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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<410>

    『ユカ。いい友達を持って幸せだな。友達は大切にしなさい。』ユカのお父さんは、我が校のPTA会長。我が校に、たくさんの寄付をしてくださるすごいヒト――大人って大変だね。でも、大人になってからも、ユカのお父さんの様に、こうして気付かされるコトってあるんだね。夢を持って生きてきて、夢を忘れずに生きてきて、決してあきらめないって、そんな気持ちがやっと通じたんだね――きっと―――
    麻呂 さん作 [448]
  • 奈央と出会えたから。<409>

    『聖人君と木下さんも知ってのとおり、うちのユカは気が強くてね。今回の件でも、職員室で、森宮 ヒロキ君の頬をひっぱたいたそうで‥‥。ハハハ‥誰に似たのだか。』ワインを一口だけ口にしてから、ユカのお父さんは更に続けた。『近々、市議選に立候補しようと考えていたのだけれど‥‥私は、今回の君達の勇姿に心を動かされたよ。そんな事よりも、まだ私には、やりたい事が有った筈だと、気付かされたんだ。』ワイングラスを
    麻呂 さん作 [388]
  • 奈央と出会えたから。<408>

    聖人とあたしがユカの家に招待されたのは、森宮親子が消息不明となってすぐの事だった。そして、教育長さんが、教育長を辞任したと知ったのも、その数日前、新聞の片隅の小さな記事として取り上げられたからだった。『やぁ。聖人君に木下さん。いつも、うちのわがまま娘がお世話になってます。』ユカのお父さんは、一流企業の役員だ。あたしも、今日初めて会うんだケド、第一印象は――なんか、いかにもインテリっぽいカンジ。『
    麻呂 さん作 [431]
  • リレー小説「王国の掟」第三話〜麻呂〜

    王様と年の頃は同じ位でしょうか。サラと言う名の、その少女は、美しく輝く大きなブルーの瞳をくるくるさせて、辺りを見回し、お城の広さに深く感動したようでした。生まれてから、乳母と二人きりの生活を続けて来た王様にとっても、この少女との出会いは、心にとても新鮮な感情を生み出す事となりました。そしてそれもまた、これまでに感じた事の無い感情でした。少女の突然の訪問に、初めは戸惑っていた王様でしたが、その心は
    麻呂 さん作 [457]
  • チンゲンサイ。<48>

    『言いたい事は分かってるよ。でもやっぱ行きにくいじゃん。』ユウのシュンとした表情を見ると可哀想だと思ったが、親として、ここはどんと構えるべきだろう。『あの本橋という男は、なかなかのクセ者だ。ユウ、気をつけろ。それと、あのクラスは何かがおかしい。父さんは、そう感じたな。』『父さんすげぇ。昨日の“鼻くそボール”もすげぇと思ったけどさ。あのクラスは本橋のおもちゃさ。操り人形だよ。』『操り人形?!』『み
    麻呂 さん作 [479]
  • チンゲンサイ。<47>

    ユキエを職場まで送り届けた後、帰宅すると、リョウは、すでに学校へ行ったらしく、ユウは、リビングのソファ―に座り、テレビを見ていた。『ユウ。昨日の傷は傷むか!?』当たり前だろうが、本日初の親子の会話は、やはりここから始まる。『うん。昨日より腫れてる気がする。それより親父、母さんと学校へ行って何を話して来たの!?』必ず聞かれるとは思っていた。ユウ自身、昨日の俺とユキエの会話の内容から、おおよその見当
    麻呂 さん作 [415]
  • さんちゃんの☆御聞きしたいのですが♪〜本日のゲスト 麻呂〜

    記念すべき第1回目のゲストの麻呂です♪頂きましたのは、なぜこの板で投稿を始めたのですか?というテーマです。え〜と、私は、ここへ来て約2年半位経ちます。きっかけ?!そうですねぇ。当時、携帯小説ブームがピークにあったと思うのですが、普段、全く本を読まない私に、携帯小説を書いてみようかと思わせたきっかけは、『恋空』や『赤い糸』『クリアネス』などの携帯小説の爆発的ヒットを知った事でしょうか。携帯小説かぁ
    麻呂 さん作 [572]
  • チンゲンサイ。<46>

    『しかし、ユキエ。お前には驚いたよ。実は俺も、ユキエと同じ事を考えていたんだが、もし、お前の代わりに、俺が発言していたとしたら、正直なところ、お前みたいに、上手く話せる自信は無かった。』俺の言葉に、ユキエは一瞬、驚いた表情を見せたが、俺は、その後に更にこう続けた。『俺達の言いたい事が、理解出来るか出来ないかは、あの年頃の子供達にとっては難しいところだ。お前が、あのクラスメイト達に話した事で、ユウ
    麻呂 さん作 [447]
  • チンゲンサイ。<45>

    『みなさんの、ご両親にとっても、みなさんの存在は、かけがえのない宝物だと思います。私にとっても息子、ユウは、かけがえのない宝物です。みなさんの身に、何か危険を感じたら、きっと、ご両親は、ご自分の体をなげうってでも、みなさんを守ろうとすると思います。親というのはそういうものです。例えば、みなさんのご両親は、みなさんが誰かに、“キモイ”とか“死ね”とか言われた事を知ったら、どんなお気持ちになるでしょ
    麻呂 さん作 [455]
  • チンゲンサイ。<44>

    『さて。ここでみなさんに、ご紹介しておきます。先ほどから、ここにいらっしゃる方は、山田ユウ君の御両親です。これから、お母様の方から、みなさんにお話があるそうなので、みんなきちんと聞きましょう。』不意に本橋が生徒達に向かって言い放つ。そして、その瞬間、教室全体から、ドッと笑いが沸き上がった。その笑いが、一体何を意味するものなのかは、俺には分からなかったが、その意味は考えるまでもなく、今の若者の心の
    麻呂 さん作 [402]
 
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