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いっとさんの投稿された作品が174件見つかりました。

 
  • クリスタルクラッシュ6―?

    クリスタルを自らの武器に帯びて戦うその部隊は各国から「悪魔の部隊」と恐れられた。―そんな訳無いじゃない。リリアは何を考えているのだ、といった表情で首を横に振ってこれ以上の調査を取り止めたのである。「彼女は…」「え?」「メディナさんはあなたにクリスタルの話をした事があるの?」「クリスタル…いや、全然。そもそもメディナさんがフール族だったという事でさえ聞いてなかったんだからさ。ましてやクリスタルの事
    いっと さん作 [405]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    ところがどの文献にも決まって書かれているのは「装飾品をはめる為の穴」だけ。それはわかっている。問題は「どんな装飾品をはめる穴なのか」だ。さらに調べていくと、エナンはある事に気がついた。ルビーやサファイアなどの装飾品をはめる事はどの国のどの民族も行っているが、ただ一つ、装飾品を一切はめないとされている民族があった。フール族である。「おかしい」エナンはメディナがザックにプレゼントした剣に装飾品をはめ
    いっと さん作 [373]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「お疲れみたいね」リリアは夕食の後テーブルに突っ伏したザックを気の毒そうに見つめながら、声をかけた。「まあね…。でも、頑張っていくつもりだよ。メディナさんの課した訓練だからね」ザックは小さく笑って、ゆっくり頭をと上げた。「あの剣は彼女からもらったものなのよね?」リリアはザックの傍らに立てかけてある剣を指差した。「うん。手入れは毎日欠かさずやっているよ」「…そう…」「…どうしたの?」ザックは返事を
    いっと さん作 [398]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「…何?」「あなた、あの五人と手を組んだのよね?」「ええ」メディナは小さく頷いた。「どうして手を組んだの?」「…」「賞金首を突き出したくなかったのなら他を探せばいいでょう?どうして彼らを傭兵代わりみたいにしているの?」サラは眉間にしわを寄せて、尋ねた。「…あそこにはクリスタルがあるのよ」「クリスタル!?」「だから放っておく訳にはいかなかったの」「クリスタルって…どうして奪わなかったの!?一般人が
    いっと さん作 [365]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    ―エルが生きていたら、あの子くらいになっていたかしら…。そう考えた後、彼女は唇を噛み締めて首を横に振った。「メディナ」闇の中から一人の女性が顔を出した。「何かあったの?」メディナは目だけ彼女に向けて、尋ねた。「宰相府が反乱を起こしたわ」「え!?」「王に危害を加えた訳では無いわ。保養所建設の予算を凍結しただけよ」女性は青いショートカットの髪を揺らしかながら首を横に振った。「で、どうなったの?」「宰
    いっと さん作 [397]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「彼女?どうして?」「彼女の実力は百人の兵隊に匹敵します。更には王に対して敵意を持っていてそれを実行しようとしていますから、有力な情報源を得ている可能性があります」「なるほど!」ダリルは納得したように大きく頷いた。「彼女との協力態勢がとれたのは大きい。これを維持していけば、いい結果を得られる可能性が高いです」「協力態勢か…彼女がどう思っているのか俺にはまだわからんのだがなあ…」「もちろん、彼女を
    いっと さん作 [365]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「わかった」ダリルは眉を寄せながら小さく頷いた。ダリルはエナンの家の裏まで来ると、「何かあったのか?」と、尋ねた。「宰相府に動きがありました」エナンは神妙な面持ちで答えた。「宰相府?」「宰相府が王に対して反旗を翻したのです」「内乱みたいなものか?」「いえ、内乱ではありません。保養所建設の予算を凍結したのです」「凍結!?」ダリルは驚きの表情を浮かべた。「正確に言えば予算を別の事業に回したのです。宰
    いっと さん作 [373]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「しかしすごい偶然ですよね。あなたと彼女が同時期にこの場に集まるなんて」「そうだよなあ。こんな事ないぜ、普通」「まあ…ね。言い方は悪いかもしれないけど、リリアが賞金首になったお陰で再会できたのかなと思ってるんだ」ザックは複雑な表情で言った。「確かに。あなたがここへ来たのもリリアのご両親が農作業の手伝いを依頼したからですしね」エナンは小さく頷きながら、汗に濡れた銀縁眼鏡をハンカチで拭いた。「ところ
    いっと さん作 [382]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    「あなたには普通の訓練で十分なのよ」メディナはタオルで軽く汗を拭った。「力が強い、というのも一つの才能だからね。ザックには残念ながら特筆すべきものが無いから」「そうですか?オールラウンドにできる可能性はあると思いますが…」「オールラウンというのが一番難しいのよ」「…ああ、なるほど」ダリルは大きく頷いて、手を叩いた。「力、技、速さ…これらを水準以上までにしないと結局中途半端な形で終わってしまうわ」
    いっと さん作 [379]
  • クリスタルクラッシュ6―?

    夕日が小屋の屋根赤く染め、裏にある林に赤と黒の陰影を作り出していた。「はあ、はあ」「ふうー…」「ふへぇ…」ダリル、ザック、エナンの三人は倒れ込んで荒い息を吐いていた。「今日はここまでにしましょうか」メディナは小さく笑って、剣を鞘に収めた。「全く…何てスタミナだよ…」ダリルは大きく息を吐きながら、メディナをチラリと見た。「あら、私も疲れたわよ。ほら、少し汗が出てるし」「…はあ…」メディナの答えに、
    いっと さん作 [388]
 
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