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呉 さんの投稿された作品が52件見つかりました。
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motel?
「ネズミが…。」「ネズミ??」サラは俺の背中から手をほどいた。俺もサラの腰にかけていた手をゆっくり離す。「さっき部屋のベットで寝てたら、ネズミが私の体をはってて…。」サラの顔がネズミに対する恐怖と軽蔑に歪んだ。「それでうちのシャワールームにかけこんだのか。」羽上がっていた気持ちが一気に冷めるのが自分でもわかった。俺はサラから離れ、ベットの端に腰かけた。またタバコを取りだし、くわえて火につけた。「
呉 さん作 [235] -
motel?
長くウェーブしたブロンドをタオルで拭きながら、俺の方に歩いてくる。体にはこのMOTELがサービスでおいている白いバスローブをまとっていた。サラは美人だ。昼間はじめて見た時にも同じ事を思った。今は、一層綺麗に見える。多分、濡れた髪とバスローブのせいだろう。サラは、とてもセクシーだった。俺は、サラに見とれながら灰皿にタバコをおしつけた。サラはタオルをはずし、ソファの背もたれにかけた。俺は、サラに歩み
呉 さん作 [290] -
motel?
夜中一時をまわったくらいだろうか…。「ジョージ!ジョージ!!」悲鳴を押し潰したような声で俺の名前を呼ぶのと、ドアをなんども叩く音が聞こえた。「ジョージ!ジョージ!!」やっとベットから体を引きはがし、ドアを開きにいった。ドアを開いた瞬間、サラが部屋に飛び込んできて、一目散にシャワールームに入っていった。俺は、開ききっていない目でシャワールームの方をぼぉっと見た。数十分たってシャワールームからサラの
呉 さん作 [333] -
motel?
「どうせ一人でしょ。ここにいた方がいいんじゃない。」確かに一人は寂しい。覚悟はしてたはずなのに、そう言われると決意が揺らいでしまう。二人なら気もまぎれるかも…。((男と酒はダメだぞ!!))パパの声が響いた。さっき約束したんだ。また決意がかたまった。「やめとく。部屋変えてもらう。」「そ、じゃ隣空いてるから使いな。管理人には俺が言っといてやるから。」そう言うと、ドアを開けてくれた。「親切にしてくれて
呉 さん作 [316] -
motel?
黒いスーツのようなズボンにワイシャツの男がベットで横になり、テレビを見ている。「誰だ。」男は振り向かずに聞いてきた。「……………」返事がないできない。なんと答えるべきか、わからなかった。私がモタモタしていると、男はだるそうにこっちに体を向ける。私を見た。「またあんたか。」そう言って、起き上がった。私には理解できない程、男の反応は冷静だった。「……あの、私…」「寒いから入るなら入って。」冷静な口調
呉 さん作 [337] -
motel?
「こんにちは。」管理人用の上半分がガラスのカウンター式になっている部屋の前に来て声をかけた。奥の方に部屋があるようだ。私はもう一度、今度は丸い半円の穴の開いたところに顔を近づけ「こんにちは」と言った。少しして、奥から人が出てきた。長い白髪で同じ色の髭もたくわえている。年は結構いっているようだが上半身裸で筋骨のたくましい男が出てきた。「部屋借りたいの?」不機嫌そうだ。「………はい。」そう答えると男
呉 さん作 [325] -
motel?
「わかった。ありがとう、パパ。」私は、パパにハグして頬に軽くキスをした。「じゃ、友達のとこまで送ってやるよ。」「いや、いいよ。また戻らなきゃいけなくなるし。せっかく長い時間かけてここまできたんだから行って。向こうにバス停あったから、私はそれに乗ってもどるから。」私はそう言って笑って見せた。パパは交通費だと言って、200ドル私に持たせた。私は、それを受取りトランクから私分の荷物だけ下ろした。途中で
呉 さん作 [395] -
motel?
MOTELから一気にパーキングエリアの駐車場まで走った。息が切れる。緊張で汗が出た。車の近くで止まって、息を整える。そして、冷静にさっきの会話を思いだした。((20ドル。))男の声が頭の中で響く。…20ドルなら私にも払える。これからはじまる憂鬱考えると、すぐに答えは出た。すると、パパが戻って来た。「気分は良くなったか?」そういって、缶ジュースを渡した。「ん…まぁ。」ジュースを受け取って、少し間を
呉 さん作 [432] -
motel?
ギギギギッ……すごい音がした。部屋の中は狭くて薄暗い。テレビがついたままになっている。人はいなかった。部屋には生活に必要最低限の物がそろっている。思い描いていたMOTELのイメージとは少し違った。もっと、男の人と女の人が一晩すごすようなあやしい雰囲気がある場所かと思っていたけど、案外普通の部屋だった。いくらくらいで借りれるのんだろ…。「コールガールなら間に合ってる。」えッッ!!??私は驚いて振り
呉 さん作 [415] -
motel?
おばあちゃんの家は遠い。車でも四時間はかかる。途中で、何回かトイレのために休憩をとった。毎年よるパーキングエリア。「ちょっと疲れたからここで20分くらい休もう。」そういって、パパは車を降りた。私も最後に車を降りた。三人ともパーキングエリアの建物の方に歩いて行く。私だけ、違う方に向かった。「どこ行くんだ?」パパが私に気づいて声をかけた。「ちょっと車酔いしたみたいだから外歩きたいの。」本当は、車酔い
呉 さん作 [385]