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マサムネ さんの投稿された作品が16件見つかりました。
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君から僕に(私から君に)
「聞こえる?」少し小さな声で君は話しはじめた。何度も僕を呼んでくれた大好きな声で。僕の返事を待たずに話しをはじめた。「ずっと今までほんとォ〜に幸せでした。君と会ってから春も夏もづっとずっと幸せやったよ。順番に思い出とか話したかったけどそれはいいよね?きっと今君が考えてるヤツと同じだよ。そうだったら嬉しいね。きっとそうだよね、あの時が一番幸せだったから。これからもパパとママは無理かもしれないけど弟
マサムネ さん作 [194] -
悪夢
今日も君がいない夜。君を求めて眠りにつく。僕一人ではこの夜はあまりに寒くて永すぎるよ。ほんのり君を写して、二人を包んだあの暖かな暗さも、僕一人の時は悲しみと不安を写す広すぎる闇へと姿を変える。ただ君に会いたくてただただ君を求めてただ苦しくてただただ永すぎてそれでもただ伝えたくてただただ君が愛しいと。永すぎる一人の夜君を求めてさまよう僕の心は、結局今日も、君が残していった思い出にくるまって眠りにつ
マサムネ さん作 [214] -
あぁ
これからは三人、俺とお前とこいつ。作っていこうや最高の家族。初孫のこいつにデレデレなかぁちゃんにオヤジが買ってきた早すぎるオモチャ、見てるとなんか幸せ。親不孝モンの俺にできたはじめての本物の親孝行。いまならばわかるよ親たちの気持ち。心に刻んで、俺にくれた愛を、こいつに注ぐぜ。俺たちの子だから平坦な道は行けないだろうな。転んで泣いたって見守り続けようや。きっと俺たちみたいに恋愛運はいいよな。いつか
マサムネ さん作 [219] -
クレヨン〈1〉
僕が彼と出会ったのは、母が検査の為に入院していたので見舞いに行った時だった。母が思ったより元気そうだったので僕は病院の中庭でノンビリと過ごしていた。そこは庭というより、緑が多く綺麗な公園のようだった。母や仕事の事で疲れていた僕にはかなり素敵な場所だった。いつからいたのか僕の横に座り込んで絵を書いている少年がいた。小学校の低学年ぐらいだろう。僕はその子が書いている絵を見て驚いた。クレヨンで描かれた
マサムネ さん作 [204] -
二人の春
二人で歩くいつもの散歩道に、この辺りでは珍しい雪が舞い降りた。「雨?傘はもってきてないのにな。」目の見えない君にどうやって雪を説明すればいいか悩んでいた。「う〜んと、小さくて白くて優しくて、それでもどこかとても強い感じがするんだ。どこか君に似てるかも。」とっさにでた僕の意味不明な説明に君は笑った。自分が言ったことが恥ずかしくなって僕はダウンのフードを被った。もう少しで春がくる。色鮮やかな春の世界
マサムネ さん作 [583] -
よぉ
とりあえずまずはゴメンや、それとホンマにずっとありがとうな。ケンカしても意地張りな俺は、言い訳もゴメンもいえなかったな。それでもお前まっててくれたな。記念日忘れた朝帰りも、俺の八つ当たりではじまったあのケンカも、泣きながらでもずっと待っててくれたな。ゴメンなぁホンマありがとないつもいつも注いでくれる愛情、何気ないことでも愛してくれたな。それなのに俺は口下手な照れ屋やからまともに好きとも言ってやれ
マサムネ さん作 [600] -
おぃ
仕事が終わり、クタクタになって帰るお前の待つアパート温かいメシと暖かいお前が待つあの部屋お前には本間に迷惑かけるなでっかいお城にも住ませてやれないし白馬の王子様なんかじゃない俺でごめんなお前の夢かなり諦めさせてるよなごめんな。でも俺は俺なりに必死にやってやるから。お前は俺が幸せにしてやるから。いままでも、きっとこれからも、我慢も苦労もかなりさせてまうやろけど。だけど約束するぜ、お前は俺が幸せにし
マサムネ さん作 [562] -
2人の町
君の家のベルを鳴らした。いつもより着飾った君は僕には美しすぎるようで少し照れた。君と散歩以外にどこかに行くのは初めてだった。初めての二人での町に君ははしゃいでいた。最初は君の一歩一歩が不安で君とのお出かけを楽しむ余裕なんかなかったけど、しだいになれてくるとやっと君の笑顔を楽しめた。目の見えない君に僕は町の一つ一つを大袈裟過ぎるほど説明した。今日君との町の歩き方がわかった。そうやって少しづつ君が僕
マサムネ さん作 [324] -
翼のない天使
君は突然に僕のもとに舞い降りたボロボロに折れた翼に、今にも途切れそうな目の光りそれでも君は僕に願い事をたずねた僕はすぐに君にひかれたもちろん君が天使だったからじゃなくて、君が君だったからもうどこにも行かなくていいよもうがんばらなくていんだよずっとここにいて欲しいそれが僕の願いそんなことより君の願いを聞かせて僕が叶えてみせるから君のように素敵な翼は持ってないけど、僕が君の天使になるよどんな願いでも
マサムネ さん作 [482] -
誓い
そりゃ僕は神様なんて信じてないけど、今日は誓うよ、心から。君と出会えてホントによかった。これから先はどんな時だって、なにが起ころうと、ずっと一緒にいるよ。ずっと守ると誓うよ。だって真っ白なドレスでお父さんと歩く君は、神様を信じたくなるほど綺麗です、誰にだって誓えるほど愛しかったから。もう絶対に君をはなさない。永遠に寄り添って生きていこう。だから瞳を閉じて誓いのキスをしよう。
マサムネ さん作 [299]
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