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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<231>

    * * * * * *ピンポーン。玄関のチャイムが鳴った。『はやっっ!!奈央ちゃん、聖人が来たみたいよ!!チョコ、此処に隠しておくわね!!』ミズホさんが、ラッピングされたチョコを隠してくれた。よかった。ちょうど、チョコを作り終えて、後片付けが済んだ所だったから。『はぁい。』あたしが、玄関先に出ると、そこには、あたしの大好きなヒトが立っていた。『“はぁい”じゃねぇよ‥‥奈央が‥‥具合悪いって‥‥ミ
    麻呂 さん作 [552]
  • 奈央と出会えたから。<230>

    その大好きなヒトに“嫌われたくない”って――何時もそんなコトばっか考えてて、キズつくコトを恐れていて――孤独感に襲われて――やっぱ――それじゃあダメだよね――“ホンネでぶつかり合うコト”が、最近、少しずつだけど分かり始めたあたしだけど、まだまだ全然、自分をさらけ出していないってコトだよね――『ミズホさん‥‥。心配してくれてありがとうございます。あたし‥‥聖人に、自分の心の病気のコト‥‥話したいと
    麻呂 さん作 [592]
  • 奈央と出会えたから。<229>

    * * * * * *チョコのラッピングをし終えた――さっき過呼吸の発作を起こしたあたしのコトを、ミズホさんは、ずっと気にしてくれていた。『奈央ちゃん。今迄に発作を起こしたコトは何回もあるの?!』『大晦日の日に‥‥1度だけ‥‥息苦しくなったコトはありますけど、そのトキは直ぐに治まったんです。』『そっか‥‥。』ミズホさんは少しの間、何か考え込んでいる風な表情をしてたかと思うと、突然、何か閃いたかの
    麻呂 さん作 [567]
  • 奈央と出会えたから。<228>

    『実の親に言われたのよ。ショックだったわ。あたしは実の親にも自分を信じてもらえなかったんだから。結局、母はその時付き合っていた男に夢中だったって訳。実の娘に、“あんたなんて産まなきゃよかった”って簡単に言えてしまう位、その男に夢中だったのよね。そのコトがあってからよ。あたしが過呼吸の発作を起こす様になったのはね。』あたしは――何も言えなかった――ただ――黙って――ミズホさんの話を聞くコトしか出来
    麻呂 さん作 [540]
  • 奈央と出会えたから。<227>

    『奈央ちゃん。辛いのは奈央ちゃんだけじゃない。みんな、何かしら人に言えない悩みなんかを持って生きているんだよ。勿論、あたしも。』『ミズホさん‥‥も?!』『そうよ。』ニコッ――ミズホさんの、その笑顔に――心が救われる思いがした――『あたし、中1のトキ、親に反抗ばっかしててさ。毎晩のように、仲間とトモダチの家に集まって、時には家に帰らないコトもあったの。』『はい‥‥。』へぇ‥‥そうなんだ――『うちの
    麻呂 さん作 [520]
  • 奈央と出会えたから。<226>

    『奈央ちゃん、これ口元に当てて!!』ミズホさんは、とっさにチョコの入っていたビニール袋を、あたしの口元に当てた。『はぁ―‥はぁ―‥はぁ―ー‐‥‥。』数分間、そのビニール袋の中の空気を吸っていたあたしは、徐々に、呼吸が楽になって来るのが分かった。『奈央ちゃん。大丈夫だからね。直ぐに呼吸が楽になるから安心して。』ビニール袋を口元に当てたあたしは呼吸が落ち着くと、側で心配そうな顔で見つめるミズホさんの
    麻呂 さん作 [563]
  • 奈央と出会えたから。<225>

    『ホントですか?!』あたしのチョコを持つ手が止まる。『ホントよぉ。いやだぁ、奈央ちゃん。そんなにビックリしないでよ。そんなの人それぞれだと思うし、焦ってするものでもないじゃん?!前にも言ったケド、奈央ちゃん、自分を大切にしなくちゃだめよ!!』『は‥はいっっ。』ミズホさんの言うコトは、もっともだと思うケド――ミズホさんとサトル君が、キスもまだなんて――ホント、ビックリした――そして――心の中で考え
    麻呂 さん作 [514]
  • 奈央と出会えたから。<224>

    『ミズホさん。サトル君とH校受けるんですよね?!頑張ってください。』『あはっ。奈央ちゃんありがと。』あたしは、ミズホさんの、そのキュートな笑顔が大好きだ。『奈央ちゃん。あたしとサトルが卒業しても、たまには、また4人で遊ぼうよね!!』ミズホさんの口元から八重歯が覗く。やっぱ、ミズホさんは可愛い。『はい。でも‥‥ミズホさんとサトル君が卒業しちゃったら、寂しいな‥‥。』あたしがポツリと呟くと、『大丈夫
    麻呂 さん作 [624]
  • 奈央と出会えたから。<223>

    2月に入って――明日はバレンタイン♪そして――此処はあたしの家。『奈央ちゃん。センター用のスィートチョコのテンパリングは出来た?!』『はい。出来ましたよぉ。ミズホさん。』そう――あたしはミズホさんと2人で、バレンタインチョコを製作中。2種類のトリュフを作るコトにしたんだ。一つは普通のトリュフ。もう一つはイチゴのトリュフ。今、あたしは普通のトリュフのセンター用になるスィートチョコを、ミズホさんは、
    麻呂 さん作 [574]
  • 奈央と出会えたから。<222>

    でも――ユカのコト、あたし嫌いになれなかったんだよ。あれだけ、色々嫌がらせをされたけど、嫌いになれなかったんだ。何でだろうね。ユカとは、親友になれるって信じてたからかな。それだけ心を許して、何でも話せたから――だからなんだろうね。ユカが、あたしの母のコトを、“体を売ってる”なんて酷いコトを言った時――あたし、ユカに反論して、自分でも信じられない位の暴言吐いたよね。あの時、自分でもびっくりしたよ。
    麻呂 さん作 [693]
 
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