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プリ さんの投稿された作品が18件見つかりました。
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ロステル
ゴォォォ…凄まじい重低音が丘に建つ小さな家を揺らした。パリンッ!棚からは次々に物が落下し、彼は起きざるえなかった。畜生、こっちの身にもなってみろ!空賊め!お陰でこっちはゆっくり眠れもしない。布団から立ち上がり、眠そうな面持ちで窓に向かう。右手で片目を擦りながらカーテンを開けた。「…なんてこった!」一気に目が覚めた。街中が真っ赤に染まり、様々なところで悲鳴や爆発音が聞こえた。「そんな城が…街が…こ
プリ さん作 [322] -
豆電球が切れるまで
今日も寝坊してしまった。なぜか最近眠すぎるんだよな。最近は早く寝てるのに…ってそんな事言ってる時間はない。急いで寝間着きを脱ぐ。「たけるー!早くおきなさい!」一階から母の声が。朝からデかい声だすなよ…まったく「わかってるよ!」ワイシャツのボタンもろくに止めずに階段を二段とばしで降りる。「たける!あんたご飯は?」「いらねー!」母に見向きもせずに玄関へ行きドアを開けながら靴を履いた。「あー…今日遅れ
あやか さん作 [411] -
ホットケーキ
ホットケーキ。彼女の大好物。いつもは小さな口を、大きく開けてパクパク食べる。よくばって、頬張って…まるでハムスター。バターとシロップは欠かさずかける。そんなんだからデブに近付くんだよ!君と出会ってから、君は何枚のホットケーキを食べたのかな…その度に俺は、何度愛しさを感じたのだろう。もう何年たつのかな…僕はもう、瞳を閉じなきゃ会えないんだ。ホットケーキを頬張る君には。
あやか さん作 [357] -
虚実の世界
紗季の唇はなによりも柔らかく、時間を忘れさせた。気付けば小1時間はたっていた。それから僕は初めて紗季の手を握り、二人で家まで歩いて帰った。そんな時だった。「拓也、今日は拓也の大好きなメロンを買ってきたのよ」。頭の奥で響いた。なんだこの声は… 紗季には聞こえてないみたいだった。僕は気にせず、紗季とくだらない話をしながら歩いた。「母さんだめだよ、兄ちゃんはずっと寝てるんだから」まただ…。一体なんだと
子羊 さん作 [308] -
虚実の世界
なんだか本当の世界じゃないみたいだ。夢でもみているのだろうか。いや…高校に入学したその日から、僕は紗季に恋をしていた。教室の窓から入るオレンジ色の光が僕の視界をぼやけさす。成り行きは覚えちゃいない。気付けば二人きりの教室だった。俺は焦ったのかな?ただ悔いは残したくなかった…それだけ。口が、足が、手が震えた。「紗季…俺、好きだよ…紗季が」。紗季はじっと僕を見つめ、うん…とだけ言うと僕の背中にゆっく
子羊 さん作 [306] -
地球ゲーム
裏か表か…俺に託された最後の選択。ちょっと俺には荷が重すぎる。地球の破滅か生存か…なんで俺なんだよ。もっと適任者がいただろうに。さんざん悪い事して、勉強なんてろくにしなかった俺が、今こんなザマだ。真っ暗な部屋にカードが二枚。俺は右手しか動かせない。まぁ…悩んでもしかたがない。どっちのカードを引くかなんて最初から決まってる。俺は勢いよくカードを引いた。
子羊 さん作 [362] -
最後の手紙
『好きっていったじゃん!大好きだって!愛してるって!!そういったじゃん!!』そう言って君は僕の胸を何度も何度も叩いた。そんな君に僕は『ごめん』しか言えず…そんな君が僕は好きだったんだと思う。もう好きじゃないってのは嘘。やっぱりまだ好きなんだ。胸を叩く君の腕を僕は止めた。『ごめん、俺、好きじゃないんだ』こんな嘘言いたくなかった。でも僕には遠距離恋愛をする自信がなかったんだ。あれからどれくらいたった
子羊 さん作 [499] -
星の欠片
『待てよ!晴也!!てめー1人でかっこつけてんじゃねぇよ。』…。今から約30分前。俺の名前は沢井 浩二(さわい・こうじ)。この春から晴れて高校1年生。この物語の主人公…。多分だけど…放課後。体育館内。倉庫の中で事件は起きた。我がクラスの美しき委員長、月島 蓬(つきしま・よもぎ)ちゃんが先輩達に襲われた。ちなみに俺は委員長に少し興味があったんだ。その日、たまたま忘れ物を取りに、教室に戻ってきた俺は、
映画監督になりたい若者 さん作 [306] -
今、俺と夢
いつになるのかすら分からない。本当にできるのかさえ。それでも僕は登っていく。涙し、傷つき、目の前が真っ暗になる時もある。暗闇の先には光があるだなんて…誰がいいだしたんだい?僕にはその道は永遠に感じるし、無駄な努力にすら感じてしまう。いつからだろう。大人ぶって大人ぶって そして僕は大事な子供の心を失ったんだ。本当に強く、大切なものはソコにあるというのに。多くの人はそれに気付かず平気でソレをすてる。
こまろん さん作 [355] -
時神 第三章
俺は直感した。タイムストッパだと。第三章 正直俺はドキドキしていた。袋から取り出した小さな箱をじっくりと見つめた。『タイムストッパ』白のようなベージュのような箱の表面にはただそれだけしか書かれていなかった。その箱を開けた。息が少し荒くなってきたのが自分でも分かった。中には説明書と錠剤が五錠入っていた。俺はしばらくそれらを見つめていた。これが…タイムストッパ…。五錠のうち1錠だけとり、机の上に置い
ぴー さん作 [515]
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