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さんの投稿された作品が7件見つかりました。

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  • 証(あかし)〜父

    「お父さん、お帰りなさい。」純子は、居間に入ってきた父に言った。「ああ、ただいま。」と、父親は険しい表情で、純子を見て何度もうなずいていた。「今日、急にに純子があちらの家に呼ばれて、後妻をすすめられたんですってよ。」母はすぐに父に話した。「そうか…。…実はな…。」「…えっ?」「実はな。今日、向こうのお父さんが会社に来てな…。」「えっ、会社に?」「ああ。それで…。是非、死んだ恵子にかわって、純子を
    さん作 [275]
  • 証(あかし)〜仕方なく

    「そう…。あちらが、そんなことを…。」純子の母は驚いた顔をしながら、夕飯の仕度の手ををやすめた。そして食卓についている純子と向かいの椅子に座った。「直接あなたに、1日も早く伝えたかったのかしらねえ。」「どっちにしたって、突然過ぎだもの。私…。お義兄さんのことは嫌いじゃないけど…。でも、いくら何でも姉さんのあとに私が入るなんて…。姉さんがかわいそう…。」「向こうは、代々お医者様の家系だし、悪くはな
    さん作 [549]
  • 証(あかし)〜帰り道

    このとき純子は22才。父親と同じ系列の薬品会社の事務をしていた。純子には、別段好きな人も、おつき合いしている人もいなかった。ただ、仕事が楽しくて、友人と帰り道にするおしゃべりが楽しくて、毎日が充実していた。「急に、結婚だなんて…。それも親に何も言わないで、突然私ひとりを呼び出すなんて…。」死んだ姉の家からの帰り道、前は見ずに、ずっと下ばかり見て歩いていた。「でも、いくらなんでも、お母さん達は反対
    さん作 [197]
  • 証(あかし)〜困惑

    まさか…。まさか姉の姑から結婚を勧められるとは考えも及ばなかった。ましてや、死んだ姉の夫だった人の後妻に入れとは…。それも本人からではなくて、その母親からプロポーズされるなんて…。確かにこの時代、由緒ある家では、死んだ姉妹の代わりに後妻になるケースはあるとは聞いたことがあった。でもそれが自分にふりかかってくるなんて…。純子は出されたお茶を飲もうと手に持っていたが、そのまま口につけずに動けなくなっ
    さん作 [206]
  • 証(あかし)〜姑の言葉

    「純子さん。あなたのお姉さんが亡くなって、ぽっかりと穴があいた気持ちよ。残された子供たちも可哀想で。」「はい。私もできる限り、姉に代わって、甥や姪たちの世話をしたいと考えています。」「…そうね。実は今日来てもらったのはそのことでね。悟もいつまでも独り身では、仕事に影響するし。」「…。」「うちの親戚や、もちろん悟にも了解済みなんだけど、純子さんにうちの後妻に入ってもらえないかと思ってね。」「えっ!
    さん作 [284]
  • 証(あかし)〜母の結婚

    愛の母には姉がいた。数年前に結婚して子供も3人。夫が医師ということもあり、何不自由なく生活していた。性格のきつい姑に手はやいていたが、それなりに幸せだった。そんな折り、癌で姉が入院。数カ月後、あっけなく逝ってしまった。姉の四十九日も終えた頃。死んだ姉の姑に愛の母は呼び出された。
    さん作 [377]
  • 証(あかし)〜はじめまして

    私はもう少しで50になる。まだまだ生きるつもりではいるが、でも年齢的にいつどうなるかわからないから。30代の頃には考えもしなかった「自分が死ぬということ」今自分が死ぬとしたら、あまりにも私の存在がちっぽけな気がして。家族に残しておきたいことを書いていこうと思った。そして、まだ見ぬ母や兄弟がこれを読むことがあったらどうか私がどのように生きたかを知って欲しい。
    さん作 [277]
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