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十日十月さんの投稿された作品が328件見つかりました。
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デッド オア...?
――『お前はいつも誰と練習してると思ってんだよ?』――『頑張れよ』耳にはっきりと残っている言葉と、クセのある声。…震えはそれでも止まらない。だから私は、その右手を左手で押さえつけて、強制的に震えを止めて書き始めた。(大丈夫…覚えてる、覚えてるから…!)…筆記試験は終了し…結果発表。私は貼り出された大きな紙の中で、自分の番号36を探した。『…28 33 36 40…』「…あった!!」私の顔は歓喜に
兼古 朝知 さん作 [324] -
夕焼け
夕焼け見えない 曇り空赤に染まらず 空覆い別れ際には 泣かないで最後は笑顔で 『サヨウナラ』
兼古 朝知 さん作 [339] -
ごめん
ごめん ごめんな泣かせるつもりはなかった...お前は儚くて 脆くて壊れやすい存在だってわかってたくせに...少しだけ強く...抱きしめてみたかっただけだったんだ泣かせるつもりなんてなかったんだ
兼古 朝知 さん作 [352] -
転校
君が座ってた席今は誰も座らない授業中 休み時間ふとした時に主の居ないその席を見つめる私はいったい 何を期待しているのだろう...
兼古 朝知 さん作 [316] -
抱きしめる
目は潤んで涙は零れ落ちそうでそれでも我慢して笑う君を抱きしめる理由なんて要りますか?
兼古 朝知 さん作 [357] -
デッド オア...?
「なぁ」信が話しかけてきた。「ん?」「お前なら受かると思ってるぜ?俺」「ホントに?」私が確認すると、信は明るい笑顔と一緒に言った。「お前はいつも誰と練習してると思ってんだよ?」「…あぁ、そっか」その自信に満ちた言葉に対し、私は変に納得してしまった。「頑張れよ」「うん」私たちは笑った。…次の日。昇段審査当日。たった一人で知らない地に試験のために赴く、と言うのは想像以上に緊張した。ふと手を見ると、今
兼古 朝知 さん作 [308] -
泣かない≠強い
「強いんだね」――どうして?「泣かないから」――どうして?「…何でどうしてって言うの?」――私が泣かないから私のこと強いって言ってるの?「そうだよ」――私は弱いよ。「だって私は貴女が泣いたところ見たことないよ」――泣かないのはね…。「ん?」――私が泣かないのはね、ずっと昔に枯らしちゃったからだよ。「涙が枯れたの?」――うん。「どうしてそんなに泣いたの?」――…。「ねぇ どうして?」――泣くのが恥
兼古 朝知 さん作 [375] -
酸性雨
酸性雨?上等じゃん溶かしてくれるんだろ?全部 全部さぁ鉄も溶かして岩も溶かして私も溶かして私の心も感情も 全部溶かしてなくして欲しいんだよ汚れた魂なくなっちまえよそれと一緒に汚れた私自身も雨の中に流れちまえばいいんだ…
兼古 朝知 さん作 [313] -
ヘルプを送れ!!
もし苦しいんならヘルプを送れよ少しは頼ってくれよ俺だって男だお前の役に立ちてえんだよ「心配ないよ」 だって?なら泣いてんじゃねーよなら 無理して不ッ細工な笑顔作ってんじゃねーよほら言っちまえよ「苦しい」ってさこの手を握れよさっきから伸ばしてやってんだからさなぁ頼ってくれよ!!ヘルプを送れ!!
兼古 朝知 さん作 [331] -
デッド オア...?
予告通り、信と後輩たちは審査に受かってきた。私は「…おめでとう」と言いながらも、心のどこかで祖父がこの時期に死んだことを酷く恨んでいた。…その頃からだったのかもしれない。私が自身に嫌悪感を抱き始めたのは。私は8月末に別会場である審査を単身 受けることにした。その日は、信が転校する2日前だった。信は、私の練習によく付き合ってくれた。それは、単に信が剣道を好きなだけで、そして信にとって私は世話の焼け
兼古 朝知 さん作 [395]