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たぬきさんの投稿された作品が17件見つかりました。

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  • 桜色

    「眼鏡とって髪をおろせばいいのに」 挨拶すらしたことがないクラスメイトの男子が話し掛けてきた。多少の驚きのなか眼鏡に触れて応えた。「顔を隠したいので」 コンタクトが嫌だとか眼鏡が好きだからと言う返事を予想していた男子はビックリした。「変わってんね」 変わってるのはあなたでしょうと言う前に立ち去られた。ため息をつきたくなるのをグッと抑え授業の準備を始めた。 昼休み。友人にきいた所、名前は靖国忠彰(や
    たぬきさん作 [763]
  • 闇の輪

    「はぁはぁはぁ」 血が滴る包丁が小刻みに震えていた。息を乱している少年の足下には人が倒れている。 ピクリとも動かない物を見ている少年。顔についていた返り血と涙が混ざりあう。 包丁を持つことすら出来なくなったその時、ようやく血の床に膝をついた。「あぁあ…………ぅあ゛ぁあぁあ゛ぁ」 もう後戻りはできない。「ゲームの始まりね」 全てを見ていた少女が嬉しそうに笑いながら泣き叫ぶ少年を影から見ていた。 ――
    たぬきさん作 [875]
  • 雪だけの世界で5

      兄さんが僕を殺す?  殺すつもりならいつだってできたはず。  ユキや桜の方を信じるなんて出来ない。  「兄さんに……会いたい」  もう限界だった。雪とか知らない。もう嫌だ。  ベットの上で膝を抱え丸くなる。いきなり雪にのまれて、気付いたらわけが分からない事ばかり、兄さんは僕を殺すとか── 「──……ようやく……<雪>がお前を連れ戻してくれたのに、お前は<雪>の本能すら無いのか?」  怒りと悲
    白夜 さん作 [936]
  • 雪だけの世界で4

     見知らぬ場所で見知らぬ二人と今はここにいる。  「雪……あの雪は」 「その<雪>は我々が目指す新境地です。雪だけの世界。私達はその世界に行く為なら何でもします」  何でも? あんな場所に行くために? 「何故? 行っても雪しか無かった。それに──」  桜が首を振る。ギュッと服を握るとうつ向きながら言った。 「だから行くんです! 私達はもう──その世界しか無い」  悲鳴にも似た声で言われた。握り締
    白夜 さん作 [804]
  • 雪だけの世界で3

      へぇ、両親いたんだ?  いない。そういなかった。兄と、兄だけと一緒にいた。  一緒に暮らしていた。  当たり前すぎて疑問すら思わなかった。  <いつから>兄と一緒にあの家にいた? 小さい時だから覚えていない? 覚えているのは朝食を作ってくれる、見送ってくれる兄の姿だけ──  学校? 友達? 近所の人?   いなかった。  そう両親と同じ。いなかった。   冷や汗が流れた。寝起きが悪かった。朝
    白夜 さん作 [888]
  • 雪だけの世界で2

      お帰り。僕  その声は懐かしくも愛おしい。涙が溢れた。嬉しくて──  でも  「<僕>って誰!!」  目覚めの第一声。つたい落ちる涙と共に跳ね起きた。  いつの間にかベットの上。  目に写るのは見も知らない誰かの家。窓から外が見えた。  雪は無かった。  夢を、見ていた? そう思った時、部屋のドアが開いた。 「あっ目が覚めた?」  知らない女なの人。 「あの……あなたは? ここは? 僕はいっ
    白夜 さん作 [877]
  • 雪だけの世界で

    雪だけの世界で雪だけがある世界でそんな場所で生まれた。 目が覚めるといつものように起きて身支度を済ませた。部屋から出て階段を降りる。食卓についてまだ温かいできたばかりのパンと睨めっこ。  まだ寝惚けていた。 「之、冷めますよ?」  優しい声。ボーッとしながら顔をあげた。エプロンを身につけた兄が、目が合うとニコッと笑った。 「之は本当に朝が弱いですね」  苦笑いしながら、小さくいただきますを言って
    白夜 さん作 [864]
  • 雪の華37

     お互い、一緒にいても傷つけあうだけの関係になったのはいつだったろうか? それでも離れられなかったのは何で──「お前は……口を開けば兄貴(黒峯)に似てないだったな」「うっ……だってそれは」「分かってる。だけど兄貴はあーだったこーだったって押し付けたりしなかった。俺を兄貴に重ねなかっただろ?」「私の中の黒峯はたった一人よ。聖夜も同じ。重ねるわけ……ないじゃない」 朱斐は眉を潜める。「桃実が……言っ
    龍王 さん作 [892]
  • 雪の華36

    『本当はもっと前からお前の事──』 目の前にいる大好きな人がそう言った。こんなに真っ直ぐ見てくれるのは初めてだった。 聖夜の唇が動くのを見ながら夢のような言葉が耳に伝わる。 でも──「嘘……よ。ありえ……ない……だって……あんなに」 桃実さんにフラれた時あんなに取り乱した。お酒に逃げて我を忘れた聖夜を初めて見た。あれから少ししか経ってないのに── ありえるはずがない── 私を好きだなんて「……何
    龍王 さん作 [646]
  • 雪の華35

     桃実はフラフラと冬の海に入って行く。 さざ波が桃実にぶつかる。ダメだと言ってるかのように桃実を陸に押し戻そうとしている。でも桃実は──「……黒……峯……好き…よ……愛して…る」 すでに下半身は海につかり、もう数歩で足がつかなくなる。 後、数歩。桃実の足が止まった──「──……ヤ……セイ……」 フッと少し正気を取り戻したのか桃実は自分の手を見つめ、指に触れる。「……夜……タス…ケ…聖夜」 別れ、
    龍王 さん作 [741]
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