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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<94>

    * * * * * *『聖人。最近学校休まないよね。』咳き込む聖人にあたしは言ったー。『‥ゴホッゴホッゴホッ‥‥。ああ‥。すっかり俺も真面目クン‥?!』そう言って笑う聖人ー。『無理しないで聖人‥。具合が悪い時位‥‥休んでよ‥。』『無理なんてしてねぇよ。ゴホッゴホッ‥。オマエと一緒にいたいから‥。ゴホッゴホッ‥‥ゴホッゴホッゴホッ‥‥‥。』聖人は喘息持ちだー。付き合い始めてからー度々こういう場面に
    麻呂 さん作 [819]
  • 奈央と出会えたから。<93>

    * * * * * *聖人はーあたしと付き合い始めてからー毎日学校に来る様になっていたー。ガラッ―ー‐。『おはよ―っす。』バンッ―ー‐。 いつもの様に、聖人がペチャンコのカバンを机の上に置きー『こらっ!!北岡!!今何時だと思ってるんだ!!』いつもの様に担任の渋川が聖人に注意するー。『んーっと、8時45分でぇーす。』聖人が笑顔で答えるー。『馬鹿者!!何を偉そうに答えてる!!』渋川は何時になくテンシ
    麻呂 さん作 [685]
  • 奈央と出会えたから。<92>

    『サトル。俺 帰るわ。』聖人が言ったー。『マジ?!可愛い奈央ちゃんがお迎えに来たもんな?!』サトル君がちょっとからかい口調で答えるー。二重のハッキリした顔立ち故ーサトル君は、坊主頭がよく似合っていたー。『るせーよ。』ぶっきらぼうにそう言った聖人はー側に居たあたしの手を引きー取り巻き達を掻き分けたー。『サトル。7時に新港なー。』あたしの手を引きながらー聖人が振り返ってそう言ったー。『おう。じゃあ後
    麻呂 さん作 [845]
  • 奈央と出会えたから。<91>

    『えっ?!そうなの聖人?!このコが聖人の彼女なの?!』さっきあたしに話し掛けた取り巻きの“お姉サマ”が言ったー。その“お姉サマ”に、あたしはペコリとお辞儀をしたー。『可愛いじゃん!!名前は?!』この場で名前まで聞かれるとは思わなかったー。『奈央です。木下 奈央。』緊張気味に答えたあたしはーちょっと感じ悪かったかもー。変なトコで神経質なあたしー。『へぇ〜。聖人良かったじゃん。こんな可愛い彼女が出来
    麻呂 さん作 [851]
  • 奈央と出会えたから。<90>

    う゛‥‥‥。は‥‥入りにくい‥‥‥‥。その時、聖人の取り巻きの一人の“お姉サマ”がーあたしの存在に気付いてくれたー。『あら?!あんた一年生だよね?!誰かに用?!』その“お姉サマ”の一言で、取り巻きの“お兄サマ”“お姉サマ”達がー一斉にあたしの方を見たー。きゃ〜皆さん!!見なくていいですからぁ〜!!続けて、続けて〜!!自分は、なんて小心者なんだろうって思ったー。『あっ、奈央。掃除終わった?!んじゃ
    麻呂 さん作 [736]
  • 奈央と出会えたから。<89>

    * * * * * *三年生の教室なんて行った事無いしー。掃除当番が終わったあたしは、掃除が終わったら、3ー5に来る様、聖人に言われていたー。廊下を歩いてるとー三年生の“お兄サマ”“お姉サマ”方の視線が突き刺さるー。緊張気味に歩くあたしは、歩き方が少しギクシャクしてたと思うー。あった!!3ー5ー。此処だぁ〜!!ドアは開けっ放しだったからーあたしはドキドキしながら覗いて見たー。そしてー聖人の姿を探
    麻呂 さん作 [758]
  • 奈央と出会えたから。<88>

    『奈央。掃除当番なの?!じゃあ俺、3ー5の高橋んトコにいるから。終わったら来て。』『うん。ごめん。終わったら急いで行くからさ。』聖人は、よく三年生のクラスへ行っていたー。3ー5の“高橋サトル君”はー聖人とは大の親友らしいー。何でも小学生の頃からの付き合いだそうだー。聖人はあたしより二コ年上だからー本来なら三年生の筈なんだー。聖人が二年ダブったのはー先天性の心臓疾患があったのとー元々病弱で、喘息持
    麻呂 さん作 [827]
  • 奈央と出会えたから。<87>

    * * * * * *あの日以来ーあたしにとって、平穏な毎日はーあまりにも目まぐるしい早さで過ぎて行ったんだー。クラスメイト達からの嫌がらせはーあの日からー受ける事が無くなっていたー。けれどもそれはーあたしにとっては今までと何も変わる事の無い毎日でありーそんな平穏な毎日がーこんなにも幸せと感じる事が出来たのはー聖人と一緒に過ごせたからー。あの日ー公園で初めてのキスー。お互いの気持ちを確認し合った
    麻呂 さん作 [719]
  • 奈央と出会えたから。<86>

    * * * * * *“奈央‥。ありがとう‥。君に出会えて本当によかった‥。ボクハ‥シアワセダッタヨ‥。アリガトウ‥アリガトウ‥‥。”ー誰ー?!ーあなたは誰なのー?!ー待って!!あなたの名前はー?!“ボク?!ボクハー”ハッー。また同じ夢だー。夏が終わりー秋が近づき始めたー。あたしはーいつも同じ夢を見ていたー。入学してからこの半年の間ー同じ夢ばかり見ていたー。あたしの前にー後ろ向きで立っている男の
    麻呂 さん作 [730]
  • 奈央と出会えたから。<85>

    この頃ーあたしと母の住み始めた家はー母の勤務先のスナックのママの知り合いの伝で紹介して頂いた、家賃二万円の借家の一軒家だったー。この物件で家賃二万は有り得ない程格安だったー。別にお化けが出る訳ではない(笑)家賃の設定は、あくまでもスナックのママの好意によるものだったー。以前住んでいたボロアパートは、母が夜中に帰宅するので、隣の住人からよく苦情が来ていたんだー。何せ、ボロアパートの壁は薄くてー音が
    麻呂 さん作 [855]
 
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