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繭 さんの投稿された作品が32件見つかりました。
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多重恋愛30
それから1ヶ月が過ぎた。私は悩んでいた。…こない そう、生理がこないのだ。どうしよう…混乱していた。正直、こまるし、何よりどちらの子供かわからない。ばれても仕方無い。意を決して主人に相談した。「こないの」「え…」できたなら、産むしか答えのない私に主人は困った顔をした。「えってどういうこと?」「いや、だって、二人いるし…」「おろせってこと?」信じられない言葉がかえってきた。私は固まる。「経済的にも
繭 さん作 [167] -
多重恋愛29
ヒロイン症候群。悲劇のヒロインになりたがるMぽい人。帰りの電車の中で頭に浮かんだ。 わたし?わたしがそうなの?冷たくされたら、気になる。べたべたに惚れられるとひいてしまう。そうかも…自問自答しながら、電車の窓にうつる自分を見た。けして美人じゃない。スタイルもよくない。どこに惚れてくれたのかわからない。愛してる。ドキッ!たつやの言葉を思い出した。なぜ…こんなおばさんより素敵な人は、東京にたくさんい
繭 さん作 [525] -
多重恋愛28
気付くと、ベット脇にたつやがいた。「たつや…」「あ…」たつやが、何か言おうとしてやめた。「…」「ごめん…」叱られたこどものように、子犬のように小さくあやまってきた。「…わたしこそ」「でも、別れたくないんだ」「このままじゃ、あなたはずっと独身よ?あなたの未来を奪いたくない。」「待ってる。」「え?」「俺の大切な人だから、いつか一緒になりたいから、ずっと待ってる。」「あなたは、ご両親を悲しませたいの?
繭 さん作 [184] -
多重恋愛27
「なおとは、別れたくない」たつやは、きつく抱き締め、首筋に唇を這わせた 「あ…やっ!…はぁ…」「なおだって、感じてるじゃないか、嫌いなら感じてるわけない。別れたくない!」むちゃくちゃだ、体は、関係ない。「たつや…いや…あぁだめぇ」ちからなく抵抗するが、無駄だった。理性は、本能に勝てない。たつやは、私を一枚づつ脱がせ、身体中にキスをし、同じ言葉を繰り返した。「わ…わたしは…あぁ…結婚して…」快感の
繭 さん作 [304] -
多重恋愛26
朝からそわそわしていた。主人を送り出し、子供を送り出し、支度をして、家の鍵をかけて、電車に飛び乗った たつやは、大阪に前日から泊まっていた。部屋番号は聞いていたので、そのままホテルに向かった。ピンポーン♪ 「はい」笑顔で部屋の扉をあけた。…黙って部屋に入る。「なお…」後ろから抱き締められた。以前のときめきが半減していることに気付いた。「たつや…」 後ろからの腕をほどき、振り返りみつめた。「どした
繭 さん作 [233] -
多重恋愛25
とおるからのメールは、普通にかえしたが、たつやからのメールは、何回かに一回返すようになった。『なお…』さみしげなたつやからのメール。わざとではなかったが、距離をおいたほうがいいと思っていた。『こんど、関西にいくよ。』え?『いつ?』思わずメールを返した『来週』『仕事?』『いや、なおに会いに』『困る』『家には行かないよ、ただ、観光案内してよ』誰かに見られたら…『大阪ならいいよ』大阪なら、みつかりにく
繭 さん作 [172] -
多重恋愛24
「話したくない?」酔っぱらいはしつこく聞いてきた。「…」プツン。電話を無言で切った。そのあと何度か電話は叫んでいたが、枕の下にしまいこみ、布団に潜り込み眠った。朝、確認すると、メールが一件。『ごめんなさい』たつやからだった。意地悪な気持ちがムクムク膨れ上がる。たぶん、男を弄ぶ悪女というのは、こんなものだろうか?その日、たつやから何通もメールがきたが、そのすべてを無視した。とおるからのメールには、
繭 さん作 [276] -
多重恋愛23
それから2年がたとうとしていた。私は、相変わらず二人の間を行き来した。もちろん家庭はかわらず、『妻の役』を演じていた。『ねえ、なみ。』たつやからのメールだった。『なに?』『電話していいかな?』…どうしたんだろ?いまは、主人いないし、子供寝てるし… 『いいよ』私がそう返信してまもなく電話が鳴る。ガヤガヤとお店の音が聞こえた。「もしもし?」私から聞いた。「ごめんね、こんな時間に」少しろれつのまわらな
繭 さん作 [259] -
多重恋愛22
『ただいま』帰宅してすぐに、とおるにメールした。『いま、新幹線で新大阪についたよ』『駐車場にいるよ』…え? 『迎えにきてくれたの?』『早く会いたかったからね』切なくなった。浮気してきたのに、彼は、それを知らずに優しく迎えにきてくれた。『ありがとう。すぐいくね』携帯の電源を消し、とおるのもとにむかった。たつやからメールや、電話がかからないようにしたのだった。「ただいま(*^^*)」「おかえり」やさ
繭 さん作 [255] -
多重恋愛21
「…恨んでますか?」私は、聞いてはいけないことを聞いた。「愛しています。いまでも。奥様や、ご家族を恨む気持ちもなく、彼の愛していたご家族の悲しみもわかります。」「そうですか…幸せでしたか?」「もちろんです。幸せな恋のおわりかたをしました。」「軽蔑はしませんか?彼を」芸能レポーターのように、質問を投げ掛けた。「なぜ?」彼女がきょとんとして答えた。「結婚しているんですよ?」「結婚しているのはわかるけ
繭 さん作 [292]