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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「そうか…」「ただ、恐らくですが今回は私たちに危害を加えないと思います。部下の誰かが持っていたとしても」「なぜそう思う?」スレイは首を傾げた。「共通の敵がいるからです。エリック王を憎んでいるのは部下たちも同じはずですし」「なるほど。今回の作戦では我々の味方になってくれるという訳か」「恐らくは」マーチンは小さく頷いて、頭を掻いた。「ですが、問題はその後です」「…そうだな」スレイは苦い顔をしながら腕
    いっと さん作 [373]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    夕闇が広がる廊下で、スレイとマーチンが立って話しをしていた。ロウソクの火が揺れて、彼らの影を揺らす。「足りないだと?」「は…奪取したクリスタルの数が合わないようなのです」「元々そこにあった数が一つだけではないのか?」スレイは顔を歪めて首を傾げた。「いえ、エリック王はまだ保養所の数があまりない時期にクリスタルをあそこに集めておいたのです。そこから少しずつ保養所に移している段階ですので、一つだけとい
    いっと さん作 [388]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「…」ザックは唇を噛み締めて、下を向いた。「ザック…」ミーナは少し心配そうな表情で背中に触れた。「…大丈夫。切り替えるよ」ザックは顔を上げた。「僕はミーナ達の仲間だし、これからクリスタルを奪う為の行動を起こす予定だし。ここで気落ちしてても意味が無いからね」「その通りよ」メディナは小さく微笑みながら足音を立てずにザックの前まで歩いて行った。「強くなったわね。ザック」「川の流れは天候に応じて変化する
    いっと さん作 [400]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「…」リリアは眉間にしわを寄せて、チラリとエナンを見た。エナンはリリアの方を見ながら一つ小さく頷く。「ふう…」彼女は大きく息を吐いて、真剣な表情でメディナの方に目を向けた。「わかりました。協力しましょう」「賢明な判断ね」メディナはその返事に大きく頷いて、にっこりと微笑んだ。「協力関係になるのはいいですが、その目的を達成する為の調査なりなんなりはしているのですか?」「ええ、調査は既に完了しているわ
    いっと さん作 [391]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「それは本当ですか?」「ええ」「…」エナンとリリア、ダリルの三人はお互いを見つめ合いながら首を捻った。「私の目的はあなた達の目的とほぼ同じよ」メディナはやれやれといった表情を浮かべて、木に背中を預けた。「同じ?」「これ以上のヒントは無しよ」「…ケチ」ダリルは小さな声で呟いた。「何か言ったかしら?」メディナはニコニコと笑いながら、剣をダリルに突きつけた。「な、何でもありません」ダリルは顔をひきつら
    いっと さん作 [389]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    剣と剣のぶつかる音が林の中で響いた。メディナは上段から打ち込まれた剣を自らの剣で受け止めながら、ニヤリと笑う。「ちゃんと練習してきたのね」「え…?」「はっ!」ザックが彼女の言葉を聞いて僅かに力を緩めた瞬間、彼の剣は簡単に弾き飛ばされてしまった。「そんな…!」ザックは顔を青くして、頭を抱えた。メディナは大きく息を吐いて髪を掻き上げながら、「私の勝ちでいいかしら?」と、尋ねた。「…はい」リリアとエナ
    いっと さん作 [416]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    三人は小さく頷いて散開すると、剣を構えた。「三人共頑張って!」「負けないでよ!」ミーナとリリアは少し離れた場所から三人を応援した。メディナは散開した三人の位置を確認して、小さく深呼吸する。「はっ!」その瞬間、目にも止まらぬ速さでエナンに攻撃を加えた。「ちっ!」エナンはかろうじて最初の一撃を受け止めた。「エナン!」ダリルは慌ててエナンを助けようと、メディナに上段から斬りかかる。メディナは体を瞬時に
    いっと さん作 [392]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「ええ」エナンは緊張した面持ちで小さく頷くと、剣を鞘から抜いた。ザック、ダリルもそれに続いて剣を抜く。しかしその表情は対照的で、ダリルは高揚したような顔を、ザックはガチガチに緊張した顔をしていた。「ザック、周りを見なさい」メディナは指先をザックの目の高さに上げて、大きく円を描いた。「あ…はい!」ザックは軽く深呼吸をしながら、ゆっくりと周りを見渡した。メディナは優雅な足取りで剣の舞を披露しながら、
    いっと さん作 [390]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「ち、ちょっと待って!エナン、勝算はあるの!?」リリアは慌ててエナンに尋ねた。「ありません」エナンは首を横に振って、「しかし、どちらにしても勝負はしなければなりませんから」と、言った。「いい提案だぜ、エナン!やってやろうじゃねぇか!」ダリルは勢い良く立ち上がって、手を叩いた。「裏で待っているわ」メディナは背中を向けて微笑みながらチラリと後ろを振り返ると、静かに小屋から出て行った。「ザックさん、彼
    いっと さん作 [406]
  • クリスタルクラッシュ5―?

    「あの…メディナ…さん。一ついいですか?」ザックは恐る恐るといった感じで手を上げた。「何かしら?」「あなたは今リリアさんを捕まえた事による賞金がほしいのですか?それともクリスタルがほしいのですか?」「…!」メディナは目を大きく見開いた。「クリスタルがほしいなら賞金は手に入らないと思います。だって、国もクリスタル奪回を狙っているんですから」「…なるほど。下手をすればあなたが賞金対象者になりかねませ
    いっと さん作 [404]
 
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