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スースケ さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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ロックの神様4
目が覚めたら、病院の白いベッド。「……ん」「アサコ、大丈夫か」声を掛けてきたのは遥人ではなく大地だった。「……大地?な、んで?」「遥人、バイトあるっていうから交替。遥人から連絡もらってな。」「……」大地が担当医を呼んだ。「じゃ俺、廊下に居るから」「以前、喉の手術されてますよね?」「はい。16の時だから……3年前です」「今回の発熱なんですが、喉の炎症によるものと思われます。再発……といっていいかも
スースケ さん作 [114] -
ロックの神様3
都内、一人暮らし。両親とは不仲サンクス辞めた辺りから。私が勝手に仲が悪いと思ってるだけで、帰ってこいって、しつこい。サンクスの時のお金で、専門に通っている。家賃はそこそこ安いから、何となく暮らせている。熱が出た。連休なのに携帯が鳴っている。まどろむ意識の中、出た。「もしもし」遥人だった「……ああ、遥人」「今日、暇か?直接会って話がしたい」「家まで来てくれるならいいけど」「じゃあ、邪魔する」「家変
スースケ さん作 [124] -
ロックの神様2
何だか久しぶりだな遥人は言った。慣れた手つきで煙草に火を点けるあたしがちょっと嫌な顔をすると「ああ、お前ボーカルだしな」と言ってすぐ消した「随分歌ってないよ、あたし」「そうか。もう5年か」来月のあたしの誕生日で、皆二十歳になる。「陽一は?連絡ない?」「ねぇよ。お前もか?」「ないよ」沈黙が流れる5分後。「今、何してんの?お前」「今は専門」「歌のか」「ううん。美容」 「そう」「遥人は?
スースケ さん作 [134] -
ロックの神様
“俺とロックしねぇ?”陽一はあたしにそう言った。もう、昔の話だけど。5年前、彗星のごとく現れたバンド。でるCDは、バカ売れ。それがあたしたちのバンド“サンクスバンド”だった中学生バンドとは言わせないあたしたちは正真正銘のロックをしている合言葉だったギターの陽一ベースの大地ドラムの遥人ボーカルはあたし、アサコ大人顔負けの実力をもっていたと自分でも思う5年前の冬、まだ私は14歳だった陽一が私を他のメ
スースケ さん作 [143]
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