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葉っぱ さんの投稿された作品が7件見つかりました。
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振り向けば…
もはや空気と同じようなものだった。教室でも廊下でも校庭でも振り向けば君がいた。だから振り向けば笑顔になれた。振り向けば幸せになれた。振り向く度に愛おしく思えた。たまらなかった。愛おしくて愛おしくてたまらなかった。君の笑顔、君の怒った顔、君の泣いてる顔、君のしぐさ、君の声、君の香り。どんなところでも俺の心を麻痺させる。麻薬のようなものだ。ねぇ……空気がなきゃ人は死ぬんだよ?こんなことになるなら最初
葉っぱ さん作 [575] -
カルテット
父さん、母さん、元気にしてる?はは、ごめんね、死んでるのに元気もなにもないか父さん達が交通事故で亡くなって今日でもう10年になるね、幼少期から両親不在で大変だったけど、でも気にしてないよ、たった5年くらいだけど父さん達といた時間は僕の心の中にいつまでもあるから。…でも恨んでいます。それは…「ゆうじ!いつまでも線香あげてないで、早く朝飯、朝風呂の準備、洗濯、掃除をしなさい!」女の子の声とは思えない
葉っぱ さん作 [376] -
仮面5
「はぁはぁ」俺が学校に到着したのは、祐司が到着してからしばらくたったあとらしい。「なっ!やっぱり俺の勝ちだったろう?」俺はこの質問に対しては返答しなかった。キーンコーンカーンコーンとりあえず遅刻しなかっただけでよしとしよう。「修平ぇここわかんない、教えてくれ〜」「だめだ!たまには自分で解け」さっきの勝負とは違って今度はどっちが優勢かみるみでもなかった。「けち!」「うるさいぞ!土方ぁ!」先生の怒り
葉っぱ さん作 [585] -
仮面4
「ただいま〜」「あら修平、今日も遅いわね。部活もしてないのになにしてるの?」「なにって、ただ友達と喋べってただけだよ」そういうと母さんはものすごい笑顔で「あらそう!それならいいわ!手洗ってきなさい、すぐご飯よ」「わかった」母さんの笑顔の理由はすぐわかる。俺は中学の頃はまるで友達と遊んだりせず、いつもまっすぐ家に帰っていたからだ。……中学の頃は毎日が地獄だった。とりわけ成績のよかった俺は最初頃はみ
葉っぱ さん作 [508] -
仮面
俺らのクラスは放課後になったら教室に残っておしゃべりするのが日課になっている。クラス全員が残って仲良く喋れるのは多分どの学校にもないだろう。「ねぇ修平!あんたなんでこの学校にきたの?」学級委員長のカスミがワクワクした目でいってきた。「なんでってそりゃあ偏差値とかだよ。あとは学校の設備とかかな」「へぇ〜朝日は?」「私もほとんど一緒だよ。偏差値とか設備とか。でもねやっぱり決め手になったのは見学にいっ
葉っぱ さん作 [587] -
仮面2
この学校にきてから授業というものがとても長く感じるようになった。中学の時は休み時間なんてただの苦痛な時間だと思っていたが、今は違う。一分…いや一秒でも早くあいつらと終わってほしい。こんな気持ちは高校になってからだった。「はやくおわんねぇかな」ふと隣の席の朝日とが目があい、話しかけようと瞬間。「そーんなに俺の授業がつまらんか相沢ぁ」その時の先生の感情の喜怒哀楽は明らかに怒としか説明できなかった。「
葉っぱ さん作 [522] -
仮面
どうすれば避けられたんだろう・・・やはりあれを避けるにはあいつらを避ける他ないのだろうか?そうだと知っていたなら俺はどうしていただろう。避けることがデキタノカナ?まだ通い慣れない通学路。まだ綺麗な教科書。座りなれない机。春はいつもワクワクした気持ちになる。クラスの教室のドアを開けようとした瞬間。「おっはよぉぉ!!」廊下を走りながら女子が叫んできた。「そんな叫ばなくても聞こえるよ。おはよう。」「ご
葉っぱ さん作 [744]
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