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十日十月さんの投稿された作品が328件見つかりました。

 
  • 喜怒哀楽

    歓喜の歌を歌いましょう声高らかに歌いましょう春のこの良き日にこそ歓喜の歌を歌いましょう怒りの歌を歌いましょう荒らげた声で歌いましょう夏のこの良き日だけれど怒りの歌を歌いましょう哀愁の歌を歌いましょう痛みを込めて歌いましょう秋のこの良き日だろうが哀愁の歌を歌いましょう気楽な歌を歌いましょうスキップでもして歌いましょう冬のこの良き日には気楽な歌を歌いましょう
    兼古 朝知 さん作 [416]
  • alone 4=勝つべきは どちらだ=

    皆神宗の信者である15歳以上の男は、皆この戦いに参加することが決まりとなっているのだ。晶は私物の剣を持ち、招集場所へ向かった。『皆神の勇気ある男達よ!!戦いの時が来た!!』拡声器で軍師が言う、いつも同じ言葉。『今日こそ自神の奴らを負かせ!さぁ言え!!皆神と自神、勝つべきはどちらだ!?』「「我ら皆神!!」」声を揃えて言う台詞も、いつも同じ。ただひとつ、いつもと違ったところは…「…晶君」「!! 教祖
    兼古 朝知 さん作 [376]
  • alone 3=自神の要は少年少女=

    幼い頃の晶と水鶴は、家が隣同士で、よく近くの山に遊びに行ったり、互いの家で遊んだりする仲だったが…自神と皆神が出来上がった時に、丁度二人の家と家の間が境目となって分けられたのだ。あの頃の水鶴は、よく笑う子供だった。…分けられてからの水鶴がどうなったのか晶は知らない。皆神の人々が殺された時に上がる名前が、彼女ともう一人、柊 圭(ヒイラギ ケイ)という17歳の少年だった。彼は水鶴の忠実な部下で、髪は
    兼古 朝知 さん作 [363]
  • alone 2=殺人鬼の少女=

    「晶くぅぅん〜」名前を呼ばれた山口 晶(ヤマグチ アキラ)は振り返った。茶の混じった短い髪の、15歳の少年。「おばちゃん?どーしたんだよ」尋ねられた年増で小太りの女は、泣きながら言った。「竹さんが…奥の林で死んでたらしいの〜」「タケさんが!?自神の奴等にやられたのか!?」「そうらしいのよ〜。あの人まだ30なのに…アタシゃ悲しくて涙が止まらないのよぉ〜」「……」晶は何も言えなかった。殺された…また
    兼古 朝知 さん作 [406]
  • alone 1=序=

    ――ドスッ。「ぎ、ぁあぁあぁああぁぁあッ!!」「…フン」断末魔を最期に、絶命した男の死体を蹴り飛ばし、少女は その死体に刺さっている刀を抜いた。「皆神の屑が…私に勝てると思ったのか?」その顔には、返り血が点々としていた。西暦3166年…人類は世界に数えるほどしか居なくなっていた。繰り返される数多の戦争によって…。元々日本であった島国でも、いまだにその戦争はあっていて、「皆神宗(かいしんしゅう)」
    兼古 朝知 さん作 [398]
  • 巡る巡る

    ほらまた季節が巡ります温かさを持つ風が吹いています巡り巡ってもう何年前になるか…何年か前のこの日です貴方を想って泣いたのはほらまた季節が巡ります吐かれる白い息は消えていきます巡り巡ってもう何年前になるか…何年経ってもこの日です貴方を想ってまた泣きますほらまた季節が巡ります何年か前のこの日です何年経ってもこの日です貴方を想ってまた今年…
    兼古 朝知 さん作 [392]
  • メッセージ

    視認できますかこちら 堕ちた私幸せな私さん堕ちた私を視認できますか思い出せますかこちら 幸せな私堕ちた私さん幸せな私を思い出せますかこちら 堕ちた私こちら 堕ちた私こうなるってわかってましたか幸せな私さんこちら 幸せな私こちら 幸せな私そっちでも一応笑っているのでしょうか堕ちた私さんメッセージを確認します
    兼古 朝知 さん作 [436]
  • 酷い話

    全く酷い話よねむくれる私の長い愚痴聞いてくれるのは貴方くらいよ「そうだな」なんて大人ぶって相談役なんて買って出ちゃって馬鹿ね 貴方は聞いてくれればそれで良かったの全く酷い話よね泣いてる私の長い愚痴聞いてくれるのはいつもだけれど「そうだな」とは言わないのね男だからなんて言い訳して馬鹿ね 貴方はお国のためになんか戦って欲しくないの全く酷い話よね涙も出ない長い愚痴聞いてくれるのは誰もいないわ「そうだな
    兼古 朝知 さん作 [380]
  • スクールデイズ

    楽しそうに笑う彼が好き彼が笑ってるなら世界がどうなったっていいやそう思ってたいつかのスクールデイズ屋上で友達と話しながらふと目をやるとグラウンドには元気に遊ぶ彼の姿生返事になっても怒らないでね今の私には彼が一番なの真剣な顔の彼が好き彼が真剣ならそれを邪魔するものを消すよそう思ってたいつかのスクールデイズ授業中ノートをとりながらふと目をやると右斜め前には居眠りをする彼の背中当てられ 気
    兼古 朝知 さん作 [393]
  • 俺は鮫いつも血の臭いを追っている血の臭いさえすれば喰らってはいけない物までズタズタに ボロボロに俺は鮫いつも止まることをできないでいる喰らってはいけない物を喰らわないようにしたいのに止まらない どうしてだ俺は鮫いつも本能から逃げようとしている血の臭いのする喰らいたくないと思っていたものをズタズタに ボロボロに止まらない どうしてだどうしよう 泣きそうだ
    兼古 朝知 さん作 [413]
 
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