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ネズミスーパーチキン さんの投稿された作品が7件見つかりました。
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夜になれば 6
「先生?どうかなさいましたか?」「あっ、い、いえ、何でもないです。・・・では順君の日頃なんですが…」そう言うと家庭訪問が始まった。とりとめもないやりとりを15分程度かわし、家庭訪問は無事終了した「では、これからもよろしくお願いします。」「こちらこそ、学校で順をよろしくお願いします」「では、私はこれで」そういう先生の姿はどこか寂しそうだった「先生、今日何で来たの?」順が先生に尋ねた「今日はバスで着
ネズミスーパーチキン さん作 [109] -
夜になれば 5
僕は遅れてきた担任をとりあえず部屋へと案内した。「本当に、こんな時間になってしまって申し訳ありません。」先生は叱られた犬のように僕を見て謝った。「あーいえいえ、いいんですよ!気になさらないで下さい。こっちこそ慌ててドア開けてぶつかってしまって本当にすいません」僕も謝った。「ところで先生、なんでこんなに遅刻したのー?」互いに頭を下げているところに順が口をいれた「来る途中にね、陣痛起こして倒れてらっ
ネズミスーパーチキン さん作 [119] -
夜になれば 4
予定の時間から30分も過ぎた。「先生こないね」順が呟く「あーこないな」僕も呟くすると、外から何かが聞こえてきた。ウーウーとなる音は救急車のサイレンだ!僕は何か不吉なものを感じた「父ちゃん、あれ先生じゃないよね…?」「まさか…父ちゃんちょっと外見てくるよ」そう言うと、僕は走って玄関に向かいドアを勢い良く開けた!ドンッ!「イタッ!!」ドアの前にはスーツを着た女性が倒れていた。「あ、すいません。大丈夫
ネズミスーパーチキン さん作 [137] -
夜になれば 3
日曜日、僕は初めての家庭訪問にかなり慌てていた。マンションに住んでいるが、部屋は基本荒れている。掃除をして…お茶菓子を用意して…しかし、順は実にのんびりと構えている「父ちゃん慌てすぎだよー」「あのな、先生が来るのにこんなみっともないとこ見せなれないだろ」「大丈夫だよ、田中先生も結構みっともないから」「いいから、この本の山を向こうに持って行きなさい!」予定の時間の10分前にようやく準備が整った(ふ
ネズミスーパーチキン さん作 [89] -
夜になれば 2
その夜、順を寝かしつけた僕はクラスの連絡網を使って担任の先生に電話をかけた。「もしもし、田中です」担任の先生の名字は田中だ。「もしもし、尾島と申します。息子の順がお世話になっております。」「あ、順君のお父さん?こちらこそお世話になってます。どうかなさいましたか?」僕は、家庭の事情と家庭訪問の事を説明した。すると、担任の先生は日曜日に来るということになった。「すいません。無理を言ってしまって。入学
ネズミスーパーチキン さん作 [97] -
夜になれば 1
僕の名前は「尾島達也」。33歳、会社勤めをしている。結婚はしていたが、妻は6年前に病気で他界。今は小学校に通う一人息子の「順」と共に暮らしている。「順、小学校はどうだ?」僕はいつものように、順と夕飯を食べていた。「うん、友達いっぱいできたよ!」順は学校であった事を色々と僕に話す。僕はそれを聞くことが毎日の日課になっている。「そうだ、今日お手紙貰ってきたんだ。」そう言うと順は僕に学校から配布された
ネズミスーパーチキン さん作 [212] -
夜になれば
真っ暗な天井を見上げればすぐにあんたを思い描く…ゲラゲラと気持ち良く笑うあんたの顔が好きだったな。そう、でっかい目を細くして笑うんだ!目をつむれば、あんたの声が聞こえてくる…そう、明るくて大きな声。その声がたまらなく好きだった。今でも耳元で笑ってる声が聞こえる。おかげで眠れやしない。夜になれば鮮明に蘇る。もう十年も前のあんたのことを・・・
ネズミスーパーチキン さん作 [166]
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