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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。<65>

    『ママァ〜!!ここのお兄ちゃんとお姉ちゃん、チュウしてるよぉ〜!!ママァ〜!!早く早くぅ〜!!』さっきの若いお母さんの子供が、あたし達の側で、指差し叫んでいるー。『ママー!!早く来てぇー!!』そう言って、その子供はお母さんの元へ走って行ったー。『あは‥。見られちゃったね?!』恥ずかしさを打ち消すかの様に、あたしは言ったー。『‥‥子供って無邪気だな‥‥‥。』そう言った北岡の、横に背けた顔が赤かった
    麻呂 さん作 [748]
  • 奈央と出会えたから。<64>

    * * * * * *あたし達が辿り着いた場所はーあの、いつもの公園だったー。あたしが一人で来るのはいつも夕方だったからーこんな真っ昼間に来たのは初めてだったー。公園の中ではー小さな子供連れのお母さん達が、子供同士を遊ばせていたー。如何にも今日が公園デビューかな‥と思わせる、若いお母さんも居たー。そんな微笑ましい親子が三組居るだけでー質素な風景の公園に華やかさを与えていたー。あたし達は公園の隅に
    麻呂 さん作 [772]
  • 奈央と出会えたから。<63>

    “木下‥。絵上手いんだな‥。”“これは凄い才能じゃん?!”思わずジワッと涙が出そうになったー。辛かった‥。その優しさが辛かった‥。北岡君‥。あなたの心の中にいる人はーユカなんだね‥。『んー。やっぱ木下の将来はアーチストか?!』そう言って隣の席に座る北岡が笑ったー。そんなに優しく話し掛けないで‥。『ん?!‥木下?!』北岡があたしの顔を覗き込み、返事を待つー。『どうした?!木下???』もうあたしに構
    麻呂 さん作 [839]
  • 奈央と出会えたから。<62>

    * * * * * *始業式から一週間が過ぎたある日ー。北岡は、学校へやって来たー。クラスメイトの中に北岡の病気の事を知らない者は居なかったー。数日前にユカが全てを語ったからだー。『お〜っす。』北岡はそう言うと、ぺちゃんこのカバンを自分の席に置き、椅子にドカッと腰掛けたー。久しぶりに見る北岡の姿に、クラスメイト達の視線は集中したー。あたしはいつもの様に、自分の席に座り、好きな絵を描いていたー。北
    麻呂 さん作 [750]
  • 奈央と出会えたから。<62>の前に♪♪♪

    作者より一言言わせて♪『マサト』=『北岡聖人』デス。途中から読んでくださった方、ごめんね♪分かってくださった方ありがとう♪これからは『聖人』で統一します。それにしても奈央の回想が長くて‥。疲れだぁ゛〜(^o^;)この物語は、あくまでも『松田 智也』が主人公です♪松田 智也からの視点では、まだ『木下 奈央』と知り合って1日しか経っておりません!!(^o^;)ここまで読んでくださった方、途中から読ん
    麻呂 さん作 [809]
  • 奈央と出会えたから。<61>

    『あたし、マサトに抱かれたの。マサトとセックスいっぱいしたんだよ!!付き合ってるの、あたし達。だから邪魔しないで。あたし達のコト、あんたにだけは邪魔されたくない!!』そう言って、あたしの顔をじっと睨み付けていたユカー。『な‥なんであたしにそんな事言うの?!あたし‥北岡君のコトは好きだよ。嫌いじゃない。でも、まだ北岡君のコト‥知らない事いっぱいあるし‥。現に、さっきユカから聞いて‥北岡君の病気のコ
    麻呂 さん作 [866]
  • 奈央と出会えたから。<60>

    一瞬、クラス中がどよめいたー。『奈央‥。ちょっと来てもらえる?!』そのどよめきをよそに、ユカはあたしの手を引き、教室の外へ誘ったー。『あんた、マサトのコト、どう思ってるの?!』予測もしていないユカの質問に、あたしは驚きを隠せなかったー。ーと言うより、さっきユカが北岡の病気の事をクラスメイト全員の前で公表した事に対しての驚きとー更に、今の質問に対してのソレー。あたしは頭の中の整理がつく前に質問され
    麻呂 さん作 [812]
  • 奈央と出会えたから。<59>

    『ちょっと!!みんないい加減にしてよね!!』何処からともなく聞こえて来た不機嫌なひと声ー。『さっきから黙って聞いていれば‥酷いじゃない?!みんなマサトのコト好き勝手に言わないでよね!!』それは、紛れもなくユカの声だったー。あたしをクラス全員からシカトされる様に仕向け、陥れた張本人のー秋田谷 ユカだったー。『マサトが喘息持ちって言うのは本当よ。でもそれだけで2年もダブったりしないわ。』マサトー。ユ
    麻呂 さん作 [811]
  • 奈央と出会えたから。<58>

    次の日も、その次の日も‥北岡は学校へ来なかったー。『北岡また休みじゃん。ねぇねぇ知ってる?!北岡って、うちらより2コも上なんだってサ。』北岡の不登校の話題はクラス一お喋りのサチヨにとって、打ってつけの話題だったー。『へぇー。やっぱそうだったんだ。どぉ見てもあたしらとタメには見えなかったじゃんねー。』北岡と席が隣同士のヤヨイが言ったー。『でもさ、何で2年もダブったワケ?!やっぱ不登校が原因で留年し
    麻呂 さん作 [828]
  • 奈央と出会えたから。<57>

    25日ぶりの教室には相変わらず、あたしに対しての異質な空気が流れていたー。中学入学後、約一カ月にして、クラスメイト全員からシカトされ続けて来た事実を、今日からまた現実のモノとして受け止めなければならなかったー。少なくとも夏休みの間は、この現実から逃避する事が出来たし、何よりもあたしにとって、とても楽しい思い出が出来たコトは、あたしのこれからの中学生活を前向きにさせてくれるかの様な期待感さえ感じさ
    麻呂 さん作 [867]
 
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