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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「それもそうね」エナンの提案に、リリアは小さく頷いた。「ちょっと待った」「?」「リリアとこいつが一つ屋根の下に暮らすのは危険すぎる」「…ならどこに寝泊まりしろと言うのですか?」エナンは眉間にしわを寄せて、ダリルに尋ねた。「俺の家の牛小屋だな」「…却下です」「な、何でだよ!?」ダリルは納得いかない、といった顔でエナンに詰め寄った。「仲間になった人を牛小屋で寝泊まりさせる気ですか?」「…う…」「ダリ
    いっと さん作 [400]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    鬱蒼とした森の中を、一人の女性が歩いていた。女性は自らの赤い髪を鬱陶しげに掻き上げて立ち止まると、鋭い眼差しで前方にある集落を見つめた。―あれから二年…か。彼女はゆっくりとその集落に向かって進んでゆく。―ようやく復讐の目処は立った…。集落に人影は無く、家々が静かに建ち並んでいるのみであった。所々に焼け焦げた家もある。それらは焼けて長い時間が経っているのか、柱は崩れ、炭化した屋根は砂塵で覆われてい
    いっと さん作 [424]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    簡単に納得してしまったダリルをミーナは哀れみの目で見つめた。「次はミーナさんですよ」「あ、私ね。名前はミーナ・クライトン。これでも農家出身だよ。よろしくね」「え…という事は、皆さん全員農家出身なんですか?」ザックは驚いて、四人を見渡した。「そういう事だな」「はあ…すごいですね」「何がすごいの?」リリアは不思議そうな表情で、首を傾げた。「いえ、例えば騎士出身とか傭兵とか、そういう戦いのプロが一人も
    いっと さん作 [428]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「え…と…」ザックは困惑したような顔で、言葉を濁した。「どうした?」「実はその…村に剣を使える人が一人もいなくて素振りばかりやってたんで、腕とかはよくわからないんです…」「…お前、よくそんなので賞金稼ぎになろうとしたなあ」ダリルは呆れてため息を吐いた。「まあいいや。後で俺自身が確かめてやるよ」「ダリル、勢い余って斬り殺したりしないで下さいね」「するか!…次は俺がいくぞ。名前はダリル・リゲル。一応
    いっと さん作 [427]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「驚きすぎだぞ」ダリルは苦笑した。「驚くに決まってるじゃない!…この人、あの村に何か関係があるんですか?」「いや、何も」「はあ?」ミーナは眉間にしわを寄せながら、首を傾げた。「私が説明しましょう」エナンは小さく咳払いをして、ザックが来た時から今に至るまでの経緯を詳しく説明した。「へえ…そんな事があったんだ」ミーナは納得したように小さく頷いた。「俺はまだこいつを完全に信用した訳じゃないけどな」ダリ
    いっと さん作 [459]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「後戻りするつもりはありませんよ」ザックは柔らかな笑みを浮かべた。「家族は姉夫婦だけですし、その姉からは『何かあったらお墓くらいは建ててあげるわ』って言われてますから」「姉夫婦?お姉さんがいるの?」リリアは驚いて、目を大きく見開いた。「ええ。気が強くて融通が利かない性格ですけどね。でも…大切な姉さんです」ザックは姉の顔を思い出しながら、小さく笑った。「そう…」リリアは少し寂しそうな顔で、頷いた。
    いっと さん作 [419]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「それは良かった」エナンは安心したように小さく息を吐いた。「おいおい、エナン。こいつが例え認定証をもらってなくても、国に訴える事はできるだろ?そうなったらどうするんだ?」ダリルはまだ不安が残る、といった感じでエナンを見た。「では彼に聞いてみたらどうですか?」エナンはにっこりと笑って、ザックを指差した。「…だ、そうだ。どうなんだ?」ダリルはザックを睨んで、尋ねた。「…リリアさんは、悪い事をしている
    いっと さん作 [484]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「さて…もういいでしょう。リリア、彼の処遇を決めて下さい」エナンは軽く咳払いをして、リリアに決断を促した。リリアは我に返ると、「難しいわ…」と、途方に暮れたような顔で首を横に振った。「私の意見で良ければ参考程度に聞いて頂けますか?」「良いわよ。言ってみて」「彼を我々の仲間として迎える、というのはどうでしょうか?」「は!?」ダリル、リリア、ザックの三人は一様に驚きの表情を浮かべた。「ち、ちょっと待
    いっと さん作 [432]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    エナンは挑むような目をザックに向けた。「…」ザックはしばらく眉間にしわを寄せて何事かを考えていたが、やがて小さく頷くと、「言えません」と、答えた。「は?言えない?」「僕は肉親を殺されてはいません。だから軽々しく肉親を殺された者の目の前で『僕だったら』なんていう仮定の話しをしたくないんです」「…へぇ…」「なるほど…」エナンとリリアは感心したように何度も頷いた。「言うじゃねえか」ダリルはニヤリと笑っ
    いっと さん作 [442]
  • クリスタルクラッシュ2―?

    「…私の姉はその村に住む農家の男性と結婚していたの。だから、巻き添えに…」リリアは辛そうな顔で声を震わせた。「…そうだったんですか…」ザックは俯いて、ポツリと呟いた。「その爆発事故を引き起こしたのが、ここの王様なんだ!」ダリルはリリアの辛そうな顔を横目で見ながら、怒りの声を上げた。「え…?どうやってですか?というか、どうして?」ザックは不思議そうな顔で、三人に目を向けた。「さすがにここから先は部
    いっと さん作 [462]
 
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