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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<202>

    確かに、去年のあの事が原因で母は、あたしの体に対して過剰反応気味ではあるけれど、でもそれは、あたしのコトを思ってくれてるってコトだから、本当は、感謝しないといけないんだよね。『分かった。せーり?!』え〜っっ?!し、信じらんないっっ。デリカシー無さすぎるよっっ。『さ、さぁ〜。しっ知らないよっっ!!』あたしは降り積もった新雪の中に手を入れ、雪玉をひとつ作った。『聖人!!』『あ???』呼んだあたしの方
    麻呂 さん作 [581]
  • 奈央と出会えたから。<201>

    * * * * * *『行って来ま〜す!!』『はい。行ってらっしゃい‥‥あっ‥奈央!!』新学期最初の“行って来ます”に、母があたしを呼び止める。『なぁに?!』『その生足。なんとかならないの?!北海道は寒いんだから、本州のコの真似しちゃだめよ。』『大丈夫よ。みんな生足だもん。あたしだけじゃないし。』『女の子は体冷やしちゃ駄目よ。特にあなたは‥‥。』母の心配そうな視線は、あたしの下腹部辺りに向けられ
    麻呂 さん作 [573]
  • 奈央と出会えたから。<200>

    『あはは。そだよね。あたしはお母さんと同じ、楽観的なO型だもんね!!』『そうよ。だから、あまり何でもくよくよ悩むのは、やめなさい。奈央らしくもない。』やっぱり母だ――あたしは母が大好きだ――ありがとう。お母さん。何時も何時も、あたしを大切に思ってくれて。何時も何時もあたしを守ってくれて。何時か――あたしが大人になった時――その時は――あたしがお母さんを守ってあげるからね。『そうそう、お母さん!!
    麻呂 さん作 [563]
  • 奈央と出会えたから。<199>

    お母さん。あたしの心配ばかりして。お母さんの方が何倍も忙しくて、大変な毎日を送っているのに。『奈央。聖人君は、この事知ってるの?!』『薬を飲んでる事?!ううん。聖人には言ってないよ。』『どうして?!聖人君には話しておいた方がいいと思うわよ。好きな人だからこそ、大事な事は話しておかないと。』『うん。そうだね。今度話してみるね。』“スキナヒトダカラコソ――”そうかも知れない。あたしも、聖人が生まれつ
    麻呂 さん作 [587]
  • 奈央と出会えたから。<198>

    そんな風に布団の中で色んなコトを考えていたら――『奈央〜!!奈央!!早く起きないと遅刻するわよ!!』階下で叫ぶ母の声で、あたしは現実に引き戻された。はいはい。分かってるわよ。携帯のアラームを7時にセットしてるケド、なかなか起きれないよ。だって寒いんだもん。布団の中でゴロゴロしてるのが、また気持ちいいんだ‥‥。トントントントン―――\r母の階段を駆け上がって来る音がした。『奈央!!』バフッ――母は
    麻呂 さん作 [557]
  • 奈央と出会えたから。<197>

    * * * * * * 年が明けて――あっと言う間に冬休みも終わり――今日から3学期。ミズホさんとサトル君にとっては、高校受験に向けてのラストスパート。ミズホさんとサトル君は、同じH高を受けるんだって。そう言えばあたし、初めて聖人の家へ行ったトキ、《じゃあ俺と一緒にH高行こうぜ。》聖人にそう言われたんだっけ。H高は、昔は男子校だったんだけど、10年位前に、男女共学になったんだよね。スポーツが盛ん
    麻呂 さん作 [603]
  • 奈央と出会えたから。<196>

    『ほんま?!奈央ちゃんのお母さんは、何処の弁当屋におるん?!』まさか、母の働くお弁当屋さんの話題になるとは思わなかった。『〇町の、“ほっ〇ほっ〇停”です。』『おぅ。そこなら俺、普段よく買って食っとうで。あと、ウチの現場のヤツらもよく行くしな。』そうなんだ。聖人のお父さん、あたしの母が働いているお弁当屋さんへよく行ってたんだね。『じゃあ、もしかしたら親父、奈央の母さん見てるんじゃね?!』ま、聖人っ
    麻呂 さん作 [604]
  • 奈央と出会えたから。<195>

    『拗ねてる訳ねぇだろ。ガキじゃあるまいし。』カチッ―― ぼそっと一言呟いた聖人は、煙草に火を点けた。『奈央ちゃん。もう、コイツは天邪鬼と言いますかねぇ‥‥。どうしてこう素直じゃないんやろな。未成年の分際で、親の私の前で堂々と煙草なんぞ吹かしやがるし。何てったって、私のバイクを無免で乗り回すんやからな。恐らく、学校内でもとんでもないワルなんやろな。』聖人のお父さんの言った言葉は、確かに正しいコトだ
    麻呂 さん作 [568]
  • 奈央と出会えたから。<194>

    3人で座ってるソファーの周囲の空気が重いよ‥‥。どぉしよう。なんか話さなきゃ‥‥話さなきゃ。『あ‥‥あの。これ、母が今朝作ったんですけど‥‥。お口に合うかどうかは分かりませんが、よかったらどうぞ。』とっさに持って来た“旨煮”を差し出したあたし。『何か、かえって奈央ちゃんに気を遣わせてしまって、ほんまに済みませんね。』聖人のお父さんは、にっこりあたしに微笑んだ。あ‥‥。やっぱ笑った顔が聖人に似てる
    麻呂 さん作 [544]
  • 奈央と出会えたから。<193>

    あたしは、リビングのソファーに腰を掛けた。聖人のお父さんは、あたしが来る直前まで飲んでいたらしく、テーブルの上には、焼酎の瓶と、グラス、焼酎を割る、番茶が置かれていた。『聖人。お前、奈央ちゃんに茶くらい出さんかい!!さ、奈央ちゃん。なまら汚い所やけど、ゆっくりしてってな。』『あ‥‥は、はいっっ。ありがとうございますっっ!!』ぷ‥‥ぷぷ。北海道弁と関西弁のコラボですか。『親父。まだその変な関西弁抜
    麻呂 さん作 [622]
 
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