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夢月 さんの投稿された作品が17件見つかりました。
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甘いワナ?
彼女とはデートも何回もした。遊園地、映画館、動物園…いろいろなデートスポットに行った。彼女はどこへ行くのも恥ずかしそうにしながらも、嬉しげな笑みを浮かべて付いてきてくれた。彼女は話上手ではないけれども、聞き上手だった。俺の話を熱心に聞き、軽い冗談を言えばクスっと笑ってくれる。彼女はただ話を聞いているだけではなく、時折、的確な質問をしてきた。彼女はとても理知的で、話し手を満足させた。また、彼女はい
夢月 さん作 [231] -
甘いワナ?
彼女と付き合ってからの数日、思いのほか楽しかった。俺は彼女とほとんどの時間を一緒に過ごした。付き合って初めて、登校するときのバスが同じことを知った。彼女に告白した次の日の朝、バスの中…「おはよう」思いがけず彼女に声をかけられ、彼女を見つめたまま固まってしまった。「…おはよう」と、とりあえず返事をしたけれど、顔には“どうして?”と疑問が浮かぶばかりだった。彼女と約束したわけじゃない。偶然なんだろう
夢月 さん作 [355] -
甘いワナ?
痴漢にあって以来、私はバスに乗る時、いつも彼の傍に乗った。それから痴漢にあっていない。偶然?きっと、そうだろう。でも、彼を好きになったのは『必然』だ。私は毎日、彼を見つめていた。彼はいつも眠たそうに吊り革にぶら下がっていた。時折、バスが揺れては、びっくりして目を開ける彼を見て思わず笑みが浮かぶ。彼のちょっとした仕草も見ていて楽しかったし、可愛かった。そして、運命のイタズラだろうか。乗客に押されて
夢月 さん作 [645] -
甘いワナ?
初めて男の子に告白された。それも、今まで私が片思いしていた彼に、だ。私が初めて彼に会ったのは、高校入学して初めての登校の時。私は着慣れない制服を着て、オドオドしながらバスに乗っていた。すると、突然、お尻に不快な感触が走る。最初は気のせいかと思った。しかし、相手の手は次第に大胆になっていく。私は恐怖と羞恥のあまり声が出せなかった。ガタンバスが信号で止まり揺れた。その時、偶然一人の男子生徒が私と痴漢
夢月 さん作 [756] -
甘いワナ?
俺は臆病者だ。フラれるのが恐かった。だから、他に気になる子がいても、断られそうな彼女を選んだ。放課後、さりげなく彼女を体育館裏に誘った。そして、彼女にもっともらしく告白する。人生初の告白だが、緊張と後ろめたさしか感じなかった。彼女が頬を赤らめ、困ったように上目遣いで見つめてくる。急に後悔の念が襲ってきた。フラれないために彼女を選んだのに、彼女に首を横に振って欲しかった。だが、彼女は「私で良ければ
夢月 さん作 [239] -
甘いワナ?
栗原 千里(くりはら ちさと)は、一言でいうと地味な女の子だ。校則どおりの制服の着こなし。真っ黒な髪をストレートにし、肩くらいの長さに伸ばしている。かけているメガネは、ファッション性はなく、黒縁の実用的メガネ。いつも人と目を合わせないように俯いて、上目遣いでチラチラようすをうかがう。よくクラスの片隅で、小グループにいるような女の子だ。けれど、何より彼女の一番の特徴は、何にでも嫌と言えない性格にあ
夢月 さん作 [276] -
甘いワナ(仮)
クリスマスまで、あと1ヵ月。学校では彼氏彼女がいる人いない人にかかわらず、みんなざわざわ落ち着かないようすだ。クリスマス前には“にわかカップル”が大勢誕生する。本来、クリスマスといえば、イエス・キリストの誕生日というだけで、仏教徒が多数を占める俺たち日本人には、あまり縁がない行事のはずだが…まぁ、楽しければそれでいい。俺、『松田弘人』(まつだ ひろと)も今年のクリスマスは、世間の浮かれモードに乗
夢月 さん作 [315]
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