携帯小説!(PC版)

トップページ >> 麻呂さんの一覧

麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<288>

    青山さんと成沢さんが、そんな話題で盛り上がっているトキ、あたしは、隣に立つユカに、目で訴えた。あたしのせいで、ヘンなコトに巻き込んじゃって、ごめんねっ‥‥て。ユカは、ニコッて微笑んでくれたケド、内心は、決して穏やかじゃなかった筈。だって、これからこの人達に一体何をされるのかが分からない状況だし、怖いのと、不安なのとで、お互いに顔が引きつってたと思うから。『ケドさ、サオリ。このコト、龍二先輩には絶
    麻呂 さん作 [497]
  • 奈央と出会えたから。<287>

    ヤ‥ヤキッて‥‥?!こ‥こわいよ‥‥。聖人‥‥助けてっっ。怖くて抵抗するコトも出来なくて、あたしとユカは、青山さんの後に付いた。連れていかれた場所は、1階の女子トイレだった。ここは、普段はあまり利用する人がいないコトから、よく3年生の先輩達が、煙草を吸ったり、違う目的で利用していた。思ったとおり、トイレの中は、煙草の煙が充満していて、あたしは思わずむせ返った。『成沢ぁ〜。ちょっと出て来いよ。木下
    麻呂 さん作 [513]
  • 奈央と出会えたから。<286>

    『奈央に用があるなら、ここで済ませてもらえますか?!』ユカはそう言うと、青山さんをにらみつけ、あたしを背中側に回してくれた。『何よ、あんた?!邪魔してんじゃねーよ。友達づらして、出しゃばってると、アンタ今に痛い目合うよ?!』キッ――青山さんのするどい目つきに、さすがのユカも、一瞬たじろいだ。ケド、直ぐにそのするどい目つきを跳ね返し、ユカは負けじと反論した。『逆うらみも、大概にしてくださいよね?!
    麻呂 さん作 [519]
  • 奈央と出会えたから。<285>

    『あたし、聖人と幼なじみで、小さい頃からの聖人を知ってるケド、アイツ、絶対人を裏切るようなヤツじゃないから大丈夫だよ。奈央は、聖人を信じていればいいんだよ。ねっっ!!』ユカの言葉に、かなり励まされた。そして、聖人のコトを好きだったユカに、そのセリフを言わせたあたし自身に対し、嫌悪感を覚えた。しっかりしなくちゃっっ。あたしがこんな風にフラフラしたキモチでいると、ユカに対しても失礼なんだから。――と
    麻呂 さん作 [540]
  • 奈央と出会えたから。<284>

    * * * * * *それからの数日間は何事もなく、平穏な日々が静かに通り過ぎていったんだ。そんな、ある日のお昼休みのコト――あたしが青山さんに呼び出されたあの日から、気のせいか、廊下を歩くと、やけに嫌な視線が突き刺さった。『ねぇ奈央。この前の青山の一件。結局、聖人はわざと青山にハメられた振りをしてたワケでしょ?!』『うん。』ユカのその一言に、あたしは青山さんの一件が、決してこれで解決したワケで
    麻呂 さん作 [490]
  • 奈央と出会えたから。<283>

    聖人が母にそう言うと、母は、その言葉の意味を理解するのに少しの間、考え込んだ表情をしていたケド、『‥‥‥そんなコトないわよ。でも、聖人君のお父さん、凄くステキな方だと思うわよ。いつも、職場の方達を連れて、お弁当を買いに来てくださるのよ。聖人君、お父さんによろしくお伝えしてちょうだいね。』あたし達の期待する答えは当然、返って来る筈もなく――そう言って、うまくかわされてしまったんだ。『はいはい。聖人
    麻呂 さん作 [635]
  • 奈央と出会えたから。<282>

    『はぁ。いえ‥‥こちらこそ。』アタマに手をやり、ポリポリしてる聖人を見ていると、あはっっ♪なんかかわいい。だって、すごく素直なんだもん。こんな聖人、クラスメイトの誰も知らないと思うし、これからも、知られるコトもないと思うケド、あたしだけが知ってる、聖人の意外な一面。ちょっとだけ優越感。これって彼女の特権ってヤツかな?!『聖人君、そんなに急いで帰らなくちゃいけないの?!朝ごはん、ウチで食べていきな
    麻呂 さん作 [503]
  • 奈央と出会えたから。<281>

    もぉ。お母さんたらっっ。最近、テレビや雑誌で、若い男のコが出ていたりすると、直ぐに夢中になってるみたいだケド、聖人は、あたしのカレシなんだからねっっ。『お‥‥おはようごさいます‥‥!!昨夜は、突然お邪魔してしまいまして、すみませんでした。毛布を掛けて頂いたり、洋服を用意してくださったりと、色々とお気遣いありがとうございました。あの‥‥俺‥じゃなくて‥僕、これで失礼致します!!』聖人は、少し緊張し
    麻呂 さん作 [514]
  • 奈央と出会えたから。<280>

    『奈央。これ、聖人君に着てもらって。』母は、何やらタンスの中から洋服を取り出し、あたしに手渡した。手渡されたモノを見て、あたしは驚いた。『お母さん、これって男物じゃん?!どうして家に男物の服なんてあるの?!』『こういう時の為に、用意しておいたのよ。』お母さんてば凄いっっ。そこまで、あたし達のコト、考えてくれてたなんて――『お母さん‥‥ありがとう。』あたしと、聖人のコト――認めてくれてるってコトだ
    麻呂 さん作 [505]
  • 奈央と出会えたから。<279>

    * * * * * *チュン‥チュン‥‥‥――窓の外から、すずめのさえずりが聞こえる。『ん〜〜‥‥朝‥‥‥?!』眠い目をこすりながら、ゆっくりと部屋の中を見渡し、あたしは、いつもの朝の風景と違うコトに気づく。隣には、暖かい、大好きなヒトのぬくもり。きゃっ☆聖人の寝顔。初めて見ちゃった☆あはっっ。寝息立てて寝てる。か‥‥かわいいっっ/////あたしと大好きなヒトの上には、大きな毛布が1枚掛けられて
    麻呂 さん作 [493]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス