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あやこ さんの投稿された作品が35件見つかりました。

 
  • 所有者 ?

    もう一度結婚するならまた今の夫でいい。私たちは十数年かけて互いの気持ちに折り合いをつけてきた。譲歩と誇示を繰り返しながら、笑いながら泣きながら。夫とうまく生活していく方法は知恵となって身についた。夫も私をうまく扱える。また、新しい人と探り合いながら始めるより今の夫がいい。結婚して互いの気持ちいい生活を探り合い見つけ出せなかった人が離婚という道を選ぶのかもしれない。見つけ出すまでに疲れ果ててしまう
    あやこ さん作 [249]
  • 逢瀬

    エレベーターに入るとすぐ彼に捕まってしまう。そして高いところからキスの雨が降る。私は緊張して素直に受け止めることができない。顔も見れない。部屋に入ってからも緊張は解けなくて、ぎこちない態度をとってしまう。『ベッドに入ろう…』彼の肌の匂いにすぐ息が荒くなり愛撫がもどかしくなる。『とりあえず下さい…落ち着かせて』とねだり、潤みに自分から導く。『ハァ…ッ…』やっとおさまる。やっと彼の目を見れる。これか
    あやこ さん作 [599]
  • 裸の唇

    私はこんなに欲情しているの。と示すように赤い口紅をつけて家を出る。それはエレベーターに乗ると私の唇から彼の唇へ。彼の為に色を選んだのに唇はすぐに裸にされる。一緒にいる時間はずっと唇は裸のまま。ホテルのソファーに長身の体をおさめて脚を組み私を待つ。裸の唇で『今日はありがとう…またね』の離れ難いキスをする。そして口紅をひく。彼は私の髪に煙草の匂いを、私は彼のYシャツに香りを残して、それぞれの居場所に
    あやこ さん作 [380]
  • 月と女

    男の欲に惑わされることなく、自分の欲に囚われることなく静かに過ごせたらと思う。女の体は月の満ち欠けに属するという説がある。きっとそうだろう。自分自身を持て余す時期が来た。目や口に始まり体のいたるところが緩み水分をおびている気がする。動きも怠慢になり、体からは乳臭いような甘く生臭い匂いがする。心も何も通じていない見知らぬ誰かに、モノのように扱われたい。おもちゃにされたいと思う。自分の身を堕としめよ
    あやこ さん作 [322]
  • 所有者 ?

    夫は常に自分を律している。厳しい人だ。妻である私にも多くを求める。家事をそつなくこなし、社会的に夫を陰で支え、快適にすごせるよう気を遣い、子供達を健やかに育てろと。女であることも求める。頼り、甘え、受け入れベッドでは従順で多淫な女を。私は、可もなく不可もなく努めていると思う。夫も大切にしてくれている。今でも名前で呼んでくれるし、二人で外出したり、愛おし気なセックス、仲の良い夫婦だと思う。でも、夫
    あやこ さん作 [308]
  • 隙間

    仕事と家庭の間のほんのちいさな隙間に私はいる。仕事が忙しくなったり、家庭になんだかのトラブルが発生するとそのちいさな隙間は簡単に埋まってしまう。私の中の隙間は、そのちいさな隙間にみっともなく執着していて疲れ果ててしまうことがある。『もう終わろう』って言えば楽になれるのだろうか?隙間がもっと大きくなるかな?隙間を埋めたつもりが、新たな隙間を作ってしまったような気がする。若い頃、知恵をつけたはずなの
    あやこ さん作 [462]
  • 独り遊び

    昼間一人でいるとフッと、もよおしてくる。彼を思う。大きな彼の掌じゃない、私の掌が肩をなでる。淋しさとともに吐息を吐く。その掌が左の乳房を包む。彼のしぐさを思い出せない。いつもその頃は、耳元をかすめる彼の息づかいや、その先を求める体の潤みに何も考えられなくなっているから。そのまま指は潤みの中へ。こんなことじゃ私は慰められない。そう思いながらも沈む。そしてまた彼を思う。
    あやこ さん作 [404]
  • 所有者 ?

    私の匂いを確かめるように胸に顔を埋めている。『この人は私を好きでたまらないんだろうな』と思う。一時代前の男のように封建的な態度をとりながらも、掴めない妻の心に不快と不安を隠せない。子供のように私の気持ちを試す。『あんたは俺と結婚しなかったほうが自分らしく生きられて幸福だったろうな』『そんなことない、幸せだよ』ベッドに組み伏せ、攻め、乱し、私の鳴き声を聞くことで愛情を確かめる。頭は冷めていて、心に
    あやこ さん作 [272]
  • 男口

    『今夜、旦那とがんばって♪』と彼からメールが来た。ひどい人だ。と思う。昼間、重なってつながったばかりなのに、何の嫉妬もしてくれない。そういうの了承の上での関係だとはわかっているけど…『そりゃないよ!』彼が私を唯一束縛するのは『口』だ。『旦那には口でしないで欲しい』と言う。セックスはいいがオーラルはダメだというのだ。私は現代人の性風潮からいくとサービスの悪い女だろう。直接的に自分が気持ちよくならな
    あやこ さん作 [438]
  • 所有者 ?

    うすく目覚めて、現実逃避の夢の中に浸かっていると、夫が後ろから、肩に顔を擦り寄せてきた。手が胸に入ってくる。私はため息を付く。『今日はもう拒めないだろうな…』夫は私が違う部屋で寝ることを許さない。以前、疲れ果て別室で眠ろうとしたらベッドのマットレスを剥がして投げ付けてきた。それからいつも同じ部屋で寝る。週に数回セックスを求めてきて、私はなんだかんだとはぐらかしながら拒む。夫とのセックスが嫌いなわ
    あやこ さん作 [357]
 
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