携帯小説!(PC版)

トップページ >> etc. さんの一覧

etc. さんの投稿された作品が40件見つかりました。

 
  • 淡い泪 ?

     春先だというのにこの暑さ、水分補給無しでは生きていけないとさえ感じたほどだ。 気温はなんと二十九度。 散歩の犬の舌も洗濯バサミでつままれた靴下の様。まるでやる気が見受けられない。 僕はその日、タオル片手に学校の周りをランニングしていた。 そこまではよかったのだ。あのダメダメ顧問が来るまでは。 「お前等のそのはしりは何なんだ!?もっとハキハキして走れよ!」っと言ってストップウォッチをにぎりしめて
    ルイン さん作 [616]
  • 淡い泪 ?

    ボールが右に左に、前に後ろに飛び交う。まるで跳びはねるウサギの様に。 しかし、いきなり跳ね返ったかと思うと、物凄い勢いで自分のコートに滑り込んでくる。 「しまった!」内藤がボレーをしそこねた。 バカンッ!!!一瞬何が起こったのか内藤にはわからない。 ボールは向きを変えてそのまま相手コートの角を突き刺した。 内藤が急いで振り向くと、そこには汗だくになりながらラケットを振り切っている僕がいた。 
    ルイン さん作 [503]
  • 淡い泪 ?

     「あの〜……大丈夫ですか?」「あ、いや、大丈夫ですよ。すみません。」僕が彼女に言わなければならない言葉なのに。「何だかいきなりお尋ねしてしまってごめんなさい。」「そんな事!気にしていませんから。」「そうですか?………すみません」「さっきっから謝ってばかりですね」その台詞で内藤の顔が頭に浮かんだ。あいつも同じ事いってたっけなと花瓶に活けてある大きな花束を見つめていった。「ご両親からですか?」花瓶
    ルイン さん作 [516]
  • 淡い泪 ?

    ひと呼吸置き、震える左手でドアを叩いた。木のいい音が廊下に響き渡る。自分でノックしたのにその音でビクついてしまう。「あれ?お母さん?」澄んだ声がドア越に聞こえて来た。どう答えてよいのか分からず、その場で硬直していた。すると、目の前に明るく暖かな光が漏れ出した。一瞬世界が変わったかの様に思えたがすぐに我にかえり、目の前に自分と同じ位の背丈の彼女がそこにはいた。 「誰?」突き刺さるような警戒心
    ルイン さん作 [481]
  • 淡い泪 ?

    総合病院までの道のりを携帯の地図で検索し、徒歩で10分という距離である。「走れば5分」そう自分に言い聞かせながら一歩一歩脚を進ませた。走っている自分がここまで軽やかだとは全く思っていなかった。いや、いつもならここまで軽快には走れないだろう。今の僕には何かの力が働いている。何だかは解らないげどそう感じざるをえなかったのだ。次の信号を右に曲がれば左側にその病院がある。 歩行者用信号機が赤に変わる
    ルイン さん作 [492]
  • 淡い泪 ?

    今、急いで電車に乗り込んだ。既に時間は5時をまわっている。帰りのサラリーマン達の流れに反んして上りの電車の中で横に、縦に揺られている。ここにいる理由はほぼ1時前にさかのぼる。 『実はな、彼女なんだが、あのあと無事に回復したんだそうだ』「えっ……そうですか………」突然の電話に驚きを隠せない。『彼女、過度の疲労による衰弱と元々低血圧だったらしく、いろいろな原因が重なってあんなめにあってしまったら
    ルイン さん作 [507]
  • 淡い泪 ?

    あの出来事から二日。クラスの端っこで本を静かに読む……宿題の提出を忘れ、先生に一喝される……いつも通りのだらだらとした練習……。この頃の僕は何だが変だ。あの子の事が頭にこびりついてなかなか離れない。 パコッという強い衝撃を顔面に受けて我にかえると、ペアの内藤がムスッとした顔といらついた態度で立っていた。「お前、やる気あんのかよ?」「ゴ…ゴメン……」コートの反対側にいるペアに向かって自分でもわ
    ルイン さん作 [537]
  • 淡い泪 ?

    電車のブレーキ音と共にスピードが減速してゆく。全く降りたことのない駅だった。ドアが開き、冷たい空気が車内に滑り込む。 僕は彼女を抱き抱えホームへ降り立った。試合の後の自分にはそれ相当の体力があるはずもなく、近くのベンチに彼女を座らせる事を最優先に考えた。とても小さな駅で、見渡す限りホームと線路があるだけ。直ぐさま辺りを見回し駅員さんを探し出す。こうゆう時に限って運というものは、一人でどこかに
    ルイン さん作 [553]
  • 淡い泪 ?

    一体どのくらいの時間が過ぎたのかはハッキリとは覚えていない。ただ、太陽が眩しいくらいに赤く傾いていた。 目を醒まし、辺りをみわたすと乗り込む直後にいたはずのサラリーマンと夫婦はいなくなっていた。いるのは僕と隣の女子だけ。乗り換えの駅まで残すところあと二駅。気分が冴えないまま目を閉じ、電車の発車ベルを待った。 ガタンッという列車の動きで横に体重がのしかかってしまう。その時、ふと気付くと隣にい
    ルイン さん作 [510]
  • 淡い泪

     今日も負けた… 体が寒い、頭がいたい、心が悲しい…… こんなことの繰り返し。いつになったら自分を確かなものにできるのだろうか……… 高校に入り早いものでもう二年。中学とはちがい楽しんだり、かなしんだり、笑ったり、つまずいたり、喧嘩したり、恋愛したり………そんな期待に反して現実は僕にそっぽを向いていた。 今年入る新入生。ソフトテニス部の選手兼マネージャーを任されている僕としては、なによりの楽しみ
    ルイン さん作 [574]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス