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飛翔〜AsukA〜 さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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蒼き街 [いつもの日々]その4
わ、私の名前は佐野美乃里(さの みのり)。ある男子に恋をしているごく普通の女子高生。その彼は、いつも遅刻したり、授業後半になれば寝てしまってたり(体育の時もさっぱり…)する人…でも、とても優しい人だと私は思う。 あれは、高二の終わり頃…、午後からは、雨が降ると天気予報で言っていたのに、うっかり傘を忘れてしまって、玄関で外を眺めていたその時、不意に肩を叩かれ、「女の子が、体を冷やしたらダメだ
飛翔〜AsukA〜 さん作 [137] -
蒼き街 [いつもの日々]その3
まあ、何がともあれ地獄のテスト返却、退屈な授業が終わり、下校の時間になった。芳吉に「じゃ、帰るか」と、言ってみたが、生徒会の会議があるそうで、断られ一人で帰ろうと正門に向かった。その姿を学校の屋上から、鋭い目つきで見下ろす、凛とした顔立ちの《彼女》がいた。 帰り道、最近毎晩見ている夢、その夢の事で、園じいに相談したら、今日寄るようにと、昨日言っていた事を思い出した。「そういや、園じいそんな
飛翔〜AsukA〜 さん作 [146] -
蒼き街 [いつもの日々]その2
僕の通う多野高校は、ちょっと急な坂道の一番上にある。_なんとか、遅刻ぎりぎりで登校した。今日、たまたま遅刻ぎりぎりだったわけでもない。悲しいかな僕は、遅刻の常習犯の一人だ。まあ、それは置いといて。 本日はテストの返却日。はーっとため息をもらす。凡人以下かもしれない学力は、ボーダーラインぎりぎりだ。これまた、現実の世界で、認めたくない一つだった。(でも…負けないさ…。) やっぱり地獄の答案
飛翔〜AsukA〜 さん作 [143] -
蒼き街 [いつもの日々] その1
_ここは、多野市。_その街の本当(てか、かなり)、平凡に暮らしている、18才の僕、天宮輝夜。輝く夜と書いて「かぐら」と、読む。_「クソ!」また、あの夢を見て苛立ちを覚えて、思わず起きた。_見たくもない夢を、ここ最近何回もぶっ通しで見ていると、そういう感情をもってもしかたない。すると、下から。_「輝夜〜、まだ寝てるの?」_「お母さん、仕事だからもう行くね〜」と、母親の秋子の声がした。_「大丈夫、も
飛翔〜AsukA〜 さん作 [205] -
蒼き街 [プロローグ]
あの時、僕らは、出会ってしまっていたのか。 それは毎日と言っていい様な、強い印象をもった、あの夢の中だった。 僕は、蒼き焔をまとう、身の丈八尺はあるかという長刀を手に、次々と切って、切って息が上がっても切りまくりながら敵を倒してゆく。と、いきなり背後から、なにかを感じた、その瞬間、自分の頬をかすめる弾丸のような物が、襲い掛かってきた。 僕は、慌てて体勢を立て直すが、あらいる角度から、正
飛翔〜AsukA〜 さん作 [286]
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