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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。
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奈央と出会えたから。<415>
* * * * * *合唱コンクールの朝は、いつもと何も変わらない朝だった。今日は、いつもの練習の成果が出せればいいな。あの日から聖人も、練習に参加してくれてたし♪ピンポーン♪と、玄関のチャイムが鳴るのと同時に、母の声。『奈央〜!!聖人君が来てくれたわよ〜!!』ひぁっっ☆うそっっ!!今日は迎えに行けないとか、言ってなかったっけ?!『はっ‥はぁい。い、今行くっっ!!』ドタバタドタバタ☆あせりつつも
麻呂 さん作 [442] -
奈央と出会えたから。<414>
ザワザワザワ―ー‐突然の聖人の登場に、教室内が一瞬ザワついた。あは。やっぱり来てくれた。やっぱ聖人だ。そして、これにはクールな白井先生もビックリ。『さ‥さぁ皆さん。北岡君も来た事だし、もう1回合わせて見るわよ!!』今年の合唱コンクールは、市民会館で行われる。何でも、ユカのお父さんが動いてくれたらしい。ユカは来年、転校してしまうから、うちの学校での最後の合唱コンクールになるんだ。だから絶対、成功さ
麻呂 さん作 [447] -
奈央と出会えたから。<413>
『さぁ!!みんな、もう1回合わせて見るわよ〜!!秋田谷さん、ピアノお願いね。』音楽の白井先生が、クラスをまとめようと必死だ。あたし達は、合唱コンクールに向けての練習真っ最中。練習は、放課後以外に、音楽の授業でも行われるんだ。『先生ェ〜〜。指揮者もいないのに、どうやって練習すんの?!』タツヤの言葉が、あたしの胸の鼓動を一層早くさせる。聖人。指揮者に抜擢されてから、1度も練習に参加していない。もちろ
麻呂 さん作 [432] -
奈央と出会えたから。<412>
『奈央!!合唱コンクールの自由曲だけどさぁ、開票した結果、“大地讃頌”に決定だって!!』『あ、ユカ。実はあたしも“大地讃頌”って書いたんだよね♪』『え?!奈央も?!実はあたしも。放課後、早速練習だってさ。』『えっ‥今日から?!』うちの中学校では、毎年秋に、恒例の合唱コンクールがある。課題曲は無くて、各クラス、自由曲1曲のみなんだ。『ピアノは、ユカに決まってるし、指揮者は―――』チラッッ‥‥‥ユカ
麻呂 さん作 [512] -
リレー小説「王国の掟」最終話?〜麻呂〜
「あ〜っっ。王様が泣いてる!!」「誰だ?!王様を泣かしたのは!!」「さぞ辛い航海だったのじゃろ?!」王国の住人は皆、王様の無事の帰国を喜び、また、周囲を飛び交う喜びの言葉は、王様にとって、この1年間の航海の間に皆からの信頼を失わずにいた事を安心させ、とても嬉しい1日の終わりを示す事となったのでした。明くる日――サラは、王様と共に、以前より豊さが増した緑の森に架けたハンモックの上に座り、王様の航海
麻呂 さん作 [557] -
リレー小説「王国の掟」最終話?〜麻呂〜
王様は、サラと出会ってから、ずっと心に留めていた母への思いを、今が伝えるチャンスだと悟りました。「あなたが神なのでしたら、僕は、ひとつお尋ねしたい事があります。僕を15歳になるまで育ててくれた、お付きの乳母のクルエラは……どこかで無事に過ごしているのでしょうか。」王様の問いかけに対し、神の言葉は、天空から静かにゆっくりと響き渡りました。「さっき言ったはずだ。お前のするべき事は、この国を守り、国の
麻呂 さん作 [434] -
リレー小説「王国の掟」最終話?〜麻呂〜
「僕は、この国の王だ。僕が王としてしなければならない事は、この国を笑顔で溢れる国にする事。母の教えを、この国の掟とし、その掟を守る事を皆に伝えた今、僕が守るべき物は、平和なこの国。」王様は、自分自身にそう言い聞かせながら、皆と共に船から下ろした家畜達の小屋を作り始めました。けれどその間も、王様の心が落ち着くはずがありません。一体自分がこの国を留守にしている間に何があったのだろうか――そんな思いが
麻呂 さん作 [448] -
リレー小説「王国の掟」第九話〜麻呂〜
しかし、何と言ってもサラは神の子供です。王様が、皆に信頼される立派な王様になり、幸せな王国を築くまでを、見届けなければならない使命があるのです。自分は15歳になったら、王様の元へ行かなければならない事を、サラは、小さな頃から神に聞かされ続けてきましたから、王様への、わざと冷たく突き放す様な態度も、“平和になる掟”を作ろうと宣言した王様に対して、素敵と喜ぶ姿も、全ては、自分の使命を達成する為の理由
麻呂 さん作 [423] -
奈央と出会えたから。<411>
ユカの家を出てから、聖人は、あたしを家まで送ってくれた。少しの間、あたし達は手をつないだまま、何も話さないでいたんだ。ユカが3学期いっぱいで転校してしまうなんて。あたしもショックだったケド、きっと、聖人もショックだったんだよね。今日は、ユカのお父さんが、ご自慢のお料理をご披露してくださると言うので、招待されたあたし達だケド、本当のところは、その話をする為だったんじゃないかと思う。『なぁ奈央。』聖
麻呂 さん作 [544] -
リレー小説「王国の掟」第六話〜麻呂〜
王様の、その真剣な表情とまなざしは、サラにとって、ある事を決意させるほど、熱く、情熱的な物でした。「私は今から、王様に真実を話す事にします。いえ…いずれは話さなくても分かる時が来るのだけれど…。」カーテンの隙間から朝日が差し込み、サラのブロンドヘアーが、一層美しく照らし出されています。ベッドの上に座るサラの隣に王様は、静かに腰を下ろしました。「その真実って言うのは何?!」王様の言葉を受け、サラは
麻呂 さん作 [474]