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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。
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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<35>
♪♪♪♪♪♪〜〜♪突然鳴り出した僕のブルーの携帯――System Of A Downの“Prison Song”しかも最大音量。う、うるさいっっ!!誰だよ‥‥今、何時だろ???僕は寝ぼけていたので、電話の主が誰なのかも確認しなかった。『はひ‥もひもひ‥‥。』!!!!!!!!!『エ、エリカちゃん???』なんと電話の主は、エリカちゃんだった。携帯で時間を確認すると、まだPM10:30。そうだ‥あまり
麻呂 さん作 [510] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<34>
* * * * * *風呂に入り、食事を済ませると、僕は二階の自分の部屋へ上がった。今日は寝不足と仕事の疲れで、このままベッドに入って眠ってしまいそうだ。彼女からもらったピンク色のメモに書かれたアドレスと携番。ベッドの上に寝転びながら、僕は少しの間、それを眺めていた。如何にも女のコらしい可愛い丸文字。よし――僕は、意を決して彼女のアドレス宛にメールをする事にした。よし、送信!!《エリカちゃん、お
麻呂 さん作 [396] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<33>
* * * * * *電車を降り、バスに乗ること十分、徒歩三分程で、自宅に着く事が出来る。玄関のドアを開け、リビングへ向かうと、母は僕が帰宅した事に気付き、いつもの通り、食事の用意をしてくれる。僕より若干早く帰宅する父は、相変わらず口数は少なく、ダイニングの椅子に座り、夕刊片手にTVのナイター中継に夢中になっている。『未來。昨夜は外泊かい?!あんた、彼女でも出来たのかい?!』母がニヤニヤしながら
麻呂 さん作 [382] -
僕は君の未来を永遠に。<32>
何時もの電車とは、札幌から小樽へ向かう電車の事。札幌駅から乗り込んで、三十分もすると、電車の窓から見える風景は、見渡す限りの日本海。何故だろう。今日のその色は、何時もに増して、濃いブルーに見えた。彼女は、もう仕事が終わったのだろうか―\rそうだ―\r僕は思い出した―\r彼女に僕のアドレスを教えるべく、空メールをしなければならないと言う事を。勿論、空メールなんてするつもりは毛頭ない。ちゃんとメッセ
麻呂 さん作 [396] -
奈央と出会えたから。<168>
『おい。早く帰らねぇと、この辺一帯住宅街だろ?!ポリ公よく巡回してんだ。早く行くぜ!!』新谷先輩のその一言で、あたし達は、解散した――そうそう――帰りの車の中で、新谷先輩があたしにこんな事を言ってくれたっけ――『奈央ちゃん。聖人はな、見た目ツッパッてカッコつけてるけど、中身はすげぇイイヤツだから。俺が保証する。』『はい。』あたしが返事をしたとほぼ同時に、『新谷先輩。もういいっスよ。』聖人がちょっ
麻呂 さん作 [636] -
奈央と出会えたから。<167>
そんな、先輩達と聖人とサトル君の四人のやりとりを見ていて、あたしは、何か‥いいなぁって思った。今夜あたしが見た男のコの世界―\rそれは―\r女のコの世界と違っていて、とても新鮮だった―\rそれは―\rあたしなんかが簡単に入り込めないとも思った―\r『奈央。もうそろそろ帰るか?!』聖人にこっそり問い掛けられたあたしは、携帯で時間を確認した。 AM 1:15--午前一時を回った所だった。『うん
麻呂 さん作 [607] -
奈央と出会えたから。<166>
『そうそう。こんな軟派な男にひっかかったら大変だからな!!ハハハ。』新谷先輩が大沢先輩のコトを指してそう言った。『マジィ?!俺ですか?!まぁ‥何も言い返せないか‥‥。』大沢先輩は、思わず苦笑い。『あれ?!先輩、さっきからサトルのヤツ見当たりませんよね?!』聖人が、サトル君がいないコトに気付く。『ああ、サトルな。ハハハハハ。アイツ、俺のドリフト走行に酔って吐いてるわ。』豪快に笑う、新谷先輩。『アイ
麻呂 さん作 [589] -
奈央と出会えたから。<165>
峠を下ると、新谷先輩のスープラが止まっているのが見えた――あたし達の乗ったGT-Rは、その横に並んで止まった。バンッ――新谷先輩が車から降りたのに合わせて、あたし達も降りた。『奈央ちゃん。どうだった?!俺のドリフト。ちゃんと見てくれた?!』新谷先輩は、サングラスを外して、あたしに優しい目を向け、そう言った。均整のとれた優しい顔立ちに、大人の魅力を感じさせる、伸ばしかけの口髭。へぇ‥‥新谷先輩って
麻呂 さん作 [537] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<31>
* * * * * *長い一日が終わった――その日、仕事が終わると僕は、何とも言葉にし難い体の疲労感と、それに相反する気分の高揚感に襲われた。恐らくは、僕の体内には大量のアドレナリンが放出されているに違いない。それにしても、昨日から超ハードな時間を過ごしてるよな―\rそのハードなトキの流れは昨日、オーディションを受けたトキから、今日の正午過ぎまで続いた訳だが、ピークはいつもの通り、部長のカミナリ
麻呂 さん作 [403] -
僕は君の未来を永遠(トワ)に。<30>
『未來こそ休んじゃえば?!会社。』悪戯っぽくそう言って、彼女は笑った。『僕、一度家に帰るね。もしかしたら遅刻するかもしれないけど、部長に怒鳴られるのは慣れてるし。』洗面台で顔を洗い、急いで歯を磨く。『マジで?!スーツだったら、店が開店したら買えばいいじゃん。その代り、遅刻は免れないけど。』ベッドの中で寝ていた彼女は、上半身だけ起き上がらせた。『いや。午後からの会議の資料も、家に持ち帰ってたのを忘
麻呂 さん作 [380]