョウがユウと偶然会ったと言うコンビニに立ち寄ってみたが、ユウの姿は無かった。こんな田舎で、若者が集まりそうな場所と言えば、ゲーセンくらいしか無いだろう。この辺でそう言った場所は、ひとつしかない。俺は、再びママチャリをこぎ、目的地を目指す事にした。日頃の運動不足がたたってか、坂の多いこの街で、自転車をこぐのもひと苦労だ。『ハァ…ハァ…ハァ……ハァ………。』目的地に着く頃には、息が切れ
    麻呂 さん作 [462]
  • チンゲンサイ。<21>

    * * * * * *それから数時間経っても、ユウは帰って来なかった。『あなた、もう11時ですよ。あの子、どこをほっつき歩いているのかしら。』ユウが家を飛び出してからずっと、時計とにらめっこをしていた妻は、次第にオロオロし始めた。『ちょっと煙草を買って来る。ユキエ。君はもう休みなさい。ユウの事は心配ないよ。なぁに、明日になれば帰って来るさ。』昔から、心配性で神経質な妻を、ひとまず落ち着かせようと
    麻呂 さん作 [444]
  • チンゲンサイ。?

    俺は妻を愛している――20年連れ添った妻、ユキエを愛している。俺が19、ユキエが18の時に結婚し、その時、俺はまだ社会人1年生だった。高校時代に、授業で少しかじっただけの、コンピューターのプログラミングも、社会に出て通用するレベルの物ではなかったのだが、半ば強制的に、最初に配属されたシステム開発課で、いつの間にか、課長の辞令が下りる程に成長出来たのは、共に歩み、連れ添ってくれた、妻の支えがあって
    麻呂 さん作 [470]
  • チンゲンサイ。?

    俺がダメ親父ならそれでいい。決して、息子達2人から尊敬されるオヤジであると、胸を張って言える自信もないのだから。ならば、俺の怒りの源とは一体何なのか――俺にとって、それは妻に対する子供達の態度だったのだ。
    麻呂 さん作 [432]
 
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