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麻呂さんの投稿された作品が616件見つかりました。

 
  • 奈央と出会えたから。?

    『あはは。松田君、コーヒー好きなんですね。ブラックで。しかも一気に飲むなんて。』悪戯っぽく笑いながら、カップを品の良い口元へ運ぶ彼女。ああ‥。俺、柄にもなく緊張してる?!『あ、松田君て煙草吸います?ごめんね。気が付かなくて。待ってね。今、灰皿持ってくるね。』そう言って彼女は立ち上がった。『はい。灰皿です。』灰皿をテーブルの上に置き、彼女は再び俺の向かい側に座った。『ありがとう。君は吸わないんだよ
    麻呂 さん作 [941]
  • 奈央と出会えたから。?

    『ここから歩いて5分位で着きますから。』赤いマフラーを結び直しながら彼女が言った。『駅から近くて便利だね。』俺は月並みな言葉を返した。これからここにいる彼女、木下 奈央の住んでる部屋に行こうとしている事がまだ信じられなくてー。“これは夢なのか現実なのかー。”などと言う、一昔前の退屈なメロドラマの中の主人公が言っていたセリフを思い出したーー。『ほら、ここ。着きましたよ。』彼女はにっこり微笑みながら
    麻呂 さん作 [1,191]
  • 奈央と出会えたから。?

    『松田君、その色いいんじゃない?松田君のイメージだよ。スーツ姿の松田君も素敵ですよ。』大きな目をくりくりさせて彼女が言った。『そぉ〜お?!俺は元々カッコイイから。‥なぁ〜んてね。』『あはは‥。』へぇ‥。彼女は笑うとえくぼが二つ出るんだ。昨日は気が付かなかったけど、やっぱ可愛い‥。『孫にも衣装って言うじゃん。』俺は照れ隠しにそう言った。『自分で言ってる。そんな事ないよ。松田君カッコイイ顔してるし。
    麻呂 さん作 [969]
  • 奈央と出会えたから。?

    13時に駅前で彼女と待ち合わせをした俺は少し早めに着いた為、そわそわしていた。『松田君、お待たせ。』振り返ると、そこには眩しい位満面に笑みを浮かべた彼女が立っていたー。『ごめんね。待ちました?』『ううん。俺も今来たばっかだから。』嘘つけ‥。もう20分も前からここにいるくせに‥。俺の心の中で、もう一人の俺が答えた。『いきなりメールしてごめんね。松田君もしかして今日は何か予定があったんじゃないかって
    麻呂 さん作 [936]
  • 奈央と出会えたから。?

    明日の面接は何着て行こうか‥‥。やべー。俺って今まで何着て面接行ってたんだろ。派遣の単発のバイトなら、“スーツ姿で面接”なんて事は有り得なかったから。はぁ‥。俺ってなんていい加減な奴。これでもA型なんかな(笑)リングを質屋に預けた金は、病院代払ってもまだお釣りがあるし。服でも見に行こうかな。頭の中で今日のスケジュールを組み立てていたその時だったーー。ブー‥ブー‥ブー‥。俺の携帯が鳴った。誰だろう
    麻呂 さん作 [941]
  • 奈央と出会えたから。?

    次の日俺は、派遣会社の担当者の携帯へ電話をした。『もしもし?北川さんですか?僕、先日工場オペレーターの仕事の案内を頂きました、松田 智也と申しますが‥。』問い合わせた結果、明日にでも工場見学をして、先方の担当者との話が進み次第、勤務日時が決定すると言う事だった。今までの俺なら長期の仕事は即お断り。日雇い作業員や街頭のチラシ配りにティッシュ配り。大型連休前になれば交通量調査など、単発の仕事ばかりを
    麻呂 さん作 [1,021]
  • 奈央と出会えたから。?

    俺には家族も恋人も金もない。だから俺には失う物なんては何も無いのだ。それなのに。ずっとそう思って生きてきたはずなのに‥。木下 奈央。彼女に出会ってからは、俺の中の何かが変わった。それが一体何なのか、自分でも良くわからなかったが、その時はただ漠然とそう思った。そんな事を考えながら、俺は質屋を後にした。ふと空を仰ぐと、チラチラと真っ白い粉雪が舞って来たーー。街はクリスマスのイルミネーションで光り輝い
    麻呂 さん作 [1,274]
  • 奈央と出会えたから。?

    病院を出ると、俺は質屋へと向かった。俺の唯一の宝物、クロムハーツのリングを売る為だった。23万もした代物だった。これは俺が、まだ夢も希望も捨てていなかった10代の頃に、バイトして貯めた金でやっと買った物だった。どんなに金に困っても、これだけは売りたくなかった。しかし、今の俺にそんな事言ってる時間は無かった。 木下 奈央。彼女にだけは迷惑を掛けたく無かったのだ。
    麻呂 さん作 [1,220]
  • 奈央と出会えたから。?

    『君、いつもそんな簡単に人を信用するの?』『いいえ。そんな事ないけど、さっきあなたがあの男性と話してた事‥聞こえちゃったから。』『えっ?!‥もしかして、3日で20万負けたってやつ?!だから俺が一文無しだと悟ってそう言ってくれた訳?』『‥うん。』『ハハハ。あれはね、嘘なんだ。とっさに思いついた嘘。でもね、ネットカフェ難民てのはホント。』『‥‥‥。』『だからさ、本来病院代も払える訳がないんだけど、ま
    麻呂 さん作 [1,269]
  • 奈央と出会えたから。?

    目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。俺はベッドの上に寝ていた。辺りを見回すと、ベッドの周りは白いカーテン、白い壁。どうやら此処は病院のようだ。腕には点滴のチューブが付けられていた。『気が付いた?』振り向くと、そこに居たのは女店員だった。『あたしの為に、あなたを巻き込んでしまって本当にごめんなさい。』『そんな事ないよ。俺が勝手に余計な事をしたんだから。君は関係ないよ。』そう言った瞬間、俺は全て
    麻呂 さん作 [1,259]
 
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