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十日十月さんの投稿された作品が328件見つかりました。
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成長する
確実に傷つきながら確実に絶望しながら人は生きていくだから目が死ぬのだろう確実に強くなりながら確実に口上手になりながら人は生きていくだから敬われるのだろう確実に汚れながら確実に賢くなりながら人は生きていくだから成長するのだろう生きていくのは疲れるだが生きていくのも悪くは ない
兼古 朝知 さん作 [417] -
alone 32=昔話(side水鶴?)=
「う゛ぇえぇぇぇえん!!ぅえぇぇええぇん!!」「ごめん!!な!?晶!晶ってば〜!!」「晴一にぃさんが泣ーかせたッ!!」ただ泣きじゃくる晶と、とにかくあやそうと必死になる晴一を見ながら、水鶴は楽しそうに言う。「ミッチ〜。笑い事じゃないんだって〜」晴一は困ったように苦笑する。この頃の晶には、「バカ」はタブーだった。晴一は、晶が泣くと親に叱られるので、どうにか泣き止ませようと必死になっている。「ごめん
兼古 朝知 さん作 [400] -
alone 31=昔話(side水鶴?)=
「あはははッ、そんなわけないじゃん、晶!!よーするに10年後に見るんでしょ?晴一にぃさん」そう水鶴が明るい調子で言うと、晴一は親指をたてて言った。「ミッチー、正解ッ!!晶は頭がワリーなぁ」「なんだよーッ!!にーちゃん いっつも水鶴ばっか誉めやがってー!」晶がムキになって言うと、晴一は笑う。「仕方ねーだろ?お前はバカなんだから」言った後、晴一は「しまった!」と後悔した。「すぐにバカバカ言いやがって
兼古 朝知 さん作 [400] -
扉を開けて
ある日、友人が私の家に泊まりがけで遊びに来ていた。夜になり、私たちは私の部屋で他愛もない話に花を咲かせていた。友人は私に言った。「ねぇねぇ、ちょっと怖い話していい?」「いいよ!どんなの?」好奇心の強い私は、快く承諾した。「じゃあ、今からアタシが言うことを思い浮かべてね?」友人は語り始めた。――あなたの家の玄関を思い浮かべてください。あなたは玄関に立っています。あなたは家の扉という扉を開けていきま
兼古 朝知 さん作 [806] -
alone 30=昔話(side水鶴?)=
9年前の話だ。水鶴と晶と晴一の三人は、仲がよかった。「みーつーるーッ!!」「ミッチー!!」「はーあーいッ!!」晶と晴一の呼びかけに、幼い水鶴は元気よく応じた。この当時、晶と水鶴は6歳。晴一は12歳だった。「今日は何するのー??」水鶴がニコニコして尋ねる。すると晴一がニヤリと笑い、肩にかけていたバッグから何かを取り出した。「何それ何それ!?」好奇心の強い水鶴と、中身を知らされていなかったであろう晶
兼古 朝知 さん作 [342] -
alone 29=すまないな=
自神の陣に戻ってから、水鶴は自室にて ずっと呆けていた。「水鶴様…」「一人にしてくれるか?…柊」「了解しまし…た」自身の心配を無下にされたことを一切気にかけず、圭は低頭し部屋を去ろうとした。「柊…」ふいに水鶴に声をかけられ、圭は振り返る。「はい?」「すまないな…気にかけてくれるのに」「…!!」圭は驚いた。感謝の意も謝罪の意も、普段 発することの滅多に無い水鶴が、部下である己に「すまない」と言った
兼古 朝知 さん作 [341] -
ダイアリィ?
こんにちは!最近 酷い寝不足になりつつある朝知です☆睡眠、たっぷりとらなければ……(σω`)゚+今回は最近の家族について書いておきたいと思います♪私には兄が二人いて、ここ1.2週間で、その二人ともが就職する為 家を出ていったわけです。毎日のように喧嘩していた兄たちですが、やっぱりいなくなると寂しいものです(´・ω・`)そして両親は、一人っ子と化した私に、今まで以上に過保護になってしまいました…(
兼古 朝知 さん作 [449] -
そして 君たちへ
思いは大きすぎて願いは切なすぎて消えかけの記憶は曖昧でだけど 忘れない祈りは通じなくて望みは叶わなくて咲かした花は散ってたがら 涙する期待は裏切られて心は引き裂かれて寝て見る夢は悪夢だけでしかし 前に前に光は失われて物語は終わって元主人公の私は眠りますそして 君たちへ
兼古 朝知 さん作 [382] -
alone 28=知らない=
「晶!!」医務室に、夕が息を切らしながら駆け込んできた。「夕ちゃん、走っちゃ駄目じゃない…」その福野の言葉が聞こえたのか聞こえていないのか、夕は言った。「晶が…あの林に、いなかった…から、あたし、あたし…!!」夕は ふらふらと、晶の眠るベッドの脇に座り込んだ。そのまま夕は泣いてしまった。「死んじゃったのかと思ったよぉ…!!」「夕ちゃん…」(この子も優秀な医療班の一員。だけど…まだ15歳だもの…現
兼古 朝知 さん作 [420] -
alone 27=それは違うな=
「中村水鶴…どうして晶君を助けたの?」福野の言葉に、俯き加減の水鶴の頭が上がる。「助けた?…それは違うな」「どういうこと…?」水鶴の言葉に疑問を抱く福野。「私が晶を殺すからだ。勝手に死なれては困るからな」水鶴は平然と答える。「…晶君はアナタなんかに殺されないわ!」福野が水鶴の冷たい目をしっかりと見据えて言った。「そう思いたいなら思うがいい。…想像するのは自由だからな」水鶴は踵を返した。「柊。もう
兼古 朝知 さん作 [417]