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歩く愚痴男 さんの投稿された作品が22件見つかりました。
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第二の人生
交通事故。 人間の死因として身近なものにも関わらず、人々はソレを他人事のように思っている。 勿論それは木村明人(きむらあきと)にも例外ではなく、自身がソレを体験するなんて考えてもいなかった。 18年。 明人が今まで過ごしてきた日々は、唐突に、理不尽に、そして呆気なく幕を閉じた。「なんで…まだ18年しか生きてないじゃない…!まだこれからなのになんで…っ」 聞こえてきたのは、しゃくりあげたような泣
歩く愚痴男 さん作 [320] -
歩く愚痴り男
ヘーヘー ハイハイ、私はね歩く愚痴り男やめろその口をつぐめ、早くしろよ。嫌なのうんざりするさ、黙れ黙れ。しかし、俺はなにも、せずに口先だけ。 「時代に流されねぇぞ」と、鼻をほじり。ヤカンを沸かしながら、「金無ぇ」と、ぼやく。飯を喰らい腹はふくれ、後は寝るだけ。又も俺は、何もせずに、口先だけだ。 金よ金よ、世の中金よ。「愛」も「夢」も全て、買えるのさ。 世の中所詮そんなもん。誰か、早く俺に、金をく
歩く愚痴男 さん作 [272] -
水油
関係をせまると、あなたは紳士じゃないと言われる関係をせまらないと、あなたは男じゃないと言われるたびたび部屋を訪れると、もっと一人の時間が欲しいと言われるあまり部屋を訪れないと、二股かけているのかと言われるはやりの格好いい服を着ると、あなたって流行に振り回されて軽薄と言われるはやりの格好いい服を着ないと、あなたってダサダサで恥ずかしいと言われる話を聞きながら発言すると、黙って聞いてよと言われる話を
歩く愚痴男 さん作 [449] -
スプラッタ殺人14
午前10時聖家の屋敷に到着した。昨日見た通り馬鹿でかい。つかこれ部屋全部使ってんのか? 聖家の屋敷に到着した。昨日見た通り馬鹿でかい。部屋全部使ってんのか。屋敷に入るなり、メイドさんに使用人部屋へと案内された。ここで規定の服装に着替えろとのこと。15畳はありそうな無駄に広い部屋だ。さっきまで住んでいた我が家とは比べ物にならないな。とは言ってもベッドとクローゼットしかない本当に無駄に広いだけの部屋
森田 さん作 [875] -
スプラッタ殺人13
午後11時「今日は色んなことがあったな…」荷物を旅行鞄にまとめ終えた俺は、万年床の布団に寝転がっていた。明日からあの住み込みで執事紛いのことをしなければならない。あまりの利益還元率に頷いてしまった…。まあ仕方ないか。今時の人間は金と貧乏には弱いのだ。それに、あの顔で言われちゃ逆らえない。妹の顔。生きていて成長すればあんな顔になったんだろうな。今頃どこで何をしてるのか…―――\n「!!!」何を考え
森田 さん作 [811] -
スプラッタ殺人12
目の前には一体の人形のような肉。首から流れ出る血をすすりながらふと考える。人が人を殺したいと思う理由はなんだろうか?人を殺す生き物である私が考えるのも馬鹿らしいが、思い出すと止まらない。『死んで欲しい』と『殺したい』死んで欲しいなんてのは願望に過ぎない。しかし殺意は恨みから湧き出る意思。結果殺人は悦び。殺したくて殺したのなら、殺せた悦びを感じる事ができる。罪悪感に責められ後悔するのは後だ。殺人は
森田 さん作 [865] -
スプラッタ殺人11
「そりゃそうだが・・・・」あって間もないこいつを信用していいのだろうか?「で、どうすんの?働くの?働かないの?」俺は先ほどの警察署でのことをふと思い出した。今、俺が出来る仕事が少ないように、俺が選ぶことができたはずの未来は大きくえぐり取られてしまっている。この先どこかに就職するにしても、俺みたいな男を雇うとこも少ないだろう。未来だけでなく、俺は今を選択する力まで失われているのだ。「・・・・・・・
森田 さん作 [953] -
未来の現世
将来ってなんだろうな考えても尽きない疑問考えると憂鬱になる俺がいる正直したいことが見つからないずっと、ずっと決められた毎日を過ごしたい人生できるだけ楽に生きたいんだよ社会不適応者とか言われるけど気楽に憧れるんだよな後ろ向きだと言われるかもしれないでも前向きである必要はないわけだし前向きな態度ってのは必ず作為的なものだし何もしないのも一つの手だよな。悪くするよりずっと良いまあ気楽に生きようか
森田 さん作 [765] -
スプラッタ殺人10
「は?お前はそんなことの為に俺をここまで引っ張り込んだのか?」俺はソファーの手添えに肘を付き、不機嫌オーラ全快でミネをにらみつける。話にならない。俺はそんなオママゴトに付き合ってられるほど暇じゃない。明日食っていくためにバイトに励まなきゃならんのだよ。「怒んないでよ。別に無償で雇うって訳じゃないんだから」「自給いくらだよ?」「………」ミネは何か考え込んでいる。少なくとも、こんな娘っ子の遊び相手す
森田 さん作 [685] -
親
前の会社で働いていた頃、母親からこずかい毎月一万ほどせびられた。一人暮らしの俺にとってはつらかった。払わないと「親不孝者」「バカ息子」など罵倒の嵐、この糞ババア、いつかマジで殺してやると呪った事もあった。しかし中学時代、グレて散々迷惑をかけた手前、半ばあきらめていた事もあった。やがて俺が社会に働きに出て数年後、おふくろは死んだ。その時、通夜の席で親戚に一冊の預金通帳を渡された。額は100万程度、
サイコ野郎 さん作 [654]