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ゆい さんの投稿された作品が12件見つかりました。
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蒼郷の空.08
「ぇ……ぃゃ、いつもならもっと厳しいのになぁって……なぁ?」「そうそう、なんか余計に不安。どうかしたの?」そう言う2人を交互に見て、イザリアは口を開いた。「今日は巫女様がここ、カノマ大神院に戻られる。確かに、いつもならばかなり厳しい罰を与えていたであろうが……今日のところは一先ず、巫女さまに感謝することだな。」そして前に向き直り、すたすたと歩き去っていった。「エリカが?」「戻ってくるんだ――」2
ゆい さん作 [179] -
蒼郷の空.07
「……今のうちに誤っといたら?ってもう規則破りしすぎで執行猶予なしっカナ?」「っテメ――ッ愉しんでんな」完全に他人事なレアは、クスクスと笑いながら近くにあった大中位の岩に飛び乗って屈み、アースらを観戦する。「アース」イザリアがアースのもとへ歩み寄りながら低いトーンで話し掛けた。「ぃ……ッごきげんようイザリア、様……?」体は硬直状態。でも顔は精一杯の笑顔。「笑えてナイナイ……」それを見てレアが小声
ゆい さん作 [139] -
蒼郷の空.06
アースとレアは、予言指名を受け、監視場所であった神院へ連れてこられた幼少時から、同じ神院で暮らした幼なじみだった。「んなこと気にすんなよ。大体、使徒の役目授かってる俺達がどうして掃除なんて――!?」起き上がりながら反論していたアースだが、そこまで言い掛けるとアースの動きが止まる。不審に思ってレアが尋ねた。「アース、どうかした?」アースの視線の先をみてみる。「ぁ、イザリアさん――」そこには神院の祈
ゆい さん作 [154] -
蒼郷の空.05
〜天空の里と地の島〜ここは救いの巫女と人々の住む天空の里。とてつもなく大きな地の塊が、そのまま宙に浮いた姿のその里は、“地の先に端がある”ということ以外、地上と変わらない生活を営むことができた。「あー暇ぁ」青く広がり里を包みこむ快晴の中、一人の少年がさらさらと流れる風に髪をゆらしながら、青々とした草原の丘にぼすっと寝っころがる。彼の名はアース=ライバン(16)【使徒】の天命を受けた少年だ。「“
ゆい さん作 [182] -
蒼郷の空.04
大人達を撒くには十分だったその道を無我夢中で走り、人気のない村の外れへ抜ける。そこで、独りの人影を見つけた。『…エ…リカ』『シエル…』傷だらけの銀髪の少女"シエル"とは対象的に、"エリカ"は高貴な衣に身を包んでいる。『…エリカ…アタシ――っ』『シエル…ごめんなさい』視線をそらされた。『ッ――エリカ…エリカまで……っなんでよ!?ッ天命なんて――アタシは……魔女になんかならない!ッ世界を壊そうなんて
ゆい さん作 [207] -
蒼郷の空.03
あの日、エリカとシエルが夕闇の丘で手を取り合ってから7年後――重たく沈んだ雲が空を埋め、村に冷たい雨が降りしきる。『でていけ!』『え!?』『でていけ悪魔!下劣な魔女め!』『いや!他へ出る前に、今ここで殺しちまった方がいい!!』口々に降り懸かる村人からの罵声。『…待ってどうして!!?』傷だらけになった銀髪の少女が、状況を理解できずにうろたえる。『オマエは世界を殺すんだ!』そう言っておもむろに近くに
ゆい さん作 [207] -
蒼郷の蒼.02
巫女は人々の希望。絶対に倒れてはならない光。よって、その者には【使徒】と呼ばれる数人の護衛者がついた。故に対の存在である魔女にも、同志が授けられる。彼らは魔女も含めて【破滅の四天王】といい、恐れられた。これらの者、【救いの巫女】【使徒】【破滅の魔女】【四天王】なる者達の力は皆、始めは自分の役目など全く知らされていない、子供たちに降り掛かる。予言により、可能性のあるものが天より指名されると、監視の
ゆい さん作 [233] -
蒼郷の空.01
序幕〜巫女と魔女、対の存在〜夏から秋へと移り変わる季節の境目、夕闇の迫る丘に、二人の少女がいた。『シエル、エリカはずっとシエルとともだちだとおもってるよ!』『それはあたしもだよエリカ。"よげん"でであったとしても』『シエル、うん。』『ずっといっしょ、ずっとふたりでね!』『うん』二人は微笑みあう。『シエルー?エリカー?食事の時間ですよ!戻りなさい。』『『あ、はいせんせー!』』『行こうエリカ』『うん
ゆい さん作 [272] -
蒼郷の空.00
“天”と“地”それは単純で、無辺際な《境界線》――この世界には“巫女”と“魔女”が降臨する。巫女は"救いの巫女"魔女は"破壊の魔女"と呼ばれていた。救いの巫女は天命により、《破壊の魔女を滅ぼし世界に平和をもたらす》という命を受けて降臨する。一方、破壊の魔女は救世の巫女に天命が下るのと同時に自らに秘められた力を理解し、滅亡を臨むようになる。これが、世界に代々伝え告げられてきた世界の構図だった。
ゆい さん作 [300] -
dis-[68]
風間「――それで、私から何を聞きたいと?」研究員「はい――あの同調率は、はっきり言って…異常です。…我々の想定を超えています。…風間司令官、彼は一体……何かあるのではないですか?」里山「……」風間「私はまだ、研究局から他の全機体のコンディションの報告も、聞かされていない。フェイ――その仕事はもういい。そんなことを詮索するより、もっと他に今やるべきことがあるだろう。」研究員「しかし司令……」風間
遥香 さん作 [212]
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