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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<68>

    エリカおねえちゃんへおねえちゃん。みらいにいちゃんを、こんどこそ、はなしちゃだめだよ。ぜんせとおなじまちがいだけはしないで。じぶんのきもちにすなおになって。おたがいにだいすきだったのに、いっしょになることができなかったぜんせのきおくは、すこしだけおねえちゃんのきおくのなかにのこっているの。それにきがついて。みらいにいちゃんは、せんざいいしきのなかで、ずっとまえからきづいているよ。ユキは、みんなの
    麻呂 さん作 [414]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<67>

    * * * * * *それから一年後――『ねぇ未來。そんなに緊張しなくてもいいからねっ!!』ペーパードライバーだった僕が、もう一度、自動車学校の特別講習を受けて、なんとか普通に運転出来るようになって早一年――そして、エリカちゃんが僕の彼女になって早一年――エリカちゃんの実家が帯広だから、やはり車を運転出来る事は必須。今、僕の運転する車の助手席には、エリカちゃん‥‥彼女の姿があった。『うちの両親に
    麻呂 さん作 [403]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<66>

    ♪ ♪ ♪ ♪ 〜 ♪暫く放心状態に陥っていた僕の目を覚ませたメールの着信音。《泣き虫未來☆》えっ???飛行機の中って携帯の電源を切らなければならない筈‥‥。《エリカちゃん!!電源入れてちゃ怒られるよ!!》慌てて簡潔に返信した僕。《そうなの。怒られて飛行機から追い出されちゃった。》彼女は何を呑気にメールを送ってくるのか。《う・し・ろ☆》《僕をからかってるの?!》不可解なメールを送信してくる彼女に
    麻呂 さん作 [403]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<65>

    彼女の姿が見えなくなると、僕はまた展望デッキに上がった。『パパ。あれ、ジャンボ?!』『うん。そうだよ。大きいねぇ。』見た感じ、30代半ば位のお父さんと、その息子かと思われる5〜6歳位の男の子が僕の直ぐ横に立ち、仲睦まじく会話をしていた。思わず頬の筋肉が緩んだ。自分の子供の頃の姿と重なったからだ。♪ ♪ ♪ ♪ 〜 ♪ふと、携帯からメールが届いた事を知らせる着メロが鳴り響いた。《未來。もう飛行機に
    麻呂 さん作 [371]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<64>

    『そろそろ時間だから行くね。』出発時間の三十分前というだけあって、手荷物検査をする為に並ぶ人の多さで、僕達にとって最後の言葉を交わす場面さえも、決してロマンチックとは言えなかった。『向こうに着いたら、こっちとの気温の差が激しいから、体調には十分気をつけてね。』僕が彼女に掛けてあげられる精一杯の言葉だった。『うん。ありがと。』徐々に前に進む人の流れに付いて、僕は彼女の横に寄り添って歩いた。彼女が手
    麻呂 さん作 [380]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<63>

    僕達は、展望デッキの鉄柵に手を掛け、二人で並んで立っていた。『札幌と東京なんて飛行機で二時間もかかんないじゃん。』彼女が言った。『そうだよね。日本と外国で遠距離恋愛してる人からしてみたら、札幌と東京なんて、小樽と札幌みたいなものだし。』『やだ。未來。それってあたし達が恋人同士みたいに聞こえる。』『‥‥‥あ。そっか。ごめんごめん!!』『ぷっ。やっぱ未來は未來だね。』『なんだそりゃ。』『でも‥‥あた
    麻呂 さん作 [388]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<62>

    空港には少し早めに着いた――彼女は直ぐに搭乗手続きを済ませ、小さめのキャリーバック一つを預けた。此処、新千歳空港には、吹き抜けの造りのショッピングモールがある。僕達は時間までを、そのショッピングモールを見て過ごす事にした。『そこのお兄ちゃん!!彼女に、ほれ、美味い毛ガニのお土産なんていいっしょ?!』海産物を主に扱っているらしい土産屋の大将が、僕達を北海道観光に来ているカップルだと勘違いしたのか、
    麻呂 さん作 [378]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<61>

    * * * * * *エリカちゃんが東京へ飛び立つ日――僕は彼女を見送る為、一緒に空港まで付き合う事になっていた。『未來、本当に空港まで付き合ってくれるの?!』『勿論!!僕ね、結構空港って好きなんだよね。小さい頃を思い出してさ。』『小さい頃?!』『うん。よく父親に連れられて、空港に飛行機を見に行ったから。』『へぇ。そうなんだ。』小さい頃は、飛行機が見られるという事に凄くワクワクしていたっけ。あの
    麻呂 さん作 [387]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<60>

    それに僕――まだ君に打ち明けていないよ。せめて――僕の気持ち、打ち明けていいかな?!『エリカちゃん。あのさ――』『なぁに?!』『僕‥‥エリカちゃんの事、大好きだからっっ!!』少し上がり気味の目尻に、大きな目を益々猫みたいに大きく見開いて、彼女は僕に言った。『ありがとう。あたしも未來の事、大好きだよ。』けれど、思いがけない彼女の言葉の、その後には続きがあったんだ。『でもあたしは東京へ行くって決めた
    麻呂 さん作 [401]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<59>

    『未來、空見て!!凄い星がいっぱい!!』ふと立ち止まり、彼女にそう言われて空を仰ぐと、本当に今日は星がハッキリ見える夜だった。『未來、あれが夏の大三角形で、天の川はその間を流れているのよ。』『天の川?!見えないよ?!何処に?!』『んもうっ!!全然ロマンチックじゃないのね!!でもあそこに天の川があるのよ!!』久々に、気の強い彼女を見た。傷心の彼女が、少し元気を取り戻してくれたのかな。そう思ったら、
    麻呂 さん作 [405]
 
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