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さんの投稿された作品が30件見つかりました。

 
  • Sky at dawn〜青の夢〜3.>>

     地下に牢がある その1つに男がいた。 捕らえたばかりで、忘れられた罪人。 盗賊団の頭のゲイルだった。 ゲイル「くそっ、誰もいないのかよ。」 鉄格子を叩いたせいか、手にうっすらと血が滲んでいた。 ゲイル「嘘だろ。閉じ込めといて全滅じゃないだろうな。」 そうなったら餓死するだけだ。 どうしようもない。 ソア「ここからだと思うんだけど。」 シード「大丈夫なの?ここ牢屋だよ。」 二人の声に反応するとゲ
    さん作 [325]
  • Sky at dawn〜青の夢〜3.>

     二人は謁見の間にいた。 まるで寄り添う様に 眠る二人。 二度と目を覚まさない。 だが、 穏やかな表情のせいか、 本当に眠っている様だった。 少しだけ幸せそうに見える。 ソア 「きっと…覚悟してたんだね。」 静かにソアはそう言った。 そう きっと覚悟していたんだ。 この地その者であるアセンズは、何が起きるのか知っていただろう。 それでも私達に、 何も告げず送り出した。 それは覚悟していたからだ。
    さん作 [361]
  • Sky at dawn〜青の夢〜3. Existence

     街の中 死体があった。 幼い頃から知っているパン屋のおじさん。 遠征から帰ってくると、 兵士たちと一緒に食べに行った食堂のおばさん。 最近結婚が決った兵士。 子供が歩いたと喜んでいた騎士。 誰も 動かない。 立ち止まりそうになる足を動かす。 守れなかった人たち。 覚え自分の罪を覚える。 吐きそうになる思いを押し込み 何度も流れる涙を拭った 前を向き歩く。 ただいま そう言って お帰りなさい。 
    さん作 [342]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.<<<<

     私を呼ぶ。 「王女様」 違う。 「姫様」 違う。 「ロラン様」 初めてそう言って呼んだのはアセンズだった。 私は大泣きした。 暗い穴からやっと見つけてくれた気がした。 ここに居ると教えてくれた気がした。 やっと自分の足で、彼女の大地に立つことが出来た。 この国の人たちを見る事が出来た。 好きにはなれない。 だけど、 大切なモノだと分かった。 守らなければいけないモノ。 守りたいモノ。 父は 王
    さん作 [380]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.<<<

     行こう。 突き動かされる。 その言葉に その強さに クルーに支えられ ゆっくり立ち上がる。 ロラン「行こう。…アセンズへ。」 もっと強くなろう。 私はただの女ではない。 ただの騎士でもない。 ロラン=ローディア=アセンズ サウディアス王の娘なのだから。 クルー「ロラン様」 ロラン「行こう。」 迷いはない。 クルーにはそんなロランが眩しかった。 一歩 また一歩 そして走りだした。 まだ諦める事な
    さん作 [325]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.<<

     道なき道をソアの案内で進む四人。 迷いのない歩みで前を行くソアに安心してついていく。 クルー「後どれくらいですか?」 ソア「もうちょっと!」 そう言うとソアは走りだした。 その先に光が見えた。 三人もソアの後を逸る気持ちで追う。 だが、先に立つソアの表情が曇る。 ロラン「どうした?着いたのか?」 隣に立つと同じように前を見る。 ロラン「…」 そこにアセンズ王国があった。 壊れた城壁 倒れた人々
    さん作 [350]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.<

     ロラン「わかった。クルーには私から言っておく。」 ソア「本当!ありがとうロランさん!」 思わず抱きつくと、 ロラン「バッバカ!抱きつくな!」 ロランは慌ててしまう。 背を向けて聞いていたクルーとシードは、複雑な気持ちでいた。 ソア「あっ!」 ロラン「っ!」 バサッ 2人は重なり合うように倒れた。 ロランを押し倒す様なかたちになり、 2人は時間が止まった様に互いを見つめる。 クルー「んっ、ん〜ん
    さん作 [359]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.>>>>>

     涙が頬をつたい落ちる。 目が覚め、 今はまだ暗いだけの夜空がそこに広がっていた。 自分が夢を見ていたのだと分かった。 パチパチ と、火が燃える音に気付く。 目元を拭い、 体を起こす。 クルーだと思ったが、火をくべる少年の姿がそこにあった。 少年「あれ、起こしちゃた?」 ロラン「隣いいか?」 少年「もちろん。」 そう言って笑う。 気のせいか、少しだけ元気がないように見えた。 ロラン「眠れないのか
    さん作 [361]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.>>>>

     少年たちがとってきた果実をそれぞれが食べている。 皆何か考えているのか、無言で食べる。 少年だけがそんな表情をチラチラ見ていた。 クルーは心配そうにロランを見つめていた。    ロランをどれ程大切にしているかが分かる。 少しだけ聞こえた“夢”の話。 2人はその事を考えているのだろう。 果実は酸っぱく、 お世辞にも美味しいとは言えない。 ソア「不味い…」 一面に広がる白く小さな花。 風に吹かれ柔
    さん作 [349]
  • Sky at dawn〜青の夢〜2.>>>

     ロラン「最近夢を見た。…どこか普通の夢と違う気がして。」 シード「それ、夢見の夢よ。」 夢見の夢 シード「夢に選ばれると見る夢が2つあるの。」 ロラン「それは予知とは別か?」 シード「別であって別じゃないかな。」 シードもよくはわかってない。 シード「夢は2つ。1つは自分の…死。」 ずっと見続ける悪夢 シード「もう1つは目覚めの夢。」 夢見を選ぶのは人じゃない。 夢が夢見を選ぶ。 それが『青』
    さん作 [354]
 
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